NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 22期新規募集(残席1名)

第169回MMS(2018/7/23収録)「自己の深化×真の対話によりイノベーションや社会関係資本を醸成する空間づくりをする」前編 Think Space 代表 岩濱サラさん

●ご挨拶と出演者紹介

三木:第169回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日はこのステキな空間、Think Spaceを運営されている、岩濱サラさんにご登場いただきます。本日はどうもありがとうございます。

岩濱:ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

 

●enmonoとの出会いについて

三木:岩濱さんと我々との出会いは、昨年の4月ぐらいにどういうきっかけでお会いしたんでしたっけ?

岩濱:私がたまたま仕事をしに行ってるYahoo!のロッジで、Zen2.0のミートアップをやっていたというのがきっかけなんですが、その日全く情報も知らずに仕事をしに行って、セミナーを見て「マインドフル、あ、おもしろそう」と思って参加したら、鎌倉でマインドフルっていうところで「これはもう運命的な出会いでしかない」という想いを…

三木:その時ってもうここは立ち上げられていたんですか?

岩濱:ここはまだ立ち上げ準備をしていた段階で、ちょうどその日にクラウドファンディングをスタートする準備をしてスタートした日だったので、私にとっても表に出すっていうタイミングでした。

宇都宮:すごいタイミングですよね。

 

●サラさんの経歴について

 三木:こちらのスペースのコンセプトは、マインドフルネス×コワーキングで企画はいつぐらいから考えてたんですか?

岩濱:ずっと大学生の頃座禅をしたり瞑想をするのが好きで、実際にここのスペースを購入して場づくりをしていくという中で、自分が馴染みのあって好きな瞑想を取り入れながら、空間づくりをしていきたいなという想いがあったので。

宇都宮:瞑想は学生の頃から色々されてたんですか?

岩濱:はい。大学生の時にたまたま学校に座禅部があって、学習院大学の座禅部なので円覚寺さんともつながりが。学校で学生座禅会っていうのを見て「これは行かなきゃ」と思って。

三木:それは結構頻繁に?

岩濱:学生座禅会自体は1回で、3泊4日か2泊3日ぐらいのものだったんです。

宇都宮:どこかに泊まりで行くんですか?

岩濱:円覚寺に泊まって。

三木:円覚寺の居士林?

岩濱:居士林に泊まってやりました。そこで座禅がすごく好きになって、たまにお寺に行ったり自分で瞑想したりっていうのを学生の頃はやっていて、ただ社会人になって働くことだけが中心になってきて、そこで何年か働いてる中で、そもそも企業で働くっていうことに疑問を持ち始めた時期に色々…

三木:何のお仕事をされてたんですか?

岩濱:最初はIT業界で、当時ユビキタスっていうのが出てきた時で、ICタグのデバイスを使った物流管理システムの構築とか、システム開発のコンサルに近いような仕事をしていました。

三木:何年ぐらい?

岩濱:3年してました。3年経った後に転職しているんですけど、その後はマンション開発と販売を行っているところに転職して。元々学生時代から建築にも興味があったので、建築を学んで不動産に関わりたいって転職をして、マンションの賃貸とか分譲マンションの開発から販売、投資不動産の仲介など不動産に関することを7年ぐらい。

 

●Think Spaceの紹介と現在の活動について

三木:こちらの場所のご説明を。カッコいいですね。このロゴもいいですね。

岩濱:このロゴも実は円形ではなくて、ちょっと歪ませているんです。形をあえて歪ませたり余白を作ることによって、心の余白だったり完成形ではないものの中に、おもしろさを見出していきたいなっていう想いでこのロゴは作って。

宇都宮:そのほうが自然ですもんね。真円はないので。

岩濱:そうですね。今はThink Spaceをメインにやってまして、これはただコワーキングスペースを運営したいというよりかは、ここを中心に幸せな働き方とか幸せな生き方っていうのを、自分自身も含めて追求する場にしていきたいなという想いでやっています。

宇都宮:色々実験もされてるとかって。チャレンジングなイベントとかですか?

岩濱:はい。イベントで文化とか歴史とかを学ぶような勉強会をやったり、あと実験という意味では、この空間で来た方がいかにマインドフルになれるかというところをもっと追求していきたいなと思って、それがマインドフル&ソーシャル空間デザイナーという勝手に名乗ってるだけなんですけど。

宇都宮:ここの実験の成果をそこにノウハウとして蓄積して、また世の中に展開していくっていう?

岩濱:そうですね。行くだけで瞑想しているようなちょっと心が落ち着けるような状態になれる場所を目指していて、自然にそうなってしまう場所は、この空間の照明だったり音だったり、空気の浄化とか流れとか気の流れとか磁場とか色んな要素があると思うんです。

三木:イヤシロチとかね。イヤシロチとケガレチって2つあるんです。確か明治か大正時代ぐらいに、色んなところに行ってすごい病気とか事故がいっぱい起きる建物と、そうじゃないところと何が違うのか色々研究された方がいて。

岩濱:風水的な意味でも、悪い気が溜まりやすい場所っていうのは、どうしても建物の配置とか空気の循環でやってきてしまうと思うので、そういうのを改善していくことで心地よさも変わってきますし。

 三木:東京とかが今めちゃくちゃ暑いじゃないですか。あれって気が滞ってるんですよね。ヒートアイランド現象。鎌倉は風が抜けてるから、暑くてもスースー気が抜けてるんですよ。

岩濱:そうなんですよね。都内にある公園も一応緑はあるんですけど、結局公園の中だけで完結してしまっていて、周りは全部コンクリートで固めてしまっているので、町全体としては全然空気が通っていないっていうのが、鎌倉と東京の違い。

三木:マインドフルシティ鎌倉を設計してください。気が抜ける設計で。

岩濱:そういう場所が増えてくると、例えば今空き家になってる場所とかを良い自然の状態にしていくことで、全部は無理だとしても、そういう点と点がどんどんつながって、それが面として環境が良くなっていくっていう流れを生み出せると思うので、そういうことも含めて考えていきたいなと思っています。

宇都宮:人の気が良くなると人も集まってきますもんね。そうすると商売も成り立つし。

岩濱:しかも建物もどんどん持ちが良くなってくるので。

三木:そうだよね。人がいない家ってどんどん劣化していくんですよね。気が通らないから。

宇都宮:古い物件もすぐ劣化するのはそういうことなんですか?

岩濱:手をつけないと悪い菌、カビだったりとか建物に悪さをする菌が繁殖しやすい状況になってしまうんですけど、建物の周囲の土地の水脈を通すことによって菌の生態が変わるようなんです。そこで良い菌が住むようになると、実際に生態系が変わっていくようなので、そういう場所が増えてくると、どんどん良い菌がつながって良い菌を持った土地になっていくっていう(笑)。

宇都宮:そうすると発酵もしやすくなる?

岩濱:発酵もしやすいし野菜とかも育ちやすい。特に農薬とかを使わないで自然農法で育てる場合には、土をどれだけ良い菌の状態が保てるかっていうのがすごく大事になってくるので…

宇都宮:鎌倉も野菜とかありますもんね。

岩濱:そうですね。そこも実はここに書いてある“100年ごはん”っていうもので、そういう取り組みをしていきたいなと。

三木:そしてこれはあれですね?

岩濱:Zen2.0。

三木:すごい大活躍していただいてます。サラさんは会場運営メンバーとして、すごい緻密な図面を起していただいて。

岩濱:建長寺さんとか円覚寺さんとかお寺さんの図面を描かせてもらうのが、すごい貴重ななかなかない経験だなと。

三木:だいたいお寺の方に聞くと「図面あります?」「いや、そんなのない」って。作って差し上げるとすごい喜ばれるんです。別のでも使えると思います。

宇都宮:Kamakura Gathering、拡張家族Cift。

岩濱:Cift(http://cift.co/)は渋谷に拠点がある、拡張家族っていうのをコンセプトにしている50人ぐらいの家族なんです。

宇都宮:大家族ですね。

岩濱:大家族です。鎌倉の拠点がこのThink Spaceの2階で、保養所的な…渋谷ってどうしてもいるだけでストレスが溜まって、明け方の渋谷とか夜中の渋谷とか歩くと、結構心がすさんでいくような感じが…

宇都宮:気が滞ってるんですか?

岩濱:そうですね。ゴミもすごいですし。

三木:渋谷って谷は悪い気が溜まるんです。中沢新一の『アースダイバー』っていう本があって、津波とかあってそのギリギリの水が止まるっていうところには古い神社があって、だいたい縄文時代とかの守られてる土地には必ず神社があって。そこが今の神社になってて、古来からそういった土地は、神聖な場所と思われていてそこに神社を建てた。下の谷のほうは沼とか悪い気が溜まるところになってて、渋谷とか六本木とか実はあまり良くない。

岩濱:ただでさえビルに囲まれていて環境も良くないですし空気も良くないですし、そういった土地柄もあるのかもしれないです。

 

●鎌倉と東京の2拠点生活について

 宇都宮:根っこにあるものっていうのは座禅とかからきてるんですか?

岩濱:根っこにあるものは座禅もそうなんですが、元々この鎌倉でこういったものをやりたいって思ったきっかけは、東京のオフィスで働いている中で、ストレスや息苦しさを感じていて。以前は週末に千葉や鎌倉にサーフィン行ってリフレッシュして、平日は働くっていう生活をしてたんですけど、そもそも働くことと、休むことを分けるんじゃなくて、働くことは生きることと考えて、それを東京だけではなくて、こういう自然の多い場所と行き来しながら行うということの中に、自分自身の豊かさを見出したっていうところが根本にあります。。

宇都宮:今はそういう生活を?

岩濱:今は築地と稲村ケ崎の2拠点で週3、4ぐらいで行き来しながら生活をしています。

宇都宮:お住まいはこちらですか?

岩濱:住まいは鎌倉にいる時はこの上に住んでます。

三木:どっちも住まい?

岩濱:どっちも住まいです。どっちも部屋はすごい狭くて6畳ぐらいなんですけど、ここは部屋じゃないにしても、こういう空間があるのですごく贅沢な生活をしているなと思います。

宇都宮:それが贅沢ですよね。贅沢の概念を変えてくるというか…

岩濱:そうですね。お金を稼いで都内で豪遊するのが贅沢ではなくて。

三木:何とかヒルズの贅沢はもう贅沢1.0ですね。ここは贅沢2.0みたいな。

岩濱:今までの日本円で成り立ってるような資本主義ではないところの価値っていうのが、たぶんこれからもっともっと重要になってくるし、そこに幸せを感じる人も増えてきてるんだろうなっていうのは感じています。今までの日本円ではない新しい資本主義経済圏を作ろうと思った時に、相手を思いやる利他的な心に基づいた人間関係がすごく大事になってくると思って。それは地域のコミュニティの中で、助け合いとか物々交換とか自分で全て囲むんじゃなくて、相手にとって良いことをすることによって自分にもそれが返ってくるっていう、その循環が作り出せることで、みんながハッピーになれるんじゃないかなと。

 

●今後の方向性と拡張家族Cift

三木:この間一周年記念で色々イベントをやられましたけど、サラさんの言う今までの善行が、多くの人を惹きつけて、色んなプログラムを色んな人が協力してくれて。そこにまた惹きつけられて村田さんご夫妻とか、色んなおもしろい人がどんどん集まってきてますよね。

岩濱:そうなんですよね。それもたぶんZen2.0との出会いが、実は始まりだなと思っていて、そこで三木さんとか宍戸さんに色んなご縁をいただいて、色んな方に来ていただいて、段々そういうつながりが増えてくることで、この場所もすごくおもしろい場所にしてくださってるなって思います。

三木:サラさんがそれを意図的にやってる感じじゃないんですよ。普通の営業みたいにガツガツやる感じじゃなくて、自然とここに来たいなみたいになるから。

岩濱:営業は実は全くしていなくて、時間がないっていうのも正直あるんですけど、来たい方が来てくださって、急激に利用者が増えて盛り上がるよりかは、じんわりと本当に共感してくださる方が集まってきて、そういう方々と良い関係性を築けていけたらいいなという想いがあるので。

 宇都宮:口コミみたいな感じなんですか?広がり方っていうのは。連れて来るっていうか。

岩濱:口コミですね。あと紹介していただいたりとか、Zen2.0の打ち合わせとかイベントで使っていただいて、その投稿を見た方が興味を持って来てくださったりとか。

三木:この間スタンフォード大学のマインドフルネスの授業をされている重松先生が、こちらにお泊りになられて、贅沢なランチタイムを3時間話し込んじゃった。

岩濱:ここの和室で話し込みました。飼っていらっしゃるすごく大事にされていた犬のお話とか、結構深いところのお話をさせていただいて、私自身の離婚の話をつなげるのもあれなんですけど、大切な形あるものがなくなったことで、精神的なつながりができたっていう、でもそっちが実はものすごく安心を生み出してるっていう、すごく共感できるお話でした。

宇都宮:形に囚われちゃうってことなんですか?

岩濱:そうですね。例えば婚姻関係とか経済的にはもちろん安心ですし、パートナーが明確にいるっていうのは、確かに心の安定にはなっていて、それがなくなった時に、ぽっかり穴が開いた感じにはなってしまったんですけど、でも一方で主人との関係性が、今までの夫婦としてつながってるというものを超えて、同志というか心のパートナーみたいなそういう存在になったので。そういう意味では、別れたっていうことが、別れではなくて次のスタートのステップアップだったなと。もし次にどなたかと結婚するとしても、家族ぐるみでみんなそういう前の旦那とか、前の奥さんとかそういうの関係なく、仲良くなれるような関係性っていうのを作っていけたらいいなとは思っています。

三木:確かに結婚制度っていうのも古いからね。

宇都宮:Ciftってそういう意味合いなんですか?従来のファミリーっていう概念がちょっと変わってきてるというか…

岩濱:そうなんです。単純に場を共有することでつながるっていうのも大事なんですけど、それを超えたところで、精神的なつながりでつながる家族を目指しています。そういった心でつながってる家族が、今は50人なんですけど、100人、何千人って増えてくることで、世界が家族になっていく。そして、みんなが家族のことを自分ごととして想い合えば世界が平和になっていくっていう構想です。

宇都宮:兄弟げんかとか起きるんですか?

岩濱:そこは家族の中でも合う合わないって絶対出てきますし、親戚同士でちょっと疎遠な親戚がいたりとかそういうのも含めて許し合えるみたいな。

三木:新しいニューエイジのヒッピーですね。デジタルヒッピー。Zen2.0の関係はそれに段々と近くなってきてるかなという感じがします。

宇都宮:Zen2.0ファミリー。

岩濱:鎌倉はあえて「つながりましょう」ではなくて、自然につながって自然に心地いい空間ができていって関係性ができていって、しかも強制するんじゃなくて、どういう状態でも認め合えるみたいな、すごく良い関係性の場所だなって思っています。

三木:何が違うのかというと、たぶん精神的なゆとりが違うかな。東京は稼がなきゃ戦わなきゃみたいな、常に相手がいて競争する比べる文化が東京だとすると、鎌倉は別に「あ、それならそれで」みたいな、「じゃあ一緒にやりましょう。何かコラボしましょう」とか。

岩濱:コラボとか融合していく流れがすごく強い感じはあります。たぶん大企業もあまりないですし、個人だと自分のできることって限界があるので、人と一緒に共存共創しながら共に作るっていうやり方が自然とそういう流れになっていくのもあると思いますし、あとは規模感が鎌倉ってちょうどいいなと思うので、何となく知ってるっていう安心感みたいなものが鎌倉にはあるなと思いました。

後編に続きます。

岩濱サラさん
https://www.facebook.com/sarah.iwahama

WEBSITE
http://thinkspace.jp/

 

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