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第154回MMS「他者と比べない、争わない、戦わないという『無敵経』の教えを拡める」後編 株式会社創 代表取締役 村上肇さん

前編からの続きです。

●zenschoolで得られたこと

三木:そしてzenschoolに入って来られて何を…

村上:入るきっかけは大熊さんの強制的な誘いですけど、それもいいきっかけだと思ってすぐ来たら「行きます」と言って二つ返事でやった。何かきっかけがほしかったのでそれでちょうど良かったし、本当にこれでいいのかなともやもやしてるところもここ1、2年あったので入ってみてそれでスッキリしましたね。

宇都宮:初日水天宮の白い部屋に来られて…

村上:そうそう。東京に行ってzenschoolに入って、瞑想とかには元々座禅断食も行ってるし抵抗ないんですけど、どんな体験ができるか楽しみに行ったんです。それでワクワクを引き出すという、ワクワク・トレジャーハンティングをやった時にブワーッと湧いてきましたね。

三木:何が湧いてきたんですか?

村上:10歳の夏休みの感情とか体験が湧いてきて、今何で自分はもやもやしてたのかとか、ネットで20年やってきたのはどういうことだったのかとか全部つながって、僕のワクワクは“道を拓く”ということなんです。新しいことをやりたがるんです。新しいことが好きというレベルではなくて、新しいことがしたい、行動まで伴ってしまうんです。

三木:必ず新しいことにチャレンジする、行きたくなるんですね。

宇都宮:でも失敗もあるじゃないですか。新しいことをやったりすると。それも含めて?

村上:それも含めて楽しい。それが一番のワクワクなんだということに気づかせてもらって。

宇都宮:それまではそんなに意識してなかったんですか?

村上:でも新しいモノが好きとかそのレベルはありました。これかなとか思ってたんですけど全部つながったので、何でこのインターネットで20年も食えたかと。結構挫折してるベンチャーとかいっぱいいるじゃないですか。

宇都宮:結構たくさんいますよね。

三木:よく20年食べられましたね。

村上:それが続いたというのは自分のワクワクと結びついてるから、そこのエネルギー源が強かったというのが一つあると思うんです。もちろん周りのおかげもあるんですけど、ネットって本当に世の中を変えるモノだというのを、特に1冊の本がマクルーハンの本があってそれを読んだ時、「これが世の中を変えるんだ」ということは道を拓く人間にとってはめちゃめちゃワクワクする。「そうなのか、これか」と。「これは怪しいモノではなくて世の中を変えるモノなんだ」と信じ切ってスタートしてるんです。その通りだったら良かった。あれで本当にネットワークビジネスとか信じ切ってやってたかもしれないですけど(笑)。

三木:ネットワークビジネス(笑)。

宇都宮:紙一重ですよね(笑)。

村上:紙一重ですけど本能的に分かるんでしょうけどね。それでずっとやれたというのはあって、ここまで来てインターネットがまた本質を表してきたわけです。要するに検索マーケティングしかないインターネットはまだまだ本物じゃないんです。このSNSと言われる今のFacebookを始めあのツールのやってることがもっと進化するかもしれないです。そういうツールは人と人をつながりっぱなしにしてしまう。スマホとSNSツールが20年経って本当のインターネットを見せてきてると思うんです。そこまで来たら誰でも普通にできるので、「ネットをこうやって使いましょう」とか「SEOをこうしましょう」とかそんなことはもうよくて、本当に小さくても個人であっても自分の価値というものがちゃんと伝われば、マーケットがあるし自分の本当にやりたいことをあきらめずにしっかりやれば、ビジネスとしても成り立っていくとなった時に、もっとそこを研ぎ澄まして伝えるというか、戦わないという言葉は否定語なので『無敵』という言葉に出会うんですけど、『無敵』という考え方をもっと広めたら、もう空気のようになったインターネットの時代、SNSの時代に商売も人間関係も全てうまくいくんではないかと思って、それを伝える人になりたいということですね。

三木:それで生み出されたのがこちら(動画)になります。

 

●『無敵経』について

<動画>:【無敵とは】肯定的な言葉で戦わない、争わない、比べない、競わないというのをもっと伝えていけたらいいんですけど、否定形よりは何か言葉がほしかったんです。

【無敵経】『無敵経』という『教』にしてないのは僕の教えじゃないということです。僕自身から教えるということではなくて、自分が体験してきたこと、得られてきたこと、感じたことや今思っている思想、そういったものをそこに綴る。お経の『経』なので経典のようにそれが存在してメディアがあって、それに共感してくれる人が増えるのが目指すことです。

【無敵の経典を創る】昔は目の前にいる人にだけ伝えて、それが広めたいと思う人だけが広めていったわけですけど、いきなりメディアとして経典をそこで生み出していく。双方向のメディアなので自分も発信するけど色々突っ込んでくる人もいるだろうし、色んな人との関わりの中で発信されるものが経典になっていくというようなイメージです。

【無敵経の目指すモノ】言葉としては怪しいしたまに「壺売るで」とか言いながらも自分としては今まで伝えてきた『無敵』という考え方、思想であったり実践方法であったりそういうことをストレートに伝えるというのでいままで接していない人にも「こんな考え方があるんだ」ということに気づいてもらって、ふと我に返る人が一人でも出てきたらやってきた甲斐がありますよね。本格的に『無敵経』を広めるのです。

三木:『無敵経』とは何なんでしょう?

村上:ネットが絡んでくるんですけど、宗教と言えば宗教だし。子供の頃からすごい競争させられて学校とか嫌だったんですけど、そういう中でずっときて、そうでない時代が来てるというのをもっと伝えたい。その時の在り方っていうのはこういう風にあるほうが生きやすいし、物事がうまくいきますよということを伝えていく。それを今Webがあるのでそこをメディアとして捉えてそこで発信していく。そこに情報を集約することによって、昔のキリスト教でも仏教でも全部お弟子さんたちが経典として書き残したわけですが、いきなりそこに経典のように『無敵』の生き方、考え方、在り方っていうのがあるというものができたらおもしろいんじゃないかなと。新しい時代の経典みたいなものがそこに存在するというものを創りたいなということです。

三木:それは哲学なのか宗教なのか。

村上:どうなんですかね。何なのかはまだ分からないです。宗教っていうものでもないしね。どっちかと言うと哲学寄りかな?

三木:仏教も宗教じゃないと言われますが、あれは哲学だと。科学であって哲学であると。

村上:信仰っていうのは知恵ですもんね。結局そのお釈迦さまは信仰してくれとは言ってないし、むしろするなって言ってますからね。だからそういう意味では近いですよね。

宇都宮:そういう情報発信をzenschool卒業後はし始めて約2~3ヵ月、何か変化はありますか?

村上:WebとかFacebookとかでやっていくとは言ったもののあんまり動いてないのは事実なんですけど、ちょっと違う方向に動かされてるというか、結構セミナーの内容に『無敵』という言葉を入れていってるんです。Webの本質が無敵だと僕は思ってますから。これは商工会のセミナーのチラシをうちで作ったんです。『Webで戦わない無敵の経営を実現する』なんてタイトルでチラシを。商工会さんで4回連続講座の講師を受けてるんですけど、いつもの印刷屋さんにチラシを依頼すると堅いものになってしまうから、「『無敵経』らしいはじけたのを作ってくれ」って言われて作ったんですけど、これが採用されそうなんです。

宇都宮:はじけてもいいっていう感じなんですか?

三木:商工会も変わってきたんですね。戦わない方向に。

宇都宮:どちらの商工会なんですか?

村上:岡山です。岡山県商工会連合会の委員会ですね。結構セミナー依頼が来た時に僕は『無敵』というのを入れて、基本しゃべってる内容はそんなには変わらないですけどもっと無敵色を強くしていて、無敵経の布教活動と呼んでるんですけどそれを最近させてくれるんですよ。

三木:セミナーという布教活動ですね。

村上:そうです。だからメディアで発信するとかちょっと遅れ気味ですけど、傍らセミナーで今それがすごく受け入れられた。

宇都宮:リアルなFace to Faceの。

村上:今回(滋賀県)高島市でも2回やったんですけど、SNSの活用というセミナー4回講座、これは小畑さん(https://zenmono.jp/story/332)に動画と写真の撮り方を2回入ってもらってやって、その講座全体のプロデュースと講習を僕はやって、基本小畑さんも一緒に言ってくれたんですけど、「SNSの本質って何かと言ったら良き仲間を増やすことだ」と言って、いきなり集まったメンバーの自己紹介をめっちゃ長くやって、3時間の講義が自己紹介で終わりそうになったんですけど、「それでいいんですよ」みたいなことを言って…

三木:(笑)「これがSNSです」と。

村上:みんなSNSのツールを教えてもらえるんだと思ってたら全然違う。でもそれが意外に受けが良かったという話で、また引き続き秋にもやるんですけど。割とお堅い商工会であったり中小企業支援施設であったり、そういうところの人たちも意識がちょっと変わってきた。

宇都宮:来場して実際聞きに来てる人の反応はどうなんですか?

村上:反応は良かったんですよね。

宇都宮:でも期待値は違うわけでしょ。元々の期待値とは。

三木:良い意味でずらされたんじゃないですか。期待を。

村上:自分が自信を持って言うからかもしれないですけど、もやもやしてたところから吹っ切れてるので、もう無敵でいいと。だから商工会の人たちも圧倒されてるのかもしれないですけど(笑)。

三木:『無敵経』と言いつつ本業にどんどん本業に……

村上:仕事がまた増え出したんです。一旦去年で色んな連続講座が終わったりしてもうセミナーの仕事はなくなるのかなと思ったら、今度無敵って言い出してから無敵で仕事が増えてきてる。

三木:いいじゃないですか。

宇都宮:すごいですね。会社の業績も?

村上:会社の業績も今年はいいですね。去年一昨年と良くなかったんですけど、自分がもやもやしてたらいけないですね。

宇都宮:やっぱり違いますか?経営者が吹っ切れると。

村上:自分は分からないですよ。同じようにやってるつもりだけど、そんなに顔に出してるつもりもなければ、だけど違うんでしょうね。

宇都宮:結果に表れてくるということですか?

村上:たまたまなのかもしれないです。それは分からないけれど。

宇都宮:でもzenschool卒業生みんなそういう分からない変化が起きてるのは確かなので。

村上:だからあの時に取り出されたワクワクが明確になったことによって意識が変わってる。これでいいんだと。

三木:意識が変わると現実が変わってくるという怪しい世界へようこそ(笑)。

 

●肯定する、受け入れるという意識の変化

宇都宮:三木さんとか僕ら言ってたことってzenschoolを実際受講してみて印象変わりました?受講前はたぶん違う印象を持ってたかもしれないですけど。

村上:2009年の頃は僕は否定派だから。

宇都宮:プロダクトアウト的なもの。

村上:特に当時は本当にプロダクトアウト、そんなに無理して作ってうまくいってるところもあるけど、確率は悪いだろうなと思ってたんです。売れればいいけど売れない商品がたくさんできてしまってるだろうなと思ってたんだけど、その意識が変わってきたのはさっきのSNSの話ですけど、そうではなくて本当にやりたいことだったらやらせてあげれば、どれだけ儲かるとかそういうことはあんまり気にしなくてもいいんじゃないかなと思えるようになったし、だからそういう意味で色んなことを肯定するようになったことで、相手に受け入れられやすくなった。それが本業につながって。

三木:最初は僕らもモノだったんですけども、モノではなくなってこういう自社宗教が生み出されちゃったので。

宇都宮:自社商品開発講座から宗教が生み出されたって(笑)。

三木:あるいは色んなサービス、製造業でもサービスを発表する人が増えてたりとか、あとはAIの技術者がものすごいAIを生み出しちゃったりとか、あまりモノにこだわらないことが増えてきて。

村上:基本何でも受け入れようということになって。自分の一つの本にまとめたやり方っていうのは確実性はあるんですけど、コンテンツマーケティングを含めた課題解決とかの製造業の情報発信っていうのは確実に成果が出てるので、だからあれ以外のところはちょっとやめておけというところが良くなかったんだと。それに乗ってくれはった人はいいんですけど、そこ以外のところは止めるので否定されるということになるからそれはやったらダメだと。

三木:僕らの豊田市の発表を見て衝撃を受けたそうですね。どういうことで衝撃を受けられたっていう?

村上:絶対止めてるというのがありましたね。

三木:前の自分だったら止めてるみたいな?

村上:あの瞬間では僕は一応否定したらダメってなったから言わなかったけど、無理ちゃうん?みたいなのがありましたね。

三木:でも彼は今元気にその道を進んでいます。何でもいいんだよっていう、その人がやりたければ…

村上:あれは衝撃だった。それからまわりでも色々起きてるんです。

宇都宮:村上さん周辺でも?

村上:そう。キノコの山専用皿っていう皿を作った信楽焼きの窯元とか。キノコの山とタケノコの里の対決っていうのがあって、「専用皿を作ったら売れるんじゃないか」って冗談で言ったら本当に作ったんですよ。シェアされまくってその皿300枚ぐらい売れてると思います。そういう時代だなと。本当にいいモノ、必要なモノとかは大企業が作るしどこかにあるし別に作らなくてもいいんですね。儲かりそうなモノとか役に立つモノとかそういうものはみんな考えてるから。

三木:そうじゃないモノ、文明が進化して利便性じゃない方向に文明が行くと、何か心の機微というか楽しいな、ワクワクするな、気持ちいいなとかそういうハイセンスなモノにどんどん行くんですよね。そこはたぶん大企業は苦手なんです。だって説明できないから。中小企業はやっちゃうので。

宇都宮:オーナーがやっちゃえばいいんですよ。先代からたぶん止められると思いますけど。

三木:理詰めのプロダクトはもう大企業にお任せして、中小企業はより感性の方向に製品とかサービスをシフトする時代に。それは本当に戦わないプロダクト。

村上:マスターも戦わないんですよね。

宇都宮:誰とも戦ってないじゃない。

村上:その講座で無敵でやってますけどワクワクの話もするんです。ワクワクと無敵というものを話しすると、そうやっていきたいとみんな思ってるんです。そこを話をしたり色んなワークをやってもらったり、雑談してもらったりすると盛り上がって、これでいいんじゃないかと。別に僕が教えるものなんてないんだと。

宇都宮:かなりゆるくなられたんですか?村上さんご自身は。

村上:ゆるくなりましたね。元々ゆるいと思ってたんですけど、ある部分やり方がうまくいった過去の成功体験みたいなものを守ろうとしてたのか、確かに成果は出るので今でもそれはどんどん伝えてるんです。それはそれで向こうがそれを求めているからいいんですけど、そうでない場合も受け入れて自分のできることをやっていくのが楽しいですよね。

 

●村上さんの考える「日本の○○」に対する想いについて

三木:村上さんの考える「日本の○○」についての想いを教えてください。

宇都宮:町工場とか中小企業とかそういったWebの活用の仕方とかWebの未来とか。

村上:日本の経営者かな?経営者の人がまずは一番身近なので、日本の経営者。大企業じゃなくて中小企業の経営者の人には本当に無敵の在り方とかが広がってほしいなと思います。

三木:戦わない経営スタイル。

宇都宮:そうするとKPIが違ってくるんです。指標型のシェアとか売上とかではないところ。

三木:こういう村上さんと一緒に仕事ができるようになるとは思ってもいなかったので、非常に我々もうれしいですね。

宇都宮:今後zenschoolマスターとしても。

三木:そうそう。時々お会いして「何か一緒にやりましょうよ」って言ってなかなかそれが進まない時だったんですよね。

村上:ありましたね。5、6年前から言ってました?「何かやりましょう」とは言ってましたけど、行きかけては行き詰まりみたいな感じだったんですけど、今回スーッと何の抵抗もなく…

三木:何の抵抗もなく…(笑)。

村上:やっぱりタイミングとかあるんだと思います。僕『川の流れのように』という曲も好きなんです。無理してもしょうがないので。

宇都宮:ご縁もありますしね。

村上:色んなものに逆らわないで生きたいなと思いますね。

三木:今後ともよろしくお願いします。貴重なお時間ありがとうございました。

村上:ありがとうございました。

村上肇さん
https://www.facebook.com/hajimemurakami

WEBSITE
https://muteki-ch.jp/

 

 

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