NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 22期新規募集(残席1名)

第150回MMS「撮影される方のなれそめを伺う中でその人自身に“そっか”という気付きが得られた瞬間にワクワクする」後編 株式会社理念系映像集団 代表取締役 小畑あきらさん

前編からの続きです。

●なれそめ庵とSOCCAについて

三木:なれそめ庵とSOCCAについて深く聞きたいんですが、具体的にどういうサービスになっていくんですか?この辺は中小企業の方ですか?

小畑:そうですね。色んな人とのコミュニケーションを作ることやみんなをつないでいくというのは割と好きなので、色んな方に来ていただいて。

三木:“ヲバタのお節介夜話”ってどういうものですか?

小畑:これはまずゲストの人に誰か来ていただいて、その人はどんな仕事をやってるのかと僕が雑談の中で色々深掘りしていって、それを一つのメディアという形で上げていく。その会はその後はもうオープンな場としてみんなで飲む飲み会。ずっと昔デジタルハリウッドにお世話になってた時に、デジホリックという異業種交流会をやってたんですけど、その時やってた参加費用がいらない、ドタキャン・アポなし参加OK、遅刻・早退OKというやり方をやってます。これをやると結構来られるんです。参加と言ってなくてもひょっと入ってきたり。皆さんに色々会話をしてもらって、僕はあまりしないです。冒頭で喋る感じ。その中で僕らが考えてることみたいなのが映像として残っていく、もしくはみんなに感じてもらう。なかなか写真屋さんや映像屋さんって何考えてるのかっていうのを営業しようと思っても、皆さんの中の「写真屋、映像屋というのはこういうものだ」というイメージが強いと思うんです。でも僕たちは全然違うことをやりたいと思ってるんですけど、そんなことをやってる人があまりいらっしゃらないので、だから説明のしようがないんです。コンサルになると思うんですけど。

三木:コンサルという言葉が好きじゃない?

小畑:そうですね。コンサルもしくはコーチングとか色んな…

三木:横文字は好きじゃない。

小畑:似てるんでしょうけど、僕らが考えてるのは全然違う。その中でなれそめというのはとにかく「何で結婚するんですか?」とかそういうところから始まってるので、例えば2代目さんだったら「何で継いだか?」、本当は何かやりたいことがあったんじゃないかとか、でも継ぐというのはご自身の意思ですから、「継いでどうですか?」ということです。「なぜ」「なぜ」「なぜ」っていう、だから「いかがなさいましたか?」というわけです。

三木:これはなれそめというのは企業の場合は社長さんとそのお仕事のなれそめということですね?

小畑:そうですね。創業されたんでしたら、「何でそういう仕事を選択されたのか?」。前職でそういう会社に勤められてたのかもしれないし、継がれたのであれば「継いでなかったら何やってました?」「それがどうなって継ぐことになって、継いだことによって何が起こりましたか?」「どういう状況ですか?」とかなれそめですよね。コンサルだとほとんど経営者の人に対してされる場合が多いと思うんですけど、僕の場合はそこで働いている方となってくると、今度は社長と従業員さんのなれそめです。

三木:社長と奥さんとか。

小畑:そうそう。奥さんも大事です。お取引先もそうかもしれないし、関係性ですよね。当たり前にみんな従業員さんがいたり奥さんがいたり取引先があったりと思ってますけど、絶対なれそめというかそもそも何かがあるはずですよね。そういうところをヒアリングしていく。そうすると皆さんよくあるのが当たり前になってしまっていて、例えば技術にしてもお取引先にしても人間関係にしても当たり前になってしまって見えていない。すごく良いものを持っているのに実はご自身気づいていない。業界の中にいるので良さがあまり分かっていない。従業員さんすごく良い人たちがいるのに当たり前になってしまっている。僕らはそういう映像化していく時にその辺を「かっこいいよな~」という一つの見方ですね。「かっこいいよな」って彼女の感性だと思います。工場とか行って汚いとかきついとか厳しいとか危険とかっていう話はすぐ出るんですけど、彼女らがレンズを向けると働くおっさんかっこいいんですよね。そういう写真はかっこよくなりますから、そういうものをお見せすると「あ、かっこいいじゃない」みたいな、そういうものを僕らは今までやってきたと思うので。

三木:対話をしながら“そっか”に気づいてもらい、その記録として映像とか写真とかにしていくというサービス?

小畑:そういう感じです。だからたぶん世の中のカメラマンとか映像やってる人は同じことをやっていると思うんですけど、たぶん僕みたいに何となくやっているのが今回僕たちははっきりしたんです。

三木:意識的に、意図的に。

小畑:それとヒアリング能力というか雑談力というのもあるんだというのが、意外にzenschool来てはっきりしました。自分では自分の能力って言っちゃうと「何調子こいてるんだ、こいつ」と思われそうですけど、自分にはそういうヒアリングの力がある、もしくは雑談で何かを引き出してあげる力があるっていうのに自分で気がつく、それは大きかったです。

三木:そうですよね。その目覚めた瞬間を僕は目撃しましたからね。小畑さんの中に“そっか”が出た。それって結局なれそめって前やってたことですけど、「結婚写真の時にやってたことですよね?」みたいな。

小畑:そうですね。「どこで出会われましたか?」「どういう所行きましたか?」「思い出の場所何かありますか?」とか色々聞きながら喋りながらやってくれてるので、まさになれそめですよね。「そうだな!」と。そこにワクワクすると。

 

●中小企業での活動について

三木:今色んな中小企業さんに神出鬼没で日本中を回られてるじゃないですか?これは何か目的があるんですか?

小畑:具体的には、例えば社内でデジカメセミナーとか、単にコンサルティング、色々お話聞いてお支払していただく場合もありますし、何よりも写真とか映像を最終的に納品ができるコンサルティングっていうのはまずないと思うんです。皆さんの意識としては写真は写真屋に頼めばいい、映像を撮るんだったら映像屋に頼めばいい、何か要望を言ったらいいという感覚ですよね。でも僕らにしたらそれで本当に集客、売上、リピート、リクルートにつながるならいいですけど、本気でつなげたかったら映像って情報発信できるツールですからちゃんとそこはヒアリングをしてその社長が目指しているものを映像化していく。たぶん皆さんそういうことができるということにあまり気づいていない。

三木:経営者ですか?

小畑:経営者ですね。従業員さんもそうです。たぶん写真撮られるとかになったら、特に職人さんとかだったらあまり好きな人いないと思うんですよ。

三木:撮られるのがですか?

小畑:そうです。でも彼女らが行って、そういう対話の中でその工場に僕たちが居ていい状態になった時に何かポーズをつけるんではなくていつも通り働いてるんです。

三木:完全に自然体になった時に何かが立ち現れるというか…

小畑:そうです。そうすると従業員さんも彼女らの写真を見て「あ、俺らってかっこいいな」と思ってくれる。僕らは撮影でみんなを巻き込んじゃうので、そうするとホームページができたら皆さんもそれを見て「あ、俺写ってるな。かっこいいな。」ってそういう会話が生まれるというのは経営者の方からフィードバックいただいてるので、そういうことが起こせるということを知らない人が多いです。

三木:小畑さんにお願いすると単にかっこいい写真とか映像が作れるんじゃなくて、会社として一体感が出るみたいな?

小畑:そうです。だから経営者の人だけに注目していくのと違って、結果的にチームビルディングですね。

三木:チームビルディングですよね。映像をツールとして使ってって感じですね。

小畑:そうですね。だからそれが外向けにも使えるし社内でも使えます。つまり昨今のYouTubeとかに上げてしまえば公開になりますから、経営していく場合に映像を使うっていうのはコミットメントだと思うんです。つまりそういうかっこいい技術を持ってる従業員さんたち、設備、社長の考え、全部そういうものを僕らがヒアリングして取得して編纂したものを載っけてしまうと全公開ですから、そうすると…

三木:変なことできないというか、その映像の約束したことを下回るクオリティのことはできなくなるということですね。

小畑:その通りですね。だから僕はすごくコミットメントになると思ってるので、僕らがヒアリングして、社長が現状じゃなくてどこか目指しているところへ、従業員さんもレベルアップしたいとか何かあると思うんです。顧客先を広げたいのか新規の得意先を探しているのかもしくは生産性を上げたいのか、何か課題を持っていて、それに対してのコミットができるようなものというのを作って差し上げる。

三木:なるほど。ようやく何か見えてきました。

小畑:ようやく見えてきました?だからこれぐらい喋らないと分からないんです。今あちこち行って何かこいつらやりそうだなという匂いを発してるんですね。

宇都宮:自分自身のなれそめの映像が必要なんじゃないですか?

小畑:そうなんです。

宇都宮:人のを聞き出すんだけど、小畑さん自身を聞き出してもらえるような人がいるといいですよね。

小畑:良いこと言っていただきました。実はそれが今回なれそめ庵をニューヨークでやろうと。このニューヨークにKatsu Kawasaki(カツカワサキ:河崎克彦さん)という経営者を訪ねるんですけど、実はうちのお客さんで今言ったようなことを非常に理解していただいている方なんです。「小畑さんを僕がインタビューしてあげます」という約束をしてたんですが、なかなか行くタイミングがなくて、今回「そうだ!ニューヨークへ行ったらいいんだ!」と。zenschoolすごいんですよね。全部つなげてしまいますよね。

宇都宮:そんなつもりはないんだけど。

三木:何人行くんですか?

小畑:12人ぐらいで。

三木:すごい。

小畑:その時に僕と彼女がカメラを持ってそれで行ったら「何かイベントニューヨークでやったぜ!」みたいな、ギャラリーいなくても行けるよね…

宇都宮:なれそめ庵の実績として海外でやったという。

小畑:「ニューヨークでやったぞ!」って言ってイベントを作ったんです。速攻で梶川さんが「マジですか?」と打ってきたんです。「マジですよ」と言ったらそこから「行く」「行く」「行く」と今12名。

宇都宮:そんなに人が集まるとは思わないですよね。

小畑:すごいですね。

三木:12名の人は小畑さんがインタビューされてるのを周りから見てる感じなんですか?

小畑:一応12名集まるので、ちゃんとしたプログラムを考えまして、ニューヨークの皆さんとご相談して、日本からこういう人たちが行くので、あちらでの日系関係の経営者の人に集まってもらってそこで交流をするというのをまずは第一義にしようと。ひょっとしたらまたニューヨークで何かが起こるかもしれない。

三木:zenschoolを広めてきてください。ニューヨークで。

小畑:そうですね。いいかもしれないですね。

 

●写真や映像の役割と今後の方向性

小畑:おそらくこれだけ喋らないと僕がやりたいことって分からないんです。分かっていただける人は非常に分っていただけるんですけど、皆さん意識としては写真を写真屋さんに頼んでキレイなのが上がってきたり、映像はかっこいい今だったら4Kとかドローン飛ばしたとかCG使ったとか、高いよねとか…

宇都宮:言葉に引きずられますよね。常に持ってる概念だったり。

小畑:その通りですよね。

宇都宮:映像集団っていうと引きずられますもんね。社名がSOCCAになるっていう(笑)。

小畑:何のことか分かりません。説明できません(笑)。

宇都宮:説明するきっかけを。

小畑:そうです。だからすごいなという感じ。あちこち出没しているのはいわゆる種まき。今言った通りでそもそもないことをやろうとしてるのでまず言葉にできないんです。した時点ですでにあるものを先にみんなが認識してしまうので、コンサルと言った時点でもう僕らが目指してるものとは全く違うので表現できないんです。最近気がついたのは表現できないということは世の中にない可能性がある。

三木:それはzenschoolも同じなんです。

宇都宮:僕らも説明できないんです。それはたぶん経験されたと思うんですけど。大阪でzenschoolを説明しようとした人がいらっしゃったわけですよね。

小畑:無理ですね。

三木:「経営者向け○○セミナー」とか言うんですけど、そうでもないし「何なんですか?」みたいな。

小畑:そうですよね。だからzenschoolとか名前大事ですよね。うちもだからSOCCA、なれそめだとか、あとはキーワードとしては「いかがなさいましたか?」という。元々僕らは製造業の人からしたらすごく非効率な仕事の仕方を平気でやってしまう。

宇都宮:原価計算してないという。

小畑:そういうことです。たぶん僕らの仕事を特に製造業の社長さんが見たら「こいつらバカか」みたいに言われるわけですけど、僕ら暗黙知って言ってるんですけど、その会社の中にある言葉にできないサービスであったり技術であったりというのは、それを見える化するのが写真、見える化するのが動画の力だと僕らは思ってます。見えてるものをキレイに映したところで何の感動もないんですけど、隠れてるものを「何か可能性があるな」とか「ここはちょっと他と違うな」とか、暗黙知の見える化が写真とか映像の役割だと僕は思ってるんです。彼女はそれより深い写真がどうだっていうのを持ってる。だからここでバランスが取れて、今後はより深めていける。今まではごっちゃにやってしまっていて。

三木:いっぱいやってたのがちょっと絞ってきた?

小畑:そう。はっきりしてきた。

三木:“そっか”の方向に、それを取り出すためにグーッと絞ってきた。

小畑:そうそう。絞ってきた。

宇都宮:もう“そっかマスター”。

小畑:いいですね。“そっかマスター”。そういう感じです。

 

●「日本の○○の未来」に対する想いとzenschoolマスターについて

三木:ここで最後に皆さんにしている質問がありまして、「日本の○○の未来」ということで、○○はご自身で入れていただくんですけども、何か未来に想いがあれば一言いただきたいです。

小畑:日本の○○の未来。

三木:例えば日本の町工場の未来とか。

小畑:日本のカメラマンの未来ですね。僕も長さんというカメラマンがいてくれてるわけですけど、たくさんカメラマンの方いらっしゃると思うんです。もちろん腕もいるだろうし、経験もいるだろうし、それから何か賞を獲るようなセンスもいると思うんですけれども、「この人に撮ってほしい」って思ってもらえるようなカメラマンがもっと増えればいいなと思います。もちろんお金をもうけて食べていくために写真を撮ったり映像を撮ったりしてももちろん問題はないんですが、そういう見えやすいもので競争をするんじゃなくて、「何かこの人雰囲気がいいな」とか「もうこの人以外考えられないな」ぐらいのものになっていってほしい。

三木:そういう人たちを増やしていきたい?

小畑:そうですね。まずは僕らの中では彼女が、今までは理念系映像集団という中の人間だったんですけど、もっと個が立つ存在になっていってほしい。一番僕がやれるのがここにいる彼女、ここから「いいな」と思う人がいっぱい出てくれたらよりいいかなと。だから日本のカメラマンの意識がもっとこう…全員zenschool来いよ(笑)

宇都宮:そこですね。

小畑:全員zenschool。たぶん「そんなの言われなくてもやってるよ」っていうカメラマンは多いと思うんですけど、たぶんzenschoolに来たらもっとはっきりするような気がします。

三木:そういう中で、小畑さんはzenschoolマスターになるという道を選択されたそうですが。

小畑:はい。なんせ取り出されたモノがこのお節介なので。正直すごいなというのがあるので、これもzenschoolに行った時にお世話なのかお節介なのかという、言葉がどっちだというシーンもあったわけですけど、お世話というとちょっと上から目線、お節介つまり余計なことですよね。僕も受けてみないと分からないという(笑)このzenschoolを…

三木:さらに自分でも広めて、ご自身でそういうすごいカメラマンを生み出していきたいという。

小畑:そうですよね。カメラマンの人が来てくれたらうれしいです。

三木:カメラマンの方はぜひ小畑さん主催のzenschoolat京都になるか分からないですけども。

小畑:いいかもしれないですね。

宇都宮:デジカメセミナーがzenschoolに(笑)。

小畑:確かに。何でもいけると思います。ただ本当にお付き合いさせてもらってても、工場とかシステム設計とか技術者の人が多いですが、こういうカメラマンが来ても何かが起こってしまうという。

宇都宮:持ってるスキルがどう掛け合わさるかなので、スキルだけで勝負してるわけじゃないからたぶん個別化できるのかも。

三木:なるほど。心が全てを生み出してるから、スキルはもう皆さんお持ちなので、心が変わると例えばスキルが10だとして心がマイナスだったのがプラスになっただけで一気に何十倍にもなるわけです。

宇都宮:しかもオリジナリティがあるので、値段競争に入らない。

小畑:そこですね。そこも大事ですよね。これからの世界。

宇都宮:値段競争し出すと機械と勝負し始めるのでもう勝てないじゃないですか。

小畑:そうですよね。そういうことなので梶川さんの一言からこんなところまでいきました。

宇都宮:来年になったらもっととんでもないところへ(笑)。

小畑:そうですね。いきたいですね。

三木:ニューヨークでzenschoolを教えてらっしゃるかもしれないです。

小畑:いえいえ。おそらくニューヨークでデジカメセミナーはできるでしょう。

三木:なるほど。

小畑:でも宇都宮さんの一言がなかったら僕は気づきませんでした。「できるな!」と思って。私のデジカメセミナーも世界初ニューヨークからスタートです。

三木:今日は理念系映像集団の小畑さんと長さんに来ていただきました。どうもありがとうございます。

小畑:ありがとうございました。

長:ありがとうございました。

小畑あきらさん
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