NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 22期新規募集(残席1名)

第169回MMS(2018/7/23収録)「自己の深化×真の対話によりイノベーションや社会関係資本を醸成する空間づくりをする」後編 Think Space 代表 岩濱サラさん

前編からの続きです。

●Think Spaceとイノベーションについて

 三木:こちらのThink Spaceをどういう考えで運営していて、どういう世界観を生み出してるのかという話を伺えればと思います。

岩濱:コンセプトは自己の深化、自分を深めるということと、心を解放する、オープンになった上で真の対話をすることで、イノベーションとか社会関係資本を、利他的なちょっと次元の高いところで作っていきたいということを目的としています。

宇都宮:トゥルー・イノベーションじゃないですか。

岩濱:まさにそうなんです。似てるなと思っています。

宇都宮:それをコンセプトにしたってことは、何か課題があるなと思って訴えかけてる感じなんですか?

岩濱:働く空間を考えた時に、日本にあるコワーキングスペースの中で、コミュニケーションを活発化するとか、人とつながるっていう場所は多いんですけど、自分を深める場所がないなと思って。私自身はひとりの時間もすごく大事で、つながりがあるからこそ豊かな孤独があるなと思っているので、その孤独の時間をいかに豊かにできるかっていうような場所を作りたいなと思ったのがきっかけです。

三木:孤独はこのマインドフルネスのところ?リッチなロンリーね。

宇都宮:孤独っていう言葉の持ってる概念とちょっと違うじゃないですか。

岩濱:本当に寂しい孤独というよりかは、自分自身と向き合うことで自分をもっともっと知って、潜在意識とかそういった自分のできてる無意識のところの気づきを得ることによって、新しい発想だったり今の社会に囚われないような、本当に必要なものが何だったかっていう本質を見ることができたり、そういう不安とか社会性から生まれてくるような恐れとかを手放した上で、物事を考えられるなと思っているので、そのための瞑想を行うマインドフルな時間をすごく大事にしています。

宇都宮:それは何か実感があるんですか?

岩濱:そうですね。今まで会社勤めてた時に、不安定だった状態が瞑想をやることで落ち着くようになったり、実体験として瞑想がすごく私の良い状態を形作ってるなと思っています。

宇都宮:それは何か気づくんですか?良い状態だなとか悪かったなっていう…

岩濱:例えば誰かからものすごい嫌なことを言われて落ち込んでる時とか、ものすごく不安になってしまってる時とかに、瞑想をすることでそういうマイナスの要素も自分にとって必要だなと思えたり、自分が思ってるだけで相手はもしかしたら違う想いだったかもしれないと、客観視ができるようになってるっていうのに気づいたので。元々人の目を気にする思考癖があるタイプだったんですが、瞑想をして客観視できるようになってくると、人の目を気にしなくなったり、何とかなるっていうすごいポジティブな思考になったりっていう、自分自身の変化も感じていました。

宇都宮:おもしろいですね。そこからイノベーションがつながるイメージがあったっていうことですか?

三木:ピカーン!!これ(著書『トゥルー・イノベーション』)ですね?このスライドってこれが出る前に作ってたんですか?

岩濱:そうなんです。結構前に作ってたんです。

三木:すごいね。シンクロしてますね。

岩濱:すごいシンクロしてるなって思います。

宇都宮:僕らが言ってるイノベーションのやり方としても、外の新しい情報に振り回されるんじゃなくて、自分の中に本当にあるものにアクセスして、それを実現化するほうがいいんじゃないですかっていう提案なんですよ。そこがすごいシンクロしてるなと思って。

三木:“心が満たされた状態×思考する”。

岩濱:ビジネスを生み出す上では思考っていう要素も必要かなと思っていて、思考する時に頭だけで考えるのではなくて、心で物事を考える状態を生み出せるようになると、単純に論理的にこれが正しいからとか、過去の事例からこれが良いからっていうんじゃなくて、自分の直感、感性だったり冷静に客観的に観察したものから、物事を判断できるようになると思っているので、この場所で瞑想の時間を取り入れたり瞑想をしたような状態になって、みんなが心を開きながらビジネスをしていくことで、形作られてないような新たなモノを生み出していく。

宇都宮:僕らも対話って重視していて、それも対話っていう言葉が受けるイメージと違う対話をしてると僕らは思ってて、それを禅的対話って言ってるんですけど、議論じゃなくて対話っていう、2人の中にないものが出現するようなイメージで、イノベーションに使えるんじゃないかって。サラさん的に対話はそういうイメージに近い対話ですか?

岩濱:心が開いた状態で対話するっていうことは、あまり形式に捉われずに自分が本当にワクワクすることを話をしていくことによって、自分では気づかなかったことに気づけたり、全てをまず受け入れて肯定した上で、何を作り出せるかっていう建設的な対話が生まれてくるんじゃないかなと思っているので、どういう心理状態で対話をするかっていうのがすごく大切だなと思っています。

三木:この話を一昨日、だいたい2,000人くらいの社員の社長さんが2、30人集まる場で話をしたんです。全く理解されないと思ってたらすごい理解されて。経営者レベルはもう分かってきてるというか、議論じゃなくてもう対話の時代に入ってるっていうのを、後から言ってくる方が多くて。ただ社員の手前上、いきなり対話とか瞑想とか言えないから、裏でこそこそヨガとか瞑想とかやって、でもそろそろそれをカミングアウトしてもいい時代になってきたのかなっていう。

岩濱:確かに。経営者の方がそういうのをやってる方も多いですよね。

三木:イノベーションが行き着いたところでもうその先が見えない業界では、今までのやり方では無理だってみんな気がついてて、そのためのヒントを一生懸命探そうとしててそこに響いたみたいなんです。

岩濱:今もう顕在化されている社会のニーズとか事例があることはたぶん限界があって。

宇都宮:課題もありとあらゆる課題がもう明確になっているわけですからね。

岩濱:そうですよね。そうではなくて潜在的にあるニーズとかむしろやりたい想い、アイデア、これはまさにトゥルー・イノベーションですよね(笑)。漠然とあるものをつなげていくっていう作業は必要かなと思っているので、そのつなげるにあたって、マインドフルに思考することでそこをつなげるような発想力とか創造力っていうのを、感性を刺激して直感的に気づいていくことが、新しい価値観とか見えなかったものを可視化するっていうプロセスになって、イノベーションにつながっていくんじゃないかなと思います。

宇都宮:そのための場としてここ(Think Space)に来ればいいわけですよね?

岩濱:そうなんです。

宇都宮:そうすると色々なプログラムを用意していただけたりするし、僕達も協力しますので。

 

●心地よい空間設計

三木:ここ(Think Space)だけじゃなくてサラさん自身が色んな他の場所をプロデュースするっていうのもあると思います。

宇都宮:会社の中でそういうのを作りたいっていうニーズもあったりするんですか?

岩濱:はい。やりたいなと思っているのはこの場としてはこういった香りだったり明るさ、音、自然そういった要素で、心地よい空間、瞑想状態になれる空間を作り出しているものの、これを都心のオフィスの中に作ることができたら多少環境は違えど、もっともっと働くことも豊かになっていくし、リラックスしながら働けるっていう状態を作り出せるので、こういった空間設計をこれからやっていきたいなとは思っています。たぶんアイデアを生み出すのに、堅苦しい会議室でやるっていうのは限界があって、リラックス状態が一番アイデアが出てくるので、その空間を作り出せたらもっともっとおもしろい意見をみんなで言い合って、楽しく仕事をしていこうっていう文化とか空気感を作り出せるんじゃないかなって思っていて、その空間作りをしていきたいです。

宇都宮:ファシリテーターみたいな存在も必要だったりするんですか?

岩濱:会議をする中ではファシリテーター役の人が必要な時もあるとは思うんですが、むしろそれすらもなく、自由な対話から生み出すこともいいのかなと思っていて。その囲炉裏がまさにそのプロセスを体現してくれるものなんじゃないかなと思っていて。囲炉裏を囲む時はファシリテーターの人とかも特にいないで、みんなで膝を寄せ合って火を見ることでリラックスして、火の暖かさとかが脳の働きも活性化して、その上でみんなで集中しながらゆったりと心を開きながら話をするっていう。囲炉裏で例えば干物を焼いたりお酒を飲みながらゆったりした中で、新しい何かおもしろいことを生み出してこうっていう、囲炉裏があるだけで自然とできてしまうっていうのがいいなと思っていたので、囲炉裏みたいな場所をオフィスの中にも作れたら自然と人が集まって、そこで自然と会話が生まれて、気づいたら何かおもしろいビジネスができちゃったっていう。作り出そうというよりかは、自然の流れで気づいたらできちゃってたっていう流れを作り出していきたいなと思っています。

三木:いいですね。

 宇都宮:それはサラさん的には自然とアイデアが出てきた感じなんですか?やってる中でピックアップしてこういう風になってきたっていう感じ?

岩濱:最初ここをオープンした時は、どちらかと言うと1人になりながらただちょこっとつながってっていうような考えだったんですけど、結構オフサイトミーティングとかで、4、5人で集まってここで打ち合わせするっていう機会がすごく多くて、実際に来た方の話を聞くと、会議室ではなかったようなゆったりと話ができてものすごい充実してたって。

三木:絶対そうだって。カッチカチの会議室でやるより全然良い。

岩濱:姿勢も大事だなと思っていて。集中する時は椅子に座るっていう姿勢が大事なんですけど、やっぱりリラックスする時は、ちょっとゆったりソファーとかこういう半分寝ているような状態っていうのがいいのかなと。

宇都宮:畳とかいいですよね。日本人的には畳に座ると勝手にくつろいじゃうじゃないですか。香りもいいですし。

岩濱:そうなんですよね。日本が元々持ってる住宅っていうのは、本当に色んな良い仕掛けがあるなって。

宇都宮:これも和紙ですもんね?照明が。

岩濱:そうですね。照明も和紙ですし、壁も珪藻土とか漆喰なので空気をきれいにしてくれる。

宇都宮:日本古来のものが実は良いのかもしれないですよね。

岩濱:仏教もそうですし和の心というか、調和のとれた心っていうのが元々持ってたと思うんですけど、それが西洋の調和ではなくて、破壊とかそっちに目がいってしまっていたのが今の資本主義の社会なのかなっていう気も。

 

Think Spaceの新たなプロジェクトについて

岩濱:今これから健康経営の会社を立ち上げてプロジェクトを始めようとしているんです。プログラムとしてはここではリトリートとかマインドフルネスがらみの心の健康を…

三木:入っています。あとイノベーションも出ています。ぜひご発注ください。これ(アーユルヴェーダ)うちの妻がやってるんです。

岩濱:じゃあぜひここで。心の健康と身体の健康というところで食とか運動とか、森林セラピーはどちらかと言うと心と身体の両方に関わってきますが、森林の中での森林医学医…

宇都宮:そういう人がいらっしゃるんですか?

岩濱:そうなんです。日本にまだまだ少ないんですけど、森林に入ることによって身体にどういう良い影響があるかっていうのを研究しながら施術をしていて、免疫が高まったり癌の数値も良くなったり実際に身体の中の造りが森に入ることで変わってくるので、そういったメンタルヘルスに関するような…

三木:これはこの間いらした方?佐野さん。

岩濱:その方とか、あとヨガ、森林カウンセラーやってる方、ランニングコーチの方とか。あとグラフィックデザイナーの方は、障がいを持った方のアートを展示することで、そこからの気づきを得ていくというような取り組みをされている方で、オフィスの中にそういった絵を展示してみんなでその絵を見ながら対話をしていこう、というおもしろい取り組みもしている方など。その他にも女性のためのカウンセラーの方、管理栄養士の方、環境アドバイザーの方とか、色んな方々をつなぎながらその企業にとって一番適した健康になるプログラムを提供していくサービスを考えています。

三木:いつからスタートですか?

岩濱:今ちょうどこのプログラムなどを作っているところなので、たぶん秋ぐらいにはどこかの企業さんで、まずはテストケースで導入できたらいいなというところで進めています。

三木:ぜひマインドフルユニバーシティとも連携をお願いします。

岩濱:はい、ぜひぜひ。

三木:このプログラムも向こうでやったりとか逆にスティーブン先生の家でやったりとか、お互いに協力してとか。

岩濱:いいですよね。場所を移動することの良さっていうのがすごくあるので、定期的に鎌倉にリトリートに来てもらうプログラムを入れていったりとか、あともちろんオフィスの中でやるっていうのもありますし。特に色んな人のつながりがあるっていうのが一番の特徴でもあるので、本当に色んな方をつなぎながらそこで生まれるものを、企業にとって良いものだったり色んな企業さんをつなぎながら育んで、結果的に幸せにつながっていったらいいなっていうような想いで進めています。

三木:いいですね。僕らのプログラムもぜひ一緒に。健康になったらその先にイノベーションがありますので、そこは僕らが担当で。

宇都宮:イノベーション創出。

岩濱:健康になって、そうすると従業員の満足度も上がって、それが顧客の満足度にもなってっていうこの一連の流れ、その中にイノベーションや幸せな生活があるなと思っています。

 

●トゥルー・イノベーションについてのご意見

 三木:トゥルー・イノベーションに関してどう思いましたか?

岩濱:トゥルー・イノベーションに関しては、まさにシンクロだなっていうその一言に尽きるなとは思ってます。ここら辺の本を読んでいくにつれて思考するっていうこととか対話をするっていうこととか、あとはこの論理的思考だと限界があって、それに瞑想とかそういった要素を入れていくことによって…

 三木:いいですね。ブルーオーシャン。

岩濱:ブルーオーシャン、ストーリーテリングっていうところも、世界観・ストーリーへの共感っていうところで同じだって思ったりとか。

三木:たぶん意識がつながってるので同じ情報がおりてきてるだけであって、どっちが先とかじゃないっていうことだと思うんですけど。

岩濱:そうかもしれない。

宇都宮:同時多発的に起きてる。

三木:みんなもう分かってるんです。この価値が変わるっていうことはね。

岩濱:それをうまく文章で可視化してらっしゃるっていうのと、それをzenschoolっていう1つのメソッド化しているところは本当にすごいなって思っています。

三木:ありがとうございます。

宇都宮:先日も出版イベントに来ていただいて。どうでした?

岩濱:イベントはポリゴン阿修羅のお話がおもしろいなって。

三木:普通の町工場のおじさんがね。

岩濱:本当にもう好きなんだなっていうのが伝わってきて、その好きであれだけのモノを作るっていうパワーがすごいなって思いました。

宇都宮:満足いかないんですって。作れば作るほど満足いかなくなって深まるんですよ。深化ってきりがないっていうか。

岩濱:確かに。本当に自分の好きなモノとかやっていく中で実際に手を動かすとまたそこに先に見えてきて、手を動かすことってすごい大事だなって思いました。

宇都宮:身体使うときりがないですよね。できると次が見えるじゃないですか。

岩濱:そうですよね。頭だけで考えると限界があるけど。

 

●サラさんの考える「日本の○○の未来」に対する想いについて

 三木:サラさんが考える「○○の未来」。○○は自分で設定していただいて。

岩濱:私が考える、幸せな地域資本的社会というところで、マイルドフルな状態と心を開いた対話によって新たなアイデアとか新たな価値が生み出されるっていうものに加えて、地域のコミュニティとか土地に根ざしたものが、どれだけ豊かになっていくのかなっていうのもすごく大事だと思っているので、その地域資本とかで新たな関わり合いっていうのが、生み出されていくんじゃないかなと考えています。

 宇都宮:地域っていうのは鎌倉とかっていうこと?サラさんがいるところ?

岩濱:鎌倉とかそういうある程度の規模のある…

宇都宮:集団とか住む人がいるような場所っていうこと?

岩濱:はい。コミュニティの大きさは大なり小なりあっていいと思うんですが、そういったコミュニティの中で、人が見えるっていう安心感の中で、思いやりを持ちながらコンパションを持ちながら暮らしていくっていうことが、所有を手放して、みんなで共有をしてみんなで豊かになっていく。そういった助け合いながら、思い合いながら幸せになれるような社会っていうのを築いていきたいなって思います。そういった人とのつながりの中での安心感っていうのは、幸せに直結してると思うので、そういったものが自分の中に育まれていったらいいなと思っています。

三木:鎌倉はそれぞれの要素は段々ともうできてきているので、あとはそれをどうやって有機的につないでいくか。まだイノベーションはないんですけども、それ以外、マインドフルネス、リレーションシップ、ロケーション、ライフスタイルもほとんどできてきてるのでそれをどうつないでいくかっていうことですね。

岩濱:みんなが消費者でいるんじゃなくて、生産者になることによって、段々自分の作ったものを交換し合える流れもできてきますし、作ることによって幸せというか、自然との触れ合いだったり、製作行為によってどんどん深まったりとか、そういったことも全てトータルで考えて。

三木:ありがとうございます。僕らの描く未来感にもすごい近い。僕らがイノベーション担当です。本日はThink Spaceの岩濱サラさんにご出演いただきました。どうもありがとうございます。

岩濱:ありがとうございました。

 

(Think Space内の見学)

岩濱サラさん
https://www.facebook.com/sarah.iwahama

WEBSITE
http://thinkspace.jp/

 

Story List