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第178回MMS(2019/3/13収録)「イギリスで西田哲学を研究し、精神性をビジネスやパートナーシップに活かすためのコンサルティングを行う」前編 村田・ボイドご夫妻

●ご挨拶と出演者紹介

 三木:第178回MMS(マインドフル・マニュファクチャリング・ストリーミング)本日も始まりました。本日はスピリチュアリティとビジネスとかスピリチュアリティとパートナーシップのコンサルティングとコーチングをされている村田さんとボイドさんにお越しいただきました。お二人にはZen2.0で大変お世話になって。

村田:ありがとうございます。

ボイド:ありがとうございます。

三木:我々とのZen2.0の話も後で色々聞いていきたいと思います。

村田:ぜひぜひ。

 

●enmonoとの出会いについて

三木:私あるいはZen2.0あるいはenmonoとお二人との最初のファーストコンタクトはどんなところからだったんでしたっけ?

村田:Zen2.0の前に慶應の井本さんの研究発表会がありまして、それで僕たち出会ったんです。それはマインドフルについてのプレゼンテーションで。それでZen2.0関係の色々な方がいらっしゃって、山下さんとかThink Spaceのサラちゃんとか。

ボイド:岩濱さんですね。

村田:岩濱さんとかいらっしゃって、それでその後三木さんと僕達は次の日ぐらいに三軒茶屋でお話したんです。

三木:三軒茶屋でお会いする前は話さなかったので、「もっと話しましょう」みたいなことでZen2.0のことをお伝えして。

村田:あの時本当に驚きました。すごい色んなことがつながってて、「会いましょう。今日暇ですか?」っていうのもたまたま暇で、「もしかして東京に来ますか?」「あ、今日来ます」それで「渋谷の付近なんです」「今日渋谷に行きますよ」みたいな色々なことが凝縮した瞬間で、話がスムーズにいつの間にか進んでしまったと。Zen2.0の目指していることが僕達がずっと日本でやったらいいなと思っていることをやってくれているので、すごく協賛したいと思ったんですよ。

ボイド:そういう出会いができて本当にうれしかったです。

三木:ありがとうございます。

宇都宮:どういうことをやりたいと思ってらっしゃったんですか?

三木:お二人が日本でやりたかったこと……

村田:僕達は海外にいて日本って結構情報発信力があるようでない。日本の文化ではマインドフルはずっと根付いてきたのに、そういう言葉にして出してやるっていうことがあまり上手じゃない。北米では日本や東洋のことが好きな方はいっぱいいるんですが、そういうことを日本に求めて来ているのに、日本のほうでは向こうの需要に対応できていない。モノづくりの話でも精神性が大事で東洋に素晴らしいものがあるっていう憧れを持っている人はいっぱいいるんですが、そういうことに日本がうまく対応できていなくて、「何で日本からやらないんだろう」ってずっと思ってて。イギリスにいる時もカナダにいる時もそういうことに関わりたいという気持ちはあったんだけどなかなか接点がなくて、三木さんのZen2.0なりマインドフルシティ構想なり大学(マインドフルユニバーシティ)の話とかすごいなと思ったんです。あの時感動したんですよ。

ボイド:本当にびっくりした。こういうことをやってる方にようやく出会えてすごくうれしかったです。本当にすごいと思いました。

宇都宮:ご縁ですね。

村田:ご縁です。

ボイド:本当にご縁です。間違いなく。

三木:それでZen2.0にゴワーッと巻き込まれてしまって、お二人で大変なライフを…

村田:渦にですね。またいつか…

 

●村田・ボイドご夫妻のバックグラウンドについて

 三木:お二人のバックグラウンドを簡単にお話をしていただきたいです。今までどういうことをやってらっしゃったんですか?

ボイド:私の場合は20年以上前に初めて日本に来た時に日本の企業で働いてたんです。

三木:日本国籍の会社?

ボイド:そうです。

三木:その時から日本語は?

ボイド:カナダの大学で勉強してからこちらに来て、話すほうは向こうではあまりできるわけではないので、読み書きが中心だったので、こちらに来てできるだけ日本語の環境の中で自分のことを磨いていこうと思って来たんです。それで日本の企業で色んな経験をさせていただいて、中小企業に入りまして色々やってたんですが、途中で銀行のほうに移りました。中小企業の雰囲気とか環境も分かるようになったし、大企業の雰囲気も…

宇都宮:良いことも悪いことも大変なことも色々あると。

ボイド:そうですね。そこから途中でこの人との出会いもありまして。

宇都宮:日本で出会われたんですか?

ボイド:そうです。

三木:銀行で?

ボイド:ではなくて友達の紹介で。

宇都宮:合コンってやつですか?

ボイド:ではないです。職場の友達にもう1人の外国人の女性がいて、アメリカ人で日本の男性と結婚するということで、2人それぞれ「司会をやってくれないか?」ということでそれで紹介されました。

三木:結婚式の司会をお二人で?

ボイド:はい。そういうことです。

三木:すごいですね。

ボイド:そこからの出会いでした。それで少し時間が経ってからですが、二人とも仕事の他にやりたいと思ってることもあって、勉強もやりたいなと思ったりしてたので、海外に留学に出ました。

三木:その頃からスピリチュアリティとかには興味はあったんですか?

村田:途中からです。

ボイド:たぶん最初のほうはそんなに意識してないと思います。

三木:単純に勉強するためにということでイギリスのほうに行かれたんですか?

ボイド:最初はイギリスでしたね。

宇都宮:どういう勉強というか…

ボイド:EUのヨーロッパの政治、経済の統合についてのマスターでした。

三木:それは国際政治みたいな感じ?

ボイド:そうですね。それで途中からそのままPhDを続けようと思ったんですが、何となくヨーロッパよりも日本とかアジアのほうに二人とも関心を持ってるのに気がついたので、方向性も変えて、私の場合はアイデンティティとか国際関係論、政治理論の中でのアイデンティティ理論とかナショナリズムとかそういったものと日本の関連でやるように段々なっていったんです。

 三木:それはオックスフォードでしたっけ?

ボイド:そうですね。最終的にはオックスフォードでした。

三木:村田さんもオックスフォードに留学された?

村田:はい。それで最初は僕達国際政治だったんですが、段々やっていくとアイデンティティの話とか結局心の話に行き着いていくっていうことに…

三木:お二人は政治のほうをやってたんだけど、結局アイデンティティになって心のほうに行って?

村田:心の話みたいな。

ボイド:アイデンティティの話とか空(くう)の話とかそういった方向に段々歩むようになっていった。

三木:それは面白いですね。普通は国際政治はあまり心のことは考えないけど。

村田:元々は西洋中心批判っていうのが当時あって、それで西洋中心的でないパラダイムをどうやって打ち上げるかっていう話になるとターゲットをどこに置くかっていうことになって、西洋のものでない方法論を使った学問ってどうなのかって考えたら、方法論っていうのはいわゆる正統的な大学でやってる学問じゃなくて、瞑想とかシャーマニズムのスウェット・ロッジとかも方法論だから深い知恵があるじゃないかと。ああいうものを基本にした学問にしてもいいんじゃないかと思って色々考えてたら、西田哲学のほうに僕は行ったんです。

三木:村田さんは西田哲学のほうに行って。

村田:こちらはアイデンティティのほうに。

ボイド:私は政治理論の中でナショナリズムを通して国民のアイデンティティを見直そうという話になったんです。

三木:すごい面白い展開ですね。お持ちの博士号は国際政治なんでしたっけ?

ボイド:政治と国際関係論の部署です。

三木:村田さんは西田哲学に関しての?

村田:そうですね。東洋学と哲学の半々みたいな感じです。

三木:博士号をお二人ともお持ちということで、お二人の博士号をお持ちの方がなぜかスピリチュアリティとビジネスとパートナーシップをやってると。

村田:そうです。変人でございます。

ボイド:そういう人は少なくないかもしれないですが、表に出てないだけで。

村田:世の中も今そういう時代になってきてますから。

宇都宮:そうなると僕らも思っています。

村田:どうしてそういう風にお考えなんですか?

宇都宮:僕らは結局モノづくりのほうから入ったので、不思議とモノの良し悪しは気持ちが反映される。

三木:トヨタの生産システムで「システムが素晴らしい」ってみんな世界中から学びに来るけど、結局仕組みを会社に持ち帰って入れても急に生産性が落ちるんです。実はコアは心の持ち方の上にシステムがないとダメだってことにみんな気づくんです。だから全てのモノづくりのベースには心があると気がついて、モノづくりから心のほうに産業がシフトするっていう直感がある。

村田:絶対そうですね。だって技術は導入できるけど、それがうまくいくかどうかは結局周りにいる人達なり作る人達なり使う人達なりっていう…

ボイド:システムは人間によるものですから、人間を忘れてはいけないっていうことですね。

三木:そうです。人間も非常に重要な要素なんです。

宇都宮:お客様は人間なので。

村田:そうですね。そういうお客様とこのモノ余りの時代に意味のあるものを作っていくっていうと価値を創造するという話に段々なってきますよね。ますます意味とか心の話、価値をどうするか。

ボイド:付加価値があるとか。

 

●村田・ボイドご夫妻の現在の活動について

 三木:今のお二人の活動でどのようなことをされているのかお話していただければ。

ボイド:今は1つはパートナーシップについてコーチングの活動を行ってます。

三木:パートナーシップっていうのは夫婦関係っていうことですか?

ボイド:そうですね。夫婦に限らないんですが、一応そうですね。

三木:いわゆるカップルっていうんですか?

ボイド:そうですね。

三木:そこに焦点を当てられているのは何か理由があるんですか?そこが重要と思ってるということ?

ボイド:そうですね。かなり長年コーチングをやってきてるんですが、その中でよくキャリアにおいての悩みを持ってる方も少なくないんですが、キャリアの面で何かあったとしてもパーソナルのほうも何かある、よく両方あるようなケースが多いんです。その中で結局パートナーシップっていうのも、最初はパートナーは色々こういう問題があるというような話も出るんですが、最終的には自分は何か、パートナーのことは簡単に変えられないだけじゃなくて完全に変えられないと思ってもらったほうがいいぐらいで、そうすると本当に自分のほうで何ができるか、自分の変化によって全部変化していくので、その中で自分の気づきによって成長していくものだと思ってるので、それを中心にワークしていきます。

三木:具体的にはどのような形でコーチングしていく…?カップルがいらっしゃって、そこにお二人で対話していくみたいな感じですか?

ボイド:普通は1対1で話します。場合によって順番に話すこともありますが。

村田:でも僕達2人で向こうが2人っていう時も例外的にはあります。

三木:基本は1対1で、ブレンダさんが話すのは女性のほう?

ボイド:必ずしもそういうわけではないです。みんな色んな好みがありますので。

村田:女の人と男の人のほうが話しやすかったり、男・男で女・女のほうが話しやすいっていう人もいるので。

ボイド:話しやすいほうが基本です。その中で素直になってもらうためにも1対1のほうが落ち着きます。人数が多ければ多いほど、パートナーがいるから言えないことがあったりするので、また後で2対1とかそういう話もできますけど。

三木:すごい。そういうパートナーシップのコーチングっていうのはたぶんあまり日本では今までなかったと思うんですけど、海外ではそういうサービスっていっぱいあるんですか?

村田:マリッジカウンセラーみたいなのはあると思うんです。僕達はカウンセラーっていう資格は持ってないんですが、先ほどのZen2.0と結びつくんですが、愛にも段階があるし形があるしっていうことで、テクニックを越えた本当に大事なことっていうのは人類共通していることがあると思って。ギリシャ哲学的に言うと愛の形は4つあったと。最初は男女の愛をエロスと呼んでたのが、もっとスケールの大きい神様的な愛っていうのをアガペーって…

三木:人類愛みたいな?

村田:人類愛。そういう風に愛の形が段々成長していく中で、2人の関係も深まっていくというコーチングをしたいと思っていて、日本では1930年代に純愛っていう言葉はプラトニックな愛っていう意味で使われたんですが、純粋に小さい自分と小さい相手が愛し合っても愛の形としては非常に限られてるから、もっと深くなりたいと思ったら段々自分を捨てたようなアガペー的な普遍的な人類愛的な立場に行かないと愛は深まらないという、それは何でかというと宇宙の形、意識の構造がそうなってるので、必然的なことでもあると思うんです。

三木:そういう対話の中でその人の意識を拡大させるような方向にいざなっていく感じですか?

村田:そうですね。成長していただく。成長することと愛し合うことは別じゃなくてほとんど同義語、これがなければ愛は深まらないと。その成長するっていうのも単に小さい自分が成長するんじゃなくて、自分を捨てていってもっと大きな自分になることで深い愛も段々目覚めていくという。

三木:そうなんですね。学ばせていただきました。お二人はカナダにいらした時も同じお仕事をされて?

村田:そうです。

三木:カナダでもニーズはたくさんある?

村田:そうですね。世界中どこに行ってもありますね。

三木:まだ日本はこれからっていう感じなんですかね?この市場自体は。

村田:そうでしょうね。人に相談する相談業的なことが段々これから増えてくるまさに心の時代になって、三木さんが言ってる心のアップデートの時代になってくると、ますます相談業の種類も内容も多様化していくのは必然的だと思います。

三木:まだ日本では悩みを抱えてらっしゃる方は多いんだけど話せるところがなくて、それを日本で新しく作っていくっていう?

村田:そうです。そういうことを自分で話しながら自分の愛に目覚めていく。元々人間はすごい愛があると思うんです。マインドフルネスやZen2.0もその延長線上だと思うんですが、ソクラテスとかのギリシャ哲学でいうと人間は愛の記憶喪失の状態にいて、それを段々思い出すためにっていうそれが人生だと思ってるので、そのお手伝いをやりながら色々な人間関係を良くしていくっていうのにつながるんです。

 三木:面白いですね。普通のビジネスコーチってその辺をたぶんやらないと思うので、「そもそもあなた自身は何者なんですか?」みたいなところから入ることが必要なんでしょうね。

宇都宮:僕ら中小企業の経営者さんとお付き合いしてて、悩みごとのほとんどは人事とか人間関係だったりして、それは1対1という部分もあるし社員っていう部分もあるし、親の代とか、ほとんど9割以上が人間関係の悩みで、それが改善されると業績も良くなるってことで。

村田:そうですね。人間関係は人間にとって普遍的というか。

宇都宮:今後ますます増えると思いますよ。

村田:そうですね。そういう相談業が。

三木:その新しい切り口を日本で提供されようとして、この間もイベントとかやられてましたけど、反響はどうでした?

村田:すごく良かった。驚くぐらい良くて。そういうので第2弾、第3弾…

三木:どれぐらいのお客様がいらっしゃったんですか?

村田:人数的にはそんな多くないんだけど、日比谷公会堂の小さなホールはいっぱいになって、もう座れないぐらいになって…

三木:それって何人?100人以上?

村田:150人かな。

三木:すごいですね。

村田:今はそれをZoomとかでやっております。

三木:どういう反響が声としてありましたか?

ボイド:題がちょっと変わってて『この人をやめる前に考えないといけないこと』として…

村田:こんな男、こんな女やめちゃいたい…

ボイド:「その前にこれを考えてみましょう」っていうことで、それがきっかけに。

三木:危機を迎えたカップルが来る……

ボイド:そうですね。基本的には。

村田:やめ前と言われるんです。やめ前イベントやってるんですが、でもパートナーがいない人も来るんですよ。恋愛しばらくしてないとか。

ボイド:昔はパートナーシップあって今はパートナーいらっしゃらないけど、そういうのを望んでるので関心を持ってるとかそういう人もいます。

村田:結局パートナーシップでみんな幸せになるってちょっと考え過ぎてる方が多くて、パートナーシップは幸せになることの1つの道筋だから、パートナーシップでなくても人間幸せになれるし、パートナーシップがうまくいってなくても幸せになれる。

宇都宮:男女だけじゃなくて僕らもパートナーシップなので、ビジネスパートナーも相性がありますよね。

ボイド:ありますね。

宇都宮:僕ら2人で経営しててよく「喧嘩しないんですか?」って言われるんですけど、喧嘩にならないんです。なぜかと考えたら対話をしてるんです。対話と議論は違うもので、議論になると喧嘩になりがちですよね。対話だと未知のものが生み出されてくる部分なので、喧嘩にならないっていう。

村田:衝突を回避するシステムがもう出来上がってるんですね。

ボイド:お互いに尊重し合ってるところもベースとしてあるんじゃないですか?

宇都宮:あまり尊重してないですよ。

村田:尊重してないの(笑)?

三木:尊重…お互いに好きなことを言い合う。

宇都宮:あるがままっていう状態になって。

三木:いいんじゃないかな。あまり誰かの意見に批判はしない。「いいですね」「いいですね」ってお互いに「いいですね」しか言わないのでコンフリクトが起きないんです。

村田:「いいですね」って言って2人の意見がズレた時にはどうされてるんですか?

宇都宮:お互いがどちらでもいいと思ってるので。

三木:だからズレても何か形ができていくんです。「いいですね」って言っていくと。あまり主張しないので、「そっちのほうがいいと思ったらそれがいいんじゃないの?」と。

村田:任せちゃう?

ボイド:信用してるところがあるんじゃないですか?信じてるところがあるとして、そちらの方向に向かっていく中で「いいですね」みたいな感じで。

宇都宮:無理なものは無理っていう。説得もしないし。説得ってあり得ないと思ってるので。それは僕自身が説得されない人だし、三木さんも説得されない人同士だから、説得すらしないっていう。

村田:最初からそういうベースがあるんですね。良い意味で諦めちゃってるっていう。個性が違うっていうことですね。

ボイド:お互いに個性を活かしてあげるような体制がもうすでにできちゃってるんじゃないですか?

三木:10年ぐらいかけてですね。

ボイド:いいですね。

後編に続きます。

村田 樹紀(しげのり)さん
https://www.facebook.com/shigenori.murata

ボイド ブレンダさん
https://www.facebook.com/brenda.boyd.3388

WEBSITE
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