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第165回MMS(2018/5/10収録)「資本主義と協働主義のブリッジとなり、緩やかな革新を進める土壌づくりをする」後編 Blue Soil Consulting 代表 山下悠一さん

前編からの続きです。

 

●革命のフレームワークについて

 三木:後半も引き続きコミュニティを作った先にどういう未来を山下さんが生み出そうとしているのかという話をしていただきたいと思います。

山下:これが革命のフレームワークなんです。

 三木:すごいね。かっこいいね。V字じゃないですか。

山下:レボリューションUっていう言い方、今はHolistic Transformation Uと言ってるんですけど、一番上は社会のゴールとして左側は短期的な利益、GDP的な世界から永続する豊かさっていうWell-Being。でもこの社会を実現するためにはどんどん下に深掘っていくことが必要で、社会のシステムとして資本主義から協働主義へっていう話で、その協働主義を支えるのが分散型の有機的なコミュニティだったり組織のあり方っていうのが求められている。今まではすごく構造的なヒエラルキーの組織っていうのが資本主義には適してたという風にマネジメントシステムも変わっていくし、それを支えてる人間のあり方というのも、何でもかんでも切り刻んで因果論的にアプローチしていくんじゃなくて、もっとホリスティックに統合的にアプローチしていくとなった時に、一番下の最下層っていうのは我々の意識そのもので、左脳的ロジカルな世界、因果論に基づく意識でいた我々というのがいよいよ脳の90%ぐらい使われてないであろう潜在意識とかにアプローチしていくのが人類の意識変容だし…

三木:新しい文明をそこから?

山下:そこから生み出していくっていう話じゃないですか。

三木:いいですね。そこはまさに大好物な…

山下:これは土っていう意味ではイノベーションは上に行くっていう話なんですけど、僕は下に掘るっていう言い方をしてて、意識の奥深いところを掘っていかないといけないということで、コミュニティっていうのは意識を体験する場としてすごくいい場所なんですけど、その根っこのある意識の部分にもっとよりアプローチをしていかないといけないということなんです。

宇都宮:山下さん自身のポジション的にはそっちの右方向にポジショニングしてる感じなんですか?最初は左にいらっしゃったんですもんね。

山下:僕は超越です。どっちも知ってる状態で。

宇都宮:この画面のこっち側にいるってことですね。Z軸方向に。

三木:行ったり来たりする。

山下:結構行ったり来たりするっていうのが大事で、例えば僕は今生き方自体もあえてそうしてて、ヒッピー系コンサルタントって言っていて、ある時はどヒッピー的に暮らしてたりするし、ある時は超資本主義の中のスーツ着て大企業の新人研修とかをこの4月とかやってたりするんですけど、そうすると何が起きるかというと両方の世界を客観的に見れるっていう話で、その中に没入してしまうっていうのとは全然違うので。

宇都宮:それがブリッジっていう表現っていうこと?

山下:そうですね。僕の今のミッションは人類のOSをバージョンアップするというような話です。OSって言ってるのは意識なんですけど、僕大学は建築学科でハードで社会を変えようと思ったんですけど、ハードの時代じゃなくソフトだなと思って経営コンサルタントになり、ソフトだけでもダメだなっていうので今意識のところに行ったのかなっていうところなんです。この下の部分をどういう風に意識を変容させていくのかっていうところが大きな軸になっていく。今までの社会っていうのは社会変革っていう外的な変革、これはコンサルの世界もそうだしビジネス全てそうだったと思うんですけど、それをテクノロジーということで支えていくっていうのも大事なんですけど、でも車の両輪のように我々の意識自体も変容っていうConscious Transformationがないと、上も動かないのでどっちも大事で、どっちかって言うと上を変えていくよりも、僕は今下の部分が追いついていかないと社会がうまく進んでいかないのかなっていうところなんです。

宇都宮:意識業界、スピリチュアルな業界ってどうしても現実離れして見えちゃうじゃないですか。そこの必要性を論理的に説明できないじゃないですか。

山下:そうなんですよ。僕がやってきたことっていうのは今まで超合理主義、科学主義なコンサルティングっていうところを一歩超えてきたからこそ、ブリッジっていうところは言語化できないところを言語化にチャレンジするとか、そういうことをやっていく存在だとあちら側の世界から言われているんです。

宇都宮:非言語化世界を言語化してビジュアル化して伝える役割というか…

山下:そうです。

 

●Human Potential Lab とRainbow Wisdomについて

山下:今新しい業界の動きとしてはHuman Potential Labというものを立ち上げようとしています。

 三木:これが新しいコンセプトですか?近いですね。Zen2.0の新しいテーマに。

山下:近いと思いますし、これ自体は鎌倉の大学構想の中の1個にも位置づけられるんじゃないかなと思うんですけど、社会のメタファーとして我々は機械とみなされていて、ヒエラルキーとか人間自体をパフォーマンスで測定されていたんですけど、測定できない世界、ポテンシャル、機械から生態系へというパラダイムシフトの中で我々はパフォーマンスからポテンシャルになっていくと。既存の自分から未知の自分、既存意識から潜在意識へ、マネジメントからゾーンへ、測定可能から測定不可能みたいな、ここの領域の見えないものを見える化していったり、そのためにもテクノロジーとか科学というものをふんだんに使っていくことが大事だと思います。

三木:ぜひ一緒にやりましょう。

山下:ぜひぜひ。

宇都宮:すごくシンクロしてる。

山下:シンクロしてると思います。僕は今このRainbow Wisdomっていうものを、Human Potential Labっていうのはオープンなシステムとして考えている時に、今自分自身も意識の部分っていうのは自分が変わりながらやっていく必要があるので、この間もヴィパッサナー瞑想10日間行ったりとか、山伏の修行とかネイティブアメリカンとかヨガもやってますし、僕ができることはあらゆるものを統合していく立場だと思うので、さらにそういうオルタナティブなWisdomというものと、最先端の量子力学とか認知科学といったところも含み超えた21世紀の英知というのを、みんなで編み出していきたい。それがOSのバージョンアップっていうことなんです。Rainbowって言ってるのは、ネイティブアメリカンもRainbow Warriorっていう言い方をするんですけど、虹の戦士だし、仏教の世界でも五色だったりとか、これから単一的な価値観じゃなくて、多元主義の色々なものを含んで超えていくものがWisdomだと思ってて、拡張したマインドフルネスというものを、ちゃんと日本発として世界に広げていくみたいなところでZen2.0にすごく共感しているところもありますし、そういう皆さんとできていったらいいなと思って。そういうのを自分の中では色んなオルタナティブなものを、キュレーションしながらTransformational Retreatを1つのコアなサービスとしてやってます。今度コクヨさんとかとやってたりするんですけど、千葉のネットワークしてたコミュニティの1個でHackerfarmというところがありまして、ハッカーの外国人達が畑を耕しながら仕事をしている場所にそういう人達を連れて行って、あと林良樹さんっていう人もすごく有名な方で、無印良品とコラボレーションして初めて無印として人口減少都市に店舗を出したんです。それは林良樹さんが誘致したんですけども、そこに新しいビジネスをどういう風に考えていくかっていうパラダイムシフトがそこに起きてたりする。そういう新しい生き方をしているところに疑似的に体験してもらって色々ワークをやるんですけども、脱会議室・脱左脳みたいなところをコンセプトにして、自分の内面に限界っていうところは何なのかというのを深掘りして、自分の何を変えていくのかっていうのを、おいしいご飯を食べてそういう場所の中で人の話をガンガンインプットして、Transformationしていくっていうのを定期的にやってるんです。

三木:そういうプログラムがあるんですか?コクヨさんと一緒にやってる?

山下:そうです。こういった企画をしてやってるところなんです。

三木:いつぐらいからやってるんですか?

山下:この1年ぐらいですね。Rainbow Wisdom的なものをどんどんバージョンアップさせていってRetreatとかを今やってるし、このWisdom自体は共有財産にして色んな企業さんが活用できるようになっていくといいのかな。

 

●One JAPANと超企業のコミュニティの動き

 宇都宮:大企業側は今どういう受け止め方でそういう活動に参加しようとしてる感じですか?

山下:大企業の中でも今革命が起きてまして、タコ壺化していって大企業の中でも若手の優秀な人達がいくら良い提案をしてもなかなか通らないからもう嫌になってきてるんです。

三木:One JAPANってやつですね。

山下:そう。そのフツフツとした若手たちがもう横でつながってOne JAPANっていう1,000人ぐらいの1年間で大きなコミュニティを作って、そこで人事の人達にプレゼンをしてきたりしたんです。

三木:パナソニックの人でしょ?まとめてるのは。

山下:そう。パナソニックの人とかZen2.0に来てた富士ゼロックスの人とか。

三木:でも結構苦労はしてるみたいですね。

山下:苦労はめちゃくちゃしてるしまだまだこれからです。そこでも僕は企業をまず目的化しているところが問題だから、企業を自ら破壊する臨死体験をするべきだと。“「迷走」をやめて「瞑想」を”と。企業が瞑想で一旦ブラックアウトした時に何が起こるかっていうと覚醒した個人、企業を目的から手段に替えて自分の自己実現を一旦考えて自分が変容していくことをまず一番最初に考えるべきで、そうやって覚醒した個人達が、一緒に今度は社会をどう変えていくのかっていうことは、超企業、企業を超えた大きなコミュニティを一緒に作っていこうみたいな話をしてたりします。これはホラクラシーの文脈とも合致していくんですけど、要はホラクラシーも1個の企業の中だと完結しないんです。結局新陳代謝を良くしていく話なので、ここだけホラクラシーにやっていくとどんどん出て行って不幸になる人がいるんです。だから全体を包含するエコシステム、その中で出ても色んな会社があってそこでまた就職もできるっていう大企業の枠を超えたコミュニティを作っていくことによって心理的安定性が担保されて、企業の中でも「社長や上司に嫌われてでも俺はこれをやりたいんだ」って言って「嫌だ」って言われたら「じゃあ辞めるよ」というのを作っていくのが大きな方向性だと思いますし、それを僕は提案してるんですけどまだまだです。

三木:いいですね。そのTransformationを僕らは企業の中で起こそうとしてて、僕らの使ってる手法は、前野先生にネーミングしてもらったんだけど“幸せの根回し”。お互いにお互いのプロジェクトを応援し合って、例えばそれに予算が出なかったらその人の上司の上からお互いにカバーすると4個のうち1個ぐらいは花開くっていうことで、結構それでうまくいってる人があったりとかして。それは今の組織の中でやろうとしてる形なので、これは企業間のコミュニティを作る…

山下:そうですね。企業間のコミュニティを作るのもそうなんですけど、でもまずは企業を目的じゃなくて自分でやりたいことをちゃんと表に出してやることすらできてない気がして。

三木:それを今閉じ込めちゃうんだよ。殻の中に。

山下:閉じ込めちゃっててそこ自体は破っていかないといけないっていう話で、僕もアクセンチュアの元同僚とか見た時にTransformationが怖くてそこを見ないようにしてる人が多い。「僕のKPIはただひたすら年収5,000万を目指すことです」って言ってて、それ以外を一切考えないようにして分かりやすくしちゃってるんです。その時にちょっと問いかけで「じゃあ君の子供の未来ってどう考えてるの?」と言うと固まっちゃうみたいな(笑)、5,000万はいいけどその先に次の世代の子供達の社会をどう作ろうとしてるっていうのには全然思考がいってなかったりする。

三木:固まったりとか怒ってきたりとかキレちゃたりとかね。

山下:そこはロジックでいったら無理で会社の中にいてもできないので、だから僕はあえて一人称体験っていうのが一番人を変えるのに大事だなと思ってて、そういう場の力は大きいし鎌倉の場っていうのをもっと活用してやっていきたいなと思っています。

 

●Zen2.0と世界を変える2つのT

三木:Zen2.0に最初は参加者で今は作る側に回ってるじゃないですか。どういう流れでそうなっていったのかとか、それで感じたこととか何かありますか?

山下:実は一番最初に三木さんや松島さんがZen2.0をやるぞって言って3年ぐらいになる時に、そういう話が出てるよっていうのはつぼみの子達からは聞いてはいたんです。その時から興味があって何らかの形で参加できたらいいなと思いつつも、1年目はまずは楽しんじゃいました。中身自体は僕がやってきたこと、やろうとしてることと限りなくリンクをしているし。

三木:それで今大きな図を見せてもらって自分が何をやってるか分かったんです。Vの底を掘っていって両方の架け橋を作ろうとしてるのかなっていう。

山下:そうですよね。そういう架け橋を作っていく。もう1個分かりやすく“世界を変える2つのT”って言ってて、上に行くのはTechnologyで下に行くのはTransformationって言ってるんですけど、我々の下が意識の進化だとした時に、ここに書いてるテクノロジーは意識を拡張するために生まれる、意識の拡張が新しいテクノロジーを生み出すということだと思うんです。

宇都宮:Facebookとかすごい拡張してくれてますよね。

山下:そうですね。ヒッピー達からすればFacebookっていうのは実は「ああいうのは僕らはずっと昔からやってるよ」と。人と人とを結ぶFacebookで、テクノロジーじゃないけどそういう意識がヒッピーっていうのは「みんな家族だよね」「つながっていくOnenessですよね」っていう思想があるからそれに追いつくようにテクノロジーが出てきただけだし、1970年代のヒッピームーブメントの時にちょうどアポロが月面着陸して地球を見たっていう写真があってあれ自体も意識の拡張で、我々がようやく地域とか民族の分断というのを超えて地球は1個だよねって思いたいと思った時に人類が宇宙に行ったわけです。ブロックチェーンの話もそうですけど全ては鏡写しでしかなくて、これがちょっとズレてると例えば仮想通貨が投機対象になってしまったみたいなことが起きてるだけで、両方がうまく帳尻が合ってどんどん進化していく話なんです。今このサイドのメディアもこっちの話しか論じてないし、みんなこっちの世界しか見えてないんです。だからこの土の下の部分の話…

三木:心の部分を掘っていかないと大変なことになる。

山下:大変なことになるし、それ次第でテクノロジーの使い方、見方は変わってくるので、僕はこっち側の世界っていうのをしっかりと提示していく。

宇都宮:ただテクノロジーってエンジニアが担ってる領域なんですけど、彼らって理が強い傾向にあるんです。だけど中には天才がいて、天才は宇宙から来たものをテクノロジーに落とし込んで阻害されがちなんですよね。分からないみたいな、分かることにどうしてもフォーカスされてテクノロジーはどんどん暴走していくというか…

山下:その中で稀有な存在で今でも残っていく人っていうのはスティーブ・ジョブズみたいな、だから僕はヒッピーっていうのは大事だっていう話をしてるのは、下がヒッピーで上がハッカーだとした時に、これが両方持ってるからこそ最適なものが生まれていけるんだと思うんです。ブロックチェーンをやってる(GIFTED AGENT)河崎純真(https://zenmono.jp/story/334)もまさにすごく思想的には深い部分があるし、チャディー・メン・タンさんとかGoogleの彼とかも若い時から仏教を学んでたりとか、突き抜けた人っていうのはある意味両方ちゃんと見据えてるんだろうなと。

三木:下のほうでつながってると上であまり合わなくても話し合えるみたいな、テクノロジー業界とアートでも下でつながってると全然話ができる。上で同じ業界にいても心が合ってないと全然話ができないです。

宇都宮:下だけにいる人もいるじゃないですか。そこが必要じゃないですか。現実化っていうか…

三木:僕らはどっちかって言うと心系から現実のほうに引っ張り上げるっていう方向ですね。

 

●ヒッピーから見る新しい動きについて

 山下:これからの社会どんな人達も意味がある社会になっていくと思ってて、例えば社会的弱者とかスピリチュアル系の人っていうのは、僕はまとめてヒッピーって言った時に、ビジネスにとってヒッピーっていうのはよく見てると完全に先行指標なんです。

宇都宮:エクストリームな人柄、超越しちゃってるから。

山下:それは例えばヒッピーの人達が一番最初にハワイのどこどこにいたとかクリスチャニアって場所にいたりとか、彼らがいた場所っていうのは確実に10年後20年後には大きな観光地になってたりするんです。だからそこから本当にビジネスにしていくのはまた別の人だったりするんですけど、彼らの動きを見てればFacebookもそうだし、5年後10年後にこれはでかいビジネスになるという種をつけることができるので、意義がある存在だったりする。

三木:そうすると今の動きを見てるとどうなんですかね?種は。

山下:シェアリングエコノミーみたいな話っていうのも結構前からそうなるだろうなと。ヒッピーの人達を見てたっていう話もあるし…

三木:どこが熱いですか?今は。

山下:一般的にも言われてる話ですけど、教育と観光みたいなものがミックスされていって大きな産業になっていくんだろうなとは思ってるんです。結局テクノロジーが色んな我々が今まで想定してた仕事をどんどんやってくれると思った時に、やることなくなって良い意味で生きることしかなくなるんだと思うんですけど、生きること自体のアートを追求していく世界になっていくとした時に、茶道っていうのはアートでありながら教育というか学んでいかないと極めていけない。生活自体をアートとして学んでいくということ自体が、観光的でもあるし教育的でもあるし自分がTransformationしていくっていうことでもあるので、僕がやりたいのはそこなんですけど、それはこれから伸びていくところです。例えば鎌倉に来るって言った時に単純にお寺を見に行くっていうのが今の観光だとした時に、よりそこで精神的に深い体験をして、自分が変容していくことを学びながら家族みんなで体験して帰るみたいな、そういう新しい観光というか新しい教育というものが発展していくと、より豊かな心も観光地としても豊かになっていくんじゃないかなと。

宇都宮:そうすると既存の教育業界、観光業界がそうなっていくイメージなのか、全く未知なる人が…

山下:だから今度の大学みたいなやつも僕は完全に今までの大学を壊す話だろうなと思ってて、ぶっ壊す存在であるべきだと思ってるんです。

三木:対峙するんじゃなくても別の場所を作ってこっちにお越しくださいみたいな。

山下:そうそう。こっち側のほうがいいんじゃないのって徐々に徐々に…

三木:スタンフォード大学の先生が来ちゃうわけですからね。実際に。

山下:それも暮らしとか文化があるから来たくなるわけですよね。

三木:そうだよね。仮説としてはそういう風になるかもなと思ったけど本当にそうなるとは。ちょっとまだこれは秘密なので楽しみにしていてください。今日は色々と楽しいお話をありがとうございました。

山下:ありがとうございました。

山下悠一さん
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WEBSITE
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