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第151回MMS「偏りを活かせる社会を創るために共同体を手軽に実現できるZEN OSを開発」前編 GIFTED AGENT代表 河崎純真さん

●ご挨拶と出演者紹介

三木:151回マイクロものづくりストリーミング本日も始まりました。本日はGIFTED AGENTさんにお邪魔して、河崎さんの人生とZEN OSという新しい取り組みについて聞いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

河崎:お願いします。

 

●河崎さんのバックグラウンドについて

三木:まず河崎さんと私が知り合ったきっかけなんですが、Zen2.0を一緒にやってる宍戸さんのご紹介で1カ月半ぐらい前かな?

河崎:はい、それぐらい前ですね。

三木:開発されているZEN OSというzenつながりでお話をさせていただいて、非常に私も感銘を受けたので何か一緒にできればな──ということで、ZEN OSを使った新しい仕組みをぜひZen2.0でも導入したいということでお願いして、今日の取材に至ったということになります。河崎さんがどういうところで生まれてどういう経緯で今に至るかというのを、ちょっとご紹介いただけますでしょうか。

河崎:分かりました。私は生まれは岡山なんですけど、5歳まで広島で育って、その後大分県に10年間いました。13歳ぐらいからプログラミングを始めていて、ウェブプログラミングなんかをやって「ああ、楽しいな」と思ってたんですけど、15歳の時に家出しまして。

三木:何がきっかけで?

河崎:一つは、学校が嫌いだったんです。あの空間にずっと座って、じっとしていられなくて。

宇都宮:嫌ですよね。

河崎:そうなんです。先に言っておくと自分は発達障害のADHDで、発達障害を抱える人にプログラミング、デザインを教えるという学校をやっています。で、そんな自分が学校が苦手で行きたくないし、当時は反抗期だったので家を出まして。

三木:15歳というと中学3年生。

河崎:高校も行かずに……。

三木:家出して、まず最初にどの辺に行ったんですか?

河崎:まずスウェーデンに行きました。

三木:いきなりスウェーデンに!?

宇都宮:旅費とかは?

河崎:地元でちょっとバイトしてお金を貯めて、スウェーデンのほかにも中国とか韓国とか……。

三木:いきなりスウェーデンに行ったんですか? スウェーデンでは何を?

河崎:何もしてないです。ただブラブラしてました。バックパッカーで、ほぼ何も持たずに行って。

宇都宮:何がきっかけなんですか? スウェーデンっていう行き先は。

河崎:スウェーデンは世界で一番進んでいる国だって、当時は聞いていて。

宇都宮:見に行きたかったってことですか?

河崎:そうですね。「一番進んでいるのはここなんだよ」みたいな本を読んで、行ってみたいなと思っていて、スウェーデンだけじゃなくてノルウェーに行ったりとか、あとはアメリカとかです。

宇都宮:何年?

河崎:10年ぐらい前です。

宇都宮:おいくつなんですか?

河崎:今25です。

宇都宮:若い(笑)。俺の半分ぐらい(笑)。

三木:そっか。家出してまだ10年しか経っていない。

河崎:ちなみに2年前、初めて家に帰りました。

enmono(笑)

三木:ふらっと帰ったんですか?

河崎:ちょっと帰ろうかなと。まあ父母とは、実はフェイスブックでつながってたりもするんですが。

宇都宮:一応ソーシャルクラウド上では取りあえずコミュニケーションを……。

三木:どんな反応でした?

河崎:いや、そんなに大したことなかったです。当時はバックパッカーしながら、多少年齢を偽りながら働いて、それからずっと自活していて16歳で高等学校卒業程度認定試験を取ったんです。エンジニア、IT系のプログラマーとして働いてて、遠隔電子カルテ、物流のポータルサイト、Webサイト、FXのトレーディングシステムとかを色々作っていて、たまたま17歳の時にQ&Aなうという会社にジョインしたんですけど、それがスタートアップで、1年後にエグジットしたんです。

三木:それはどこの会社?

河崎:OKWAVEさんに3000万円でエグジットさせていただいて、これは当時プレスリリースで出されたんですけど、その後はTokyoOtakuModeに参加して、クールジャパン機構からもご支援いただいて。

宇都宮:すごい伸びてますよね。

河崎:ユーザーがフェイスブック上だと2000万人近く。99%が海外のユーザーで、アメリカに本社があって、そこの立ち上げから、エンジニアとしてもお手伝いさせていただいていて、その後実は大学に入りまして、慶応に……。

三木:SFCだっけ?

河崎:SFCじゃなくて文学部哲学科です。

宇都宮:哲学に関心があったんですか?

河崎:すごく関心がありまして、自分は元々エホバの証人の家庭だったんです。すごい厳格なクリスチャンの家庭だったので、それもちょっと嫌で家出したんですけど。人はなぜ生きているかとか、神はいるのかいないのかとか、そういうのが色々あって哲学にちょっと……。

宇都宮:サイエンスとフィロソフィは結構つながりますもんね。理系の真理の追究と一緒なんですよね、アプローチは。

三木:まだ在学してるんですか?

河崎:実はまだ在学してるんです。

三木:何年生?

河崎:厳密に言うと今2年生で5年目です(笑)。もう今年6年目になってしまうかもしれないですが。

宇都宮:卒業される予定は?

河崎:卒業したいんですけど、でも大学に入ってから、会社もちょっと時間の余裕もあったので、1、2年目で学校に飽きてきてしまって。

宇都宮:それは授業があんまりおもしろくないんですか?

河崎:授業はすごくおもしろかったんですけど、ITがスタートアップとか盛り上がっていて、俺もやっぱりもっとやりたいなと思って、それで同じ慶応のメンバーで会社を作ったんです。同年代だけでワーってやってたんですけど、それが見事にコケまして。

三木:どんな会社だったんですか?

河崎:そのコケたヤツは、ECサイトにチャットをつけるというサービスでした。スタートアップとしては合計5回やってまして、最初はQ&Aなう、TokyoOtakuMode、次にディグナという、当時Twitterで流行語大賞を獲った”うめけん”と一緒にやっていて。その後ミチシルベという会社を慶応の金田卓也君という、15歳の時にアフィリエイトで3000万円稼いで親の借金を全て返済したというマーケティングのすごい奴と一緒にやりました。それは5000万円ぐらいシードで調達して、ベースは女の子向けのアイドル系の応援サイトとか作ってガーッと盛り上がったんですけど、急激なスピードで人を雇いまくったので自重ですぐ潰れた、っていう。サービスはいい感じだったんですけど、ワーッと組織が広がり過ぎてドーンみたいな感じで、これも失敗しました。その後はSFCのメンバーで、オハコというデザイン会社を。これはまだ成長していて、ベースはUI/UXデザイン会社なので受託なんですけどそれに関わって。スタートアップとして最後にやったのが、アメリカで会社をもう1回作ってVR・ARのゲームエンジンを作ろうっていう事業だったんですけど、その代表とビジネスの方向性が食い違って……。そんなわけで5回ぐらいスタートアップをやって、そこで「じゃあ次は何をしようかな」と思った時に、次は50年ぐらいやれる仕事がしたいなと思って、色々考えたら、発達障害というテーマがあった。母も発達障害ですし、自分もそうなので、そういう人たちが才能を活かせる社会を創りたいな、というのが今のゴールす。

 

●GIFTED AGENTの紹介

三木:ここがGIFTED AGENT?

河崎:はい。ここが。

三木:スタートしてどれぐらいですか?

河崎:厳密に言うと3年目です。

三木:結構続いてますね。

河崎:先ほど話したミチシルベという会社の前ぐらいからやっていて、同じ慶応の、発達障害に興味があるメンバー3人で立ち上げたんですけど──1人は発達障害の当事者で、精神病院に3年間ぐらい突っ込まれた小学生だった奴と、元々教育とかに興味があったメンバーと。それは本当に趣味というか、片手間で、スタートアップのほうをメインでやってたんですけど、発達障害にがっつりコミットしようと決めたのが去年の1月1日ですね。

三木:さっき朝会にも参加させていただいたんですけど、チェックインをするんですね。

河崎:チェックインします。そのチェックイン・チェックアウト制度はカマコンバレーとか行って「ああ、これめっちゃいいな」と思って、コピー&ペーストをさせていただきました。

三木:何か変わりました? チェックインを導入してから。

河崎:「間」が、いい感じになりましたね。鎌倉関係にはすごい参加させてもらって、禅関係にも参加させてもらって、関係性とかコミュニティの質がちょっと上がってきたな、という感じがして。

宇都宮:鎌倉にお住まいじゃないんですか?

河崎:実は先月、1カ月間だけ鎌倉にステイしました。ミライエという古民家に。

宇都宮:どんな感じですか?

河崎:めっちゃ良かったです。今月はミライエに泊まって、朝円覚寺で早朝座禅し、マインドフルネスした後に満員電車に乗って渋谷に……。(笑)

宇都宮:横須賀線?

河崎:横須賀線の座れない電車の中をワーッと……。

宇都宮:それは苦行ですよ。

河崎:マインドフルネスからのマインドレスみたいな感じで出社をするというのを。

三木:大仏様の前で暁天座禅会した?

河崎:そうです。暁天座禅会をやってました。

三木:いいですね。すばらしい。

河崎:結構毎日がエンターテインメントだなって。

宇都宮:鎌倉ライフ。

河崎:スズメがあそこの大仏さんの柱の上に巣を作って、座禅してる時に落ちちゃって亡くなっちゃって、お坊さんが大事に大事に供養をされてた姿が記憶にあります。命の循環を感じる豊かな環境だなって。

三木:向こうにもオフィスを作ってみますか?

河崎:そうですね。

三木:分室みたいな。

河崎:ちょっと作りたいなと思います。

宇都宮:新南口から一本ですから。

河崎:一本です。かなりアクセスはいいですね。

三木:だから僕らもco-baっていうワーキングスペースを借りてるんですけど。

河崎:そうなんですか?

宇都宮:三木さんが便利だからっていう理由で。

河崎:今は学校の第二弾とか、鎌倉で何かやれないかなと考えていて。

三木:いいですね。

河崎:厳密に言うと第三弾になるかもしれないんですけど、ちょっとやってみたいなと思ってます。

宇都宮:僕らもzenschoolっていうのを2011年から7年やってるんです。

三木:そうですね。7年やってます。

河崎:禅を用いた学校というか、学びの場のデザインがすごく気になりますね。で、今はGIFTED AGENTで、単に発達障害者にプログラミングとデザイン、VR(ヴァーチャルリアリティ)とかそういったものを教えて、それで活躍できる場をどんどん創ったり、紹介していくということをやってます。

三木:収益構造みたいなのはどんな感じなんですか?

河崎:一応福祉施設になるので……。

三木:そうなんですか? すごいハイテクな福祉施設ですね。

河崎:そうです。

三木:ないですよね。そういうのってアメリカとかにあるんですか?

河崎:アメリカでは「なくはない」っていう感じです。VRとデータサイエンスを教えてる福祉施設は、たぶん日本だけじゃなく世界でも珍しいと思います。

三木:何か補助みたいなのが出るんですか?

河崎:本人負担はあるんですけど、医療費の公的負担みたいな形で、学費の一部を国から補助してもらえるという形になってます。

三木:本人はプログラミングとかデザインを学べると。

河崎:学んだ後、企業への就労につなげていく、ってことですね。

三木:就職斡旋みたいなのもやってるんですね?

河崎:そうですね。あとは起業を推進していて、実際に今度うちで新会社を作って、そこに生徒にも開発メンバーとしてがっつり入ってもらって……。

宇都宮:起業経験がおありだからそういうノウハウも移転しつつ、企業に勤めるっていう選択肢以外もあると、気は楽ですよね。特にエンジニアは手に職を持ってるから割とどこでも食っていけるし、どんどん進化していきますからね。

三木:ここを卒業した人が日本中で起業していくと、ネットワークになるじゃないですか。

宇都宮:世界中に広まればいい話で。

河崎:それをやりたいなと。

三木:すごいビジネスモデルですね。初めて知りました。普通に教えているだけなのかなと思ったらそうじゃないんですね。

河崎:先のほうまで考えているんですよ。

宇都宮:卒業生のネットワークが広まっていくという部分で言うと、僕らもzenschoolで受講生に教えていて、彼らが新事業を立ち上げてきていたのですが、最近ではそれぞれの卒業生が事業をどんどん成長させていくと、彼ら同士のネットワークという、zenschoolコミュニティともいえるものがパワーを持ち始めてるっていう流れが起きていて、教えることプラスアルファで、卒業生同士のつながりの方が、パワーを持つようになってきてるんです。だからコミュニティ同士でコラボできればいいですよね。

三木:いいと思います。zenschoolで新しいモノを作るじゃないですか。モノづくりはできるしデザインもできるし、中のプログラム、組み込みとかそんなに得意ではないので、そういうところで一緒に。例えばさっきのIoTロボットの中のプログラムとか受け側のアプリ側の開発とか。

河崎:うちはどちらかと言うとソフトウエアばかりなので、ハード面をぜひご相談させていただきたいです。

三木:もうどんどん。いっぱいいますので。

河崎:すごくうれしいですね。

宇都宮:中小企業のオーナー経営者はかなりぶっ飛んでますから(笑)。

河崎:そんなイメージがありますね。

宇都宮:サラリーマンっぽくないので(笑)。

河崎:皆さん経営者だからおもしろいですね。

宇都宮:ちょうど明日も発表会がありますし。co-baで。

河崎:経営者は変な人が多いですね。良い意味で。

三木:一応私もなんちゃって経営者です(笑)。

宇都宮:なんちゃってですけど仕方ないです。

三木:それでいよいよZEN OSの話にいきたいと思います。

後編に続きます。(8/28公開予定)

河崎純真さん
https://www.facebook.com/jun784

WEBSITE
http://giftedagent.com/

ZEN OS(Social Operation System)
http://www.thezenos.com/

 

 

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