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第177回MMS(2019/2/21収録)「葉山の森や海を主なフィールドに子どもから大人まで世代・地域を越えたつながりを育む」後編 TIDE POOL 今村さん、むろきさん

前編からの続きです。

●今村さんにインタビューをしようと思った経緯

 三木:引き続きお話を伺っていきたいと思うんですけども。

今村:逆に僕が聞いてもいいですか?今回三木さんが何で僕にインタビューをしたいと思ったのかなってすごく単純に思ってて。

三木:それは「なぜ我々は鎌倉に来たのか?」ということとか、モノづくりの時代、IT、そして心の時代になってきたと。そのためには意識を変えるこういう環境を作ろうと思った方に非常に興味があったし、今(山下)悠一君とも一緒にやってるじゃないですか。そういう活動自体に興味があったので。

今村:そうですか。

宇都宮:あとは直感ですよね。この人は面白そうという。面白そうかどうかが判断基準です。それも世間が面白いと思うかより僕らが面白いと思うかですね。

今村:そういうところなんですね。感覚的なところもすごく大切にされてるっていうことですか?

宇都宮:感覚ばっかり。

三木:感覚だけなんです。

今村:感覚ばっかりなんですか?

宇都宮:あとのほうは僕のほうで。

今村:すごいわ。

むろき:そうなんですね。

三木:Zen2.0もお金もないし人もいないし仏教のこと知らないし、感覚だけでやった。

宇都宮:和民で単に飲んで。

今村:そこから始まったんですね。

むろき:和民から国際カンファレンスが生まれたんだ。

三木:「やろう」みたいな。やろうと思ったらもうしつこいんです。色々説得して回るみたいな。

宇都宮:しつこさは大事。「GLIT」っていう本が流行ってるぐらいですから。

今村:僕最初三木さんに会った時に何を考えてるのかちょっとよく分からない。名刺交換した時も「マインドフルネスをビジネスに」っていう名刺を交換して、僕が「あ、はい、そうですか。よろしくお願いします」みたいな感じで(笑)。

宇都宮:それが第一印象?

 

●今村さんの心の変化

 むろき:マインドフルネスっていう言葉ってすごく今聞かれるようになってるけど、実際感覚を持ってこういうことだなって分かってる人とそうでない方もいらっしゃると思うんですけど、(今村)直樹さん自身が去年の10月にウルフキャンプ(Be Wolf Camp)という濃厚なキャンプに行かれて、1泊2日なんだけどとんでもない体験ができる、それこそマインドフルネスもキーワードになるようなプログラムを受けてすごく変化をして、そこからたぶん色んなコミュニケーションの中での聞き方とか、それは相手の言ってることをどう聞くかだけじゃなくて自分の中に起こってることをどう聞くかっていうことの変化というか体感がすごく変わってきたような気がして。

今村:そういう印象を受けてるわけですね。優理さんは。でも確かに自分の中の幅が広がった気がします。

三木:心構えの幅というか余裕が?

今村:そうですね。

宇都宮:幅って許容範囲っていう表現ですか?

今村:許容範囲っていうわけじゃなくて、自分の知っていた自分と自分の知らなかった自分というもののその広い幅を自分が知るようになって、こっち側の自分もいるし、こっち側の自分もいるし、今まではこっち側の自分でバーッと走ってただけなんですけど、こっち側の自分が走っている中でこっち側の自分ってどうなのっていうようなところに気がつくようになったっていうのは…

三木:1回のキャンプで気づくようになったんですか?

今村:それは色んな試練が僕にもありまして。

宇都宮:塩辛い感じの?

今村:塩辛い感じのものが結構ここ何年かありまして、その中で自分の中でムムムとなってたものの中で色んな気づきが…どうしてなんだろうと。

宇都宮:潮風に吹かれて干物においしい味が出てきた感じですね。

今村:うま味成分がかなり出てきた感じなんですけど。

宇都宮:最後の仕上げでそういうウルフキャンプみたいな?

今村:そうそう。そういうのがあった。

むろき:その講師の方がよく言われるのが…

三木:Zen2.0にも登壇いただいた松木さん

むろき:松木正さんっていう方ですけど、自覚の光を当てるっていう言葉を使われていたり、周縁化されているものに自覚の光を当てて、周縁に追いやって見ないようにしていた感覚とか気持ちとかそういったものをしっかり見る、拾うっていうようなことをそのプログラムの中でもやるんですけど、周縁化されているものって日頃あまり見ないようにしているから、それが何なのかあまりクリアに見えてないんです。だから知らない自分、知っている自分っていう言い方をしたけども、知らない自分っていう言葉の中に入るものには、周縁化されてしまっていてあるんだけど何だろうなっていうことが明確じゃなかったものをちゃんと見ると、それをちゃんと扱えるようになるっていう、扱えないと自信もないし怖いしいつまでも放っておきたくなるんだけども、扱えるようになっていくとちゃんと解決していけたりするっていうことが起きた。

 今村:あとは自分がいかにできないかっていうことを認識しましたね。

宇都宮:それまではできるという認識なんですか?

今村:できるっていうかやらなきゃいけないっていう気持ちもあったし、自分が得意じゃない範囲もカバーしなきゃいけないっていう気持ちはあったので、それを一生懸命何とかしなきゃって思う自分もいたんですけど、「いや、俺これできねぇや。これは無理だ」と。「これはできないんだからできる人に助けを頼もう」と思って、「すいません、できないんです」と。「僕こういうの得意じゃないんで、数字も計算も得意じゃないんです」と言い始めたら手伝ってくれる方が出て来て、そういう意味では本当にありがたくそういった言葉をちょうだいしながらやらせてもらってるんですけども、自分をさらけ出すっていうことも…

宇都宮:そういうのが周縁に追いやってた部分なんですか?

今村:そうなんですかね。

むろき:追いやってるつもりもないかもしれないけど。

宇都宮:出せない自分があったんですか?

今村:ありますよね。自分の中でそれは代表だし、そういうのはスタッフに心配かけちゃいけないとか不安にさせちゃいけないとか、変な責任を…

宇都宮:社長っていう言葉に縛られるというか…

今村:僕も社長をやったことがなかったので、どういう風にしていくかって人生大実験なので。

三木:僕もそうです。

今村:三木さんもなんだ。

三木:Zen2.0も100人ぐらいのスタッフがいて、「できません。助けてください」ということは言えるんです。

今村:そういうのを言えるか言えないかだけでも全然自分の気持ちもそうだし、周りの差し伸べてくれるようなものも違ってくるし、すごく色んな意味で生きやすくなった感じがします。

宇都宮:肩の力が抜けますよね。でも都会とかに行くといるじゃないですか?かわいそうに思えるような感じの表情がちょっとこう…

三木:カチカチなおじさま達が。

今村:本当ですよ。

宇都宮:何とかしたいんだけど言葉がちょっと見つからないっていう。「取りあえず来てよ」って感じです。

今村:そう。本当に。

むろき:一緒に飲んで。

今村:焚火もやりますから。焚火のところに来るとちょっと肩の力が抜けるという。

三木:ニュースでも大手IT会社が何千人リストラするとか、銀行が軒並み調子悪いとかあるんですけど、たぶん大人達が一番今必要としているものがここにあると思うんです。

今村:ありますよ。本当にある意味今なんですよ。この先の何かがそうなれとかじゃないし、過去のしがらみにかられて生きてるわけでもないし、今をどうやって集中して生きるかっていうことが重要だと思うから、そういうことが積み重ねて生きていくと、たぶんすごく幸せな人生もあるんじゃないかなと思うので。

 

●星山プロジェクトの今後について

三木:星山のこれからの活用のされ方として企業研修がメインになっていく感じですか?

今村:メインにはなっていくとは思うんですけども、別に僕は大人だけじゃないと思っているので、この周りの色んな子ども達の活動をされてる団体とかがここに来て色んな学びをしたりとか、大人も子どもも両方アプローチしていければというような場所にしたいと思います。地域の人も来てバーベキューしたりとか、そういうのもやりたいし。

むろき:企業に関わらず個人の方でも。とにかく「このステキな場所を使ってこんなことをやりたいんですけど」っていう人達のアイデアとか想いをなるべく叶うようにサポートしたいっていうのが想いなので、自分達の中に「それはちょっと無理でしょ」っていう発想がないので、「それをやるにはどうしたらいいかね」っていうことを一緒に考えて一緒に叶えていけるような場にしていきたい。

三木:いいですね。

宇都宮:塩辛い提案をくださいと

今村:それを一緒に解決しながら実現できたら面白い場所になる。

三木:僕らはずっと中小企業のオーナーに対してやってきたので、彼らが非常に心が不安な方が多いので、社長なので。

今村:不安だらけですよね。

三木:お金のこととか人のこととか。

むろき:それこそ不安っていう言葉で思うのは、私の大きな転機になったのは3.11っていうのがあって、それまでは自分がオーナーのボディーワークのサロンを構えてやってたんですけど、その後ご縁があって日本各地を旅することになり、普通だったら「いや、お金どうするの?」とか「仕事は?」とかそういう発想になるんだけど、たくさんの人達との出会いとつながりにもう喜びと感謝しかなくなって、私は自分ができることを何でもやろうって、大好きな人達との時間を大切にしたいって思ったら本当に「日本全国通勤圏内」って言いながら宮古島から九州から色んなところに行って動いてて。

三木:色んなところに行ってましたよね。ハワイも行ってましたよね。

むろき:ハワイは住んでたこともあってご縁もあるんですけど、この今持ってるお金とか時間ではここまではできるけどここまではできないっていうような発想が全くなくなり、もうとにかく「あ、いいな」と思ったことを動くっていうことをし始めてから4年ぐらい経って、その間に何も困ったことが起こらないんです。その体験から不安っていうものが全くなくなったんですよ。

三木:すごいですね。

むろき:そしてやりたいと思ったことが全部できてしまうっていう体験をしたことによって、自分がそれまでは制限をかけていた発想っていうのがなくなることで全てが満ち足りるっていう感覚、叶うか叶わないかっていうことよりも自分が満ち足りた時間を生きれるかっていうことが大事なんだなって思うと、そういう時間がずっと続いているっていうことを考えた時に、何かを失うことに対する恐怖っていうのを今それぞれ持ってると思うんだけれども、それが幻想かもしれないよっていうことは私の体験から伝えることができるなと思っていて、だからその不安を手放していけるようなマインドチェンジのお手伝いができたらいいなと思っています。

三木:素晴らしい。皆さん、ぜひその不安を手放しましょうよ。

宇都宮:不安は自分が作ってるので。

 三木:僕もリストラをされて不安だらけだったんです。僕の場合は座禅とか瞑想で助けられて、全部幻想だったということに気がついて自分のビジネスをスタートしたんですけど。さっきおっしゃってた心の周辺に追いやってるものとかも僕は瞑想をずっとやってそれでそういうのが分かるようになった。「今ここを見ないようにしてるなっていう自分がいる」みたいな、「ちょっと見てみようか」とか、「これ無理っぽいからちょっと手放してみよう」とか。自然体験と瞑想って結構近いかなと思って。あるいはウルフキャンプ。

今村:そうですね。この間僕皆さん鎌倉でやられた時のあそこの空間に入ったじゃないですか。あの時入った瞬間にすごく水の中の感覚と似てたんです。あの静寂感とあの空気が止まってる感、ほわっとした雰囲気というか、しっとりとした空気感が水に潜ってる時の感じにすごい似てたんです。だからそういう共通感が僕はあるなと思っていて。

三木:みんなで座禅するとそんな感じですね。瞑想をして。

宇都宮:水の中にいて浮力がある感じ。

今村:そうそう。自分のここら辺に持っていけるというか、鼓動とか拍動が自分で感じられて、周りがボワーッとなってきてみたいな、あの感じにすごく似ていました。

 

●自然体験、感じる力の重要性について

三木:自然の中は感覚が開いていく感じがするんです。感覚を開いてそれをもう1回自分に向け直すとすごい深く見えるみたいな、だから自然体験って感覚器官を磨くためにすごい重要だなと思って。

今村:そうですね。感覚器官だと思いますよ。どうしても頭でみんな考えがちなんだけど、波とかも見るとドキドキするんですよ。ドキドキするって別に頭で考えてないわけですよ。ドキドキするだけなんです。おおって思う。こっち(心)なんです。だからそういう感覚も思考じゃなくてこっち(心)で感じてるっていうところがあるから、拍動とそういった気持ちがリンクしているっていうのがすごく分かるし。

三木:それが東京に行くと急に全部センサーを閉じないとすごいいっぱい入って来るので、だから東京で働くのはあまり良くないなと思って。

宇都宮:満員電車だとガードしますよね。

今村:完全にガードですよね。

宇都宮:あそこでオープンにすると死んじゃいますよね。

今村:見えないシェルターが全部イスに座ってありますよね。

むろき:みんなスマホで自分の世界に入るみたいな。

三木:感覚を閉じてるから良いアイデアもイノベーションも起きないと思うんです。そういう感覚を研ぎ澄ました上で…

宇都宮:ほぐしが必要ですよね。

むろき:私も満員電車の中である時すごい感じたことがあって、中刷り広告とかいっぱいの情報が見てなくても降り注いでいるんです。色んな意図が。そういう意図のある情報が都会はものすごく多いから、ちょっとその時気分が悪くなったんです。何だろうと思ったら、これだけたくさんの「こうしろ」「これ買え」「あれをするんだ」「これが間違ってる」とかそういうのがいっぱいエネルギーとしてあるのが都会で、自然の中に入ると周りの存在物がそういう意図を持ってないんです。だから自分を開くことができるけど、ああいう中では閉じておかないと本当に具合が悪くなるって思いました。

 三木:(都会で働いてる)おじさま達はこっちに来て感覚を開く必要があると思います。

今村:ありますね。

宇都宮:ほぐし期間が必要ですよね。柔軟体操みたいな。筋を痛めちゃう。肉離れとか。

今村:ちょっとずつほぐしていかないといけないですね。

宇都宮:心の肉離れが。

今村:本当ですね。心の肉離れ。新しい。

宇都宮:子どもの頃を思い出しても体がついてこないので。

今村:本当ですよね。たぶんイキイキとするだろうし、表情も変わるだろうし、表情も皆さんほぐれますよね。

三木:ここで対話するとね。ゲル空間で。

今村:そうそう。このゲルも丸みがあって本当に落ち着くので。

三木:このゲルいいですね。いつこれはインストールしたんですか?

今村:去年の夏ぐらいにゲルがモンゴルから運ばれてきまして。

三木:建てるの大変だったでしょ?

今村:モンゴルの留学生が日本にいるのでその留学生を呼んで建ててもらいつつ学んで、台風も大きいのが来たので、「ヤバい!!」って言って1回畳んで、それからもう1回建て直してって感じです。基本的にテントでモバイルハウスなので可能なんです。

三木:全然寒くないですね。快適ですね。

今村:快適ですよ。もうここに住めますからね。住んじゃいけないんですけど(笑)。

三木:皆さん、ここで対話会(https://www.facebook.com/events/294817681199285/)をやりますので。

今村:皆さん、丸みを帯びたこの中で話をすると本当落ち着きます。

三木:夕方ぐらいから焚火をして鳥を焼きながらぷしゅーとかやって(酒を)飲みながら焚火を囲み、良い時間になったら消火して後はこの中で…

今村:ゆっくりと。

むろき:枕投げをすると。

三木:枕投げをしながら対話をして、自らを見つめる時間を持ちませんか?

今村:良い時間になると思いますよ。間違いなく。最高だと思います。

三木:ありがとうございます。受け入れていただいて。

 

●今村さん、むろきさんの考える「日本の○○の未来」に対する想いについて

 三木:お二人にとっての「日本の○○の未来」みたいな、○○は自分で決めてもらっていいです。教育でもいいですし、自然でもいいですし、こうなったらいいなみたいな想いがあったらちょっと語っていただきたい。日本でもいいし世界でもいいですけど。

宇都宮:どういう未来だといいかなとか、どういう未来になりそうとか。

今村:そうですね…未来か…

三木:星山の未来。

宇都宮:未来がないと言ってもいいですし。

今村:僕は今つい笑っちゃったのは、想像不能な未来。

宇都宮:自分がイメージできないようなのが未来みたいな?

今村:色んな未来ってあるけど、30年後、50年後とかって分かんない(笑)。分かんないところがあるし、だから想像不能な未来。

宇都宮:そういうのが好ましいっていう感じ?

今村:こうなってほしいっていうのはあるかもしれないですけど、でもこれは僕のあくまで主観なので、全く想像がつかない未来。

三木:それがいいみたいな?運命に乗っていくというか、波に乗っていく?

今村:そうです。「いくら備えたって分かりませんよ、そんなの」みたいな。

三木:そうですよ?おじさん。(続いて)むろきさん。

むろき:「日本の世界の○○の未来」っていう言葉に当てはまるかどうか分からないけど、自分の中のキーワードに「あり方」っていうキーワードがあるんです。○○をしている自分ということはDoingの部分なのであり方とは違って、何をしてても何を選んでもいいんだけど、それを選んでいる自分の「あり方」っていうものにもう少しスポットライトが当たっていって、自分というものを本当に受け入れて、それを受け入れることができたら他者を受け入れることもできるだろうから、まずは自分というものの「あり方」を満ちさせていくというか、そういう意識の人達が増える未来というのをすごく望んでいる。

三木:そうなります。僕らがします。一緒にしましょう。

今村:していきましょう。

むろき:一緒にしていきましょう。

宇都宮:ただある存在ということですか?

むろき:そう。それがすごく豊かであるっていうことに気づけるかっていうところかなと。世の中に色んな問題意識を持ってらっしゃる方がたくさんいて、それはいいんですけど、受け入れられないものがあったりするっていうのはたぶん自分の中の何かを受け入れられてないから、それが反応するんだと思うんです。だから自分をまるっと受け入れていたら、きっと世界はもうまるっとなるんじゃないかなと思っています。

三木:本日は豊かな会話をどうもありがとうございました。皆さん星山でお待ちしておりますので。

今村:お待ちしてますよ。

むろき:お待ちしてます。

 

最後、星山の景色を御覧ください。

今村直樹さん
https://www.facebook.com/imamura.tidepool

むろき優理さん
https://www.facebook.com/yuri.anoano

WEBSITE
http://www.hoshiyama.org/

 

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