NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 22期新規募集(残席1名)

第157回MMS「IoTベンチャー向けに、ハード+ソフト+システムを網羅する品質保証体系の構築支援を提供する」前編 株式会社コルプ 代表取締役 吉田 貴洋さん

●ご挨拶と出演者紹介

三木:第157回マイクロモノづくりストリーミング本日もスタート致しました。本日も司会は株式会社enmonoの三木でございます。あと声の出演で…

宇都宮:宇都宮です。よろしくお願いします。

三木:本日は株式会社コルプの吉田さんにお越しいただきまして、吉田さんはzenschool卒業生ということで…

吉田:そうです。

三木:某光学機器メーカーを経て会社を設立され、これからの未来に何を生み出していくのかというお話を伺えたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

吉田:お願いします。

 

●enmonoとの出会いについて

三木:吉田さんと我々の出会いのきっかけは何でしたっけ?

吉田:今も関係はしているんですけれども、日本橋にあるコミュニティスペースの社員食堂Lab.のクラウドファンディングプロジェクト(https://zenmono.jp/projects/25)をzenmonoさんでやるということになって、確かそこでお会いしたのが最初です。あの当時に私はボランティアでカメラマンをやってたWEBマガジンがありまして…

宇都宮:spoonでしたっけ?

吉田:そうですね。そこで実は宇都宮さんにインタビューをさせていただきまして、そのインタビューの終わりの時に「7期生席まだ空いてるんでぜひ」…(笑)

三木:7期か。だいぶ前ですね。

吉田:2014年ですね。

宇都宮:2014年ですか。発電会議(https://www.facebook.com/hatsudenkaigi/)のほうに来ていただいたんですよね。その時にメタルDIY(https://www.facebook.com/metaldiy/)の杉田さんとか同期生の小野さんとかいましたよね。

吉田:そうですね。懐かしいですね。だから初めてお会いしたのは2013年頃で、2014年の2月とかにお話を伺ったのかな?

 

●zenschool受講とその後の変化

三木:それで(zenschoolに)申し込んでいただいて、その後どんな変化を遂げられたんですか?

宇都宮:紆余曲折ですか?

吉田:紆余曲折のところは………で書かない(笑)。2014年にzenschool7期、その当時はまだマイクロモノづくり経営革新講座という…

三木:すごいですね。昔の名前が。

宇都宮:あの時、時間も長かったですよね。7~10日間ぐらいやった。

三木:10日間のやつでしたっけ?

吉田:そうですね。

三木:よく耐えられましたね。

吉田:ずっと大森に通いましたね。

宇都宮:講座自体はどんな印象ですか?記憶にある範囲で。

吉田:講座自体はおもしろかったです。三木さんと宇都宮さんの掛け合いが一番おもしろかったんですけど。

三木:同期生はどういう方ですか?

吉田:同期生は福井のアイアンプラネットの小林さんと多摩のWeb制作会社でTAMA試作ネットワークTSUBASAを立ち上げた小野さんと…

宇都宮:最近また起業された稲田さんと…

三木:すごいですね、この期は。2人も起業したんですね。

吉田:逆に半分がサラリーマンだったというたぶん稀有な期でもあるんだと思うんですけど。

宇都宮:どんな発表をされたんでしたっけ?その時。

吉田:一応映像関係で使える機材ということで発表させていただきました。

宇都宮:モノづくりでしたっけ?

吉田:そうですね。製品だったと思いますね。だからサラリーマンの2人が製品の発表をし、事業主の2人がサービスの発表をしてたんです。何だかんだ自分が一番アイデアを出したのが早かったような記憶がありますが、動き出すのが一番遅かった気がしないでもないです。

宇都宮:そうですね。

吉田:今年に入りましてちょっとzenschoolとは違う感じで、今芝浦工業大学の大学院の工学マネジメント研究科に通っておりまして、MOT(Management of Technology:技術経営)を今学んでおります。ビジネスの数字の話も含めて何か良い感じでパッケージになってるのって何だろうと思ったら、経営学がいいのかなというところで通い始めたという感じです。

三木:それはいつからですか?

吉田:今年の4月ですね。

三木:4月に入学して7月に会社を立ち上げ。3ヵ月で起業したわけですね?

吉田:5月の頭に退職届を会社に出しまして、7月末に正式に退職したという形です。

三木:学校の方は何か言ってますか?起業されたことに。まだ言ってないですか?

吉田:「学校出てからやるんだと思ってた」みたいなこともよく言われますけれども、それはもう自分の気持ち的にやっちゃったことなので、まあいいかなという感じで、一応来年(2018年)の1月に法人を立ち上げると思います。

三木:すばらしい。

 

●株式会社コルプについて

宇都宮:どういう事業をされる予定ですか?

吉田:その会社がコルプ(QuaLP)なんですけども。

宇都宮:そういう綴りになるんですね。

吉田:一応そうですね。日本語的にはカタカナ的には”コ”でいいかなと。

宇都宮:QOLとはまた違うんですね。

吉田:QOLではないですね。今まで自己紹介の時にさせていただきました写真関係の話、写真撮ってますというのを引き続きやりたいなというところと、比較的チームで撮れる体制を作りたいので法人の中に入れ込むと。そこからzenschoolで発表したような製品開発の部分と、そこから広げて私が元々会社の仕事で関わっていた品質保証の部分とか、プロジェクトマネジメントという部分に関連した情報発信ができたらいいなと。イメージ的には単純に制作するところから開発が入るとそこから品質という一段上がったイメージのところで、点と線と面の関係がもし作れたらおもしろいなと思ってるのが今の状況です。

三木:なるほど。品質保証がビジネスドメイン?

吉田:そうですね。一番規模的に大きくなるのはそこかなと。そこから映像の制作とかに還流させられると、今度制作関係はマーケティング的な要素も含みますから、そういう意味では製品をリリースしたところからそれを作るほうの還流ができるという…

三木:おもしろいですね。品質保証と映像って今までなかなかない。

宇都宮:品質保証の現場で定点撮影とかでありますよね。

吉田:それも全然あり得ると思っていて、この2番目の製品とか自社のプロジェクトの中でもハードウェアとして映像を使って、例えば社内のシステムとかマーケティングとかに活用するみたいな、単純にソフトとしての写真・映像だけじゃなくてハードとして使う、データとして使うというアプローチも1つ考えられるなと思いながら妄想だけは広がっている状態です。

宇都宮:写真とかもキャッシュになってるということですよね?

吉田:多少はというところで、今までは単発でご相談をいただいて「全然私でよければ」という感じで動いていた中で、もうちょっと写真とかの使い方を考えています。

三木:確かに今多くのメイカーズと言われている人が転んでいるところが品質検査問題なんです。「その試作品を量産しましょう」と中国に持って行くと試作品の第一弾とかは「んっ?」とか思って、でももうちょっとしたらクオリティが上がると思ってまた色々とリクエストしても全然クオリティが上がってこないみたいな。「こんな状態で量産できるのでしょうか?」みたいな不安が心を覆ってきて、このまま出したらえらいことになるということにようやく気づいて、「じゃあ人をそっちに送れるのか?」といってもそういうわけにもいかずみたいな。

吉田:そうですね。だからそれも人を送れない体制であれば逆に国内でやればいいし、逆に国内でやるにしても単純に注文する内容を決めてないのに注文して、ほしかったものが出てこない…

三木:要は要件定義できないメイカーズがほとんどということですね。

吉田:そうですね。仮にそういうところに問題があるとするとそれは自分たちの内容を整理したほうがいいですよねという話になると思います。

三木:まず自社内の要件定義をして、このレベルだったら通してもいいよというのをきちっと決めた上で、「ここがおかしいんじゃないか」というのは「この要件に入ってないからダメですよ」と言えると、そういうドキュメンテーションとかコンサルテーションとか。

吉田:そうですね。製品設計しかしてないで、品質の部分というのはこの一番内側の管理と検査だけで何とかしようとしてもなかなか大変なので、その前に「この製品はどの程度の品質とか性能になっていればいいんだっけ?」というのを自分たちの中で交通整理をしてから、それを実際に試作してそれをちゃんと評価で確かめて工場にお願いしないと、誰も何を作っていいか分からないというところが結局のところは問題になります。

三木:最終的なクオリティの要件定義がコストにダイレクトに反映していくから、どこまでのものを求めるかというのをここできちんとすることが、全部のプロジェクトの費用を見積もるのに非常に重要になっていくわけですね。

吉田:そうですね。たぶんそういう話はソフトウェアの人はリアルに感じていると思うんですけど、ハードウェアでも予め整理をしておいたほうがスムーズです。私はハードウェアもそうなんですけど、ソフトウェアテストみたいな話も関連してたことがあるので、そういうのってうまく組み合わせたら何か形にできないのかなと思っています。

宇都宮:元々光学機器のハードウェアって両方ありますものね

吉田:そうですね。ソフトが絡まないモノが今もうほとんどないので。

宇都宮:ソフトだけで終わってるぶんにはいいんだけど、IoTとか言い出すと急にハードウェアが絡んでくるので。でもハードウェアしかやってない人は分からないじゃないですか。ソフトの絡みっていうのは。

吉田:そうですね。ソフトの人もハードウェアがどういうことを気にしているかも分からないので。

宇都宮:両方が理解できる人はまずほとんどいないし、しかもフリーランスではゼロでしょうね。

三木:めちゃめちゃいいじゃないですか。一人勝ち系な。

宇都宮:吉田さんしかいないわけですよ。

吉田:だからそういう技術的な話そのものはできないんですけど、その橋渡しができればいいなというところです。

宇都宮:しかも品質保証は経営にもろに響くじゃないですか。

吉田:だからできるだけうまいこと導入しやすいパッケージにできたらいいんですけど、そういう段取りをちゃんと組めば品質が上がってかつコストが下がるというような…

三木:そういうセールストークがいいですよね。「ちゃんとここを要件定義することがモノづくりにおいてのビジネスの成功か不成功かになりますよ。だから最初からやりましょう」と。

宇都宮:開発予算が増えると当然償却費がかさんでくるので(売価に上乗せせざるを得なくなって、でもそれができないと)、売っても儲からないという商品になってしまいますね。

三木:同じ金型でもどこまで磨くのかというので全然価格が変わってくるし、どこまでの精度なのかということもそうですね。

吉田:その辺をメーカーさん、それこそzenschoolにたくさん加工屋さんがいらっしゃると思うんですけど、各社さんとちゃんと相談ができていないと辛いのかなと。頼んでいるほうに聞いても頼まれているほうに聞いてもその辺が辛そうなので。

宇都宮:両方分かる人がまずいないし、しかも電気系だと世界中にもしデリバリーするとまた国によって仕様が違ったりするということになるともっと…

吉田:そうですね。まさにその辺になってくると経営問題になってくるので、最近は契約不履行の債権不履行の問題で瑕疵担保責任とか製造物責任という話もそうだし、環境関連も色々問題が多いですし。

三木:ヨーロッパに出すんだったらこの物質は使えないとか素材は使えないとかね。

吉田:環境関連も全部網羅するのは大変なんですけど、調べるとっかかりを自分でも作るというのもあるので、調べながら分かりやすい形にできないかなと思っているのが今の状態です。

三木:いいですね。市場性が非常にありそうですね。

宇都宮:今後増えると思います。

三木:めちゃめちゃニーズがありますので。

吉田:品質保証の中身に関しては、そういう製品開発に関連するような情報の発信とかを少しずつできたらいいかなというのと、今通ってる学校でやっていることとも絡むんですけど、開発プロセスにユーザーを入れましょうという提案をしていきたいなと。

三木:インクルーシブデザインという…

吉田:どういうユーザーを呼び込むかというので、もしかしたらエクスクルーシブかもしれないんですけど、そこでユーザーというマーケット側にいるほうの人も含めてイテレーションが回せると、自社でやって出した時にお客さんからいきなり評価が来るとかクレームが来るというよりかは、先にそういう評価だけでもやったほうがつぶせるかと。

宇都宮:大企業が乗ってくるかもしれないですね。

吉田:そうですね。

三木:具体的にはどういう風にやる感じですか?その先出し。

吉田:これは実は今「こういう感じの仕事の体制を組んだらいいんじゃないでしょうか?」というご提案は、実は論文の形で1本させていただいてまして、研究としてもデータを取りつつ、やり方としてもパッケージを作りつつで、企業さんが導入しやすい、イコール自分もやりやすいという形になるんですけど、そういう形が作れたら…

宇都宮:クラウドファンディングもある種のテストマーケットで、そこから仕様変更をする可能性も出てくるわけですよね。

吉田:そうです。だからクラウドファンディングも1つの方法論ですし、それをもうちょっとオープンにしてやるかとか…

宇都宮:若干クローズにするとか?

吉田:そうです。だから極端なことを言えば、トラックを作る時に普通の人を呼んでもしょうがないので、そういう時はトラックの運転手さんを呼ぶとか運送屋さんを呼ぶということになるわけです。そうなってくると結構クローズな業界の中での話になるかもしれないし。

宇都宮:グループマーケティングというのはあるけど、モノができてからのマーケティングじゃないですもんね。もしくは市場調査という段階でやるかどっちかしかないですよね。開発プロセスに入れ込むという?

吉田:そうですね。それってみんなだいたいマーケティングなんです。そうするとマーケッターと企画と営業とアフターサービスというところが接点になりますけど…

宇都宮:エンジニアとかが来たら差し戻せないっていう…

吉田:そうです。だから逆にエンジニアが動くレベルでも入れちゃおうと今思っているので、もし本当にできたらおもしろいなとは思ってるんです。

宇都宮:できたらというかそうしなきゃたぶん今後開発コストを回収できないよね。

吉田:だからそれが本当にある程度やれていくと本当に企業がやりたがっているコミュニティを持つみたいなことにつながっていく可能性はあるかなと。

三木:具体的にはクローズドご意見番グループみたいなのがあって、それをNDA結んだ上で開発会議とかに参加してもらってレビューをするような?

吉田:そうですね。社内のレビューにいきなり来ても分からないということが結構多いと思うので、逆に言うとそこでユーザーに分かる形に落とし込んで別にレビューしてあげるということが必要かもしれないですし、どんな感じで来てもらうかというのは色々やり方があると思うんです。

三木:ユーザー側はお金をもらう感じなんですか?

吉田:ここでお金はたぶんもらわない形になるんだと思います。お金を払ってもいいんだと思うんですけど、お金を払うというよりかはユーザーのヒアリングをする領域を拡大するという形で…

宇都宮:ユーザーが開発の一員になってもらうぐらいの勢いですよね?

吉田:そうです。だからサポートメンバーみたいなのになるとか、そうやって意見を出してくれた人にはまず試作品ができた時には試しに使ってもらう、まずその人たちに使ってもらう。

宇都宮:WEMAKEって知ってます?WEMAKEの人が確かそういうのを今模索して始められてますよね。メーカーと組んでですけど。

吉田:だからそういう動きはたぶん出てくると思うんです。堅苦しい論文という形も含めてある程度こんな感じになったよというのを分かりやすい形にしながら進めてパッケージにしたいなと思っています。

三木:実際に自分が作るモノはそういう風にやる感じ?

吉田:やります。

三木:何を作られようとしているんですか?言える範囲で。光学機器ですか?

吉田:光学機器というよりかは光学機器に付随して使う装置という形で、私が作ろうとしているのは機構を組み合わせたモノ。

宇都宮:アタッチメントみたいな感じですか?

吉田:そうですね。カメラとレンズの間に入って使えるモノというような感じになると思います。そっちも色々アイデアがあって、先日お伺いした工場さんとのお話の中でもありまして、某…(笑)

宇都宮:某…(笑)。内緒ですね。

吉田:そこから先もちょっと色々「それだったらこうしてやってもいいな」という自分の中でアイデアも出てきたのでそれをベースに試作をしようと思っているところです。

宇都宮:自分がほしいモノですもんね。そもそも。

吉田:そうですね。

後編に続きます。

吉田貴洋さん
https://www.facebook.com/takahiro.yoshida.77

 

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