NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 23期新規募集(残席3名)

第150回MMS「撮影される方のなれそめを伺う中でその人自身に“そっか”という気付きが得られた瞬間にワクワクする」前編 Socca Co.,Ltd 代表取締役 小畑あきらさん

●ご挨拶と出演者紹介

三木:マイクロモノづくりストリーミング記念すべき150回放送本日も始まりました。本日も司会は株式会社enmonoの三木でございます。本日は理念系映像集団の小畑さんと長さんに来ていただきまして、色々となれそめを伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

小畑:はい、ありがとうございます。

 

●自己紹介と株式会社理念系映像集団の紹介

三木:ちょっと簡単に自己紹介をしていただきたいと思います。

小畑:理念系映像集団というへんてこりんな名前の会社を経営しております小畑といいます。17期でお世話になりました。

三木:こちらが元々の会社のホームページ。

小畑:そうですね。写真屋さんです。

三木:ということで。あとは長さん。

長:株式会社理念系映像集団の長と申します。よろしくお願いします。

宇都宮:何年ぐらいお勤めですか?

長:こちらに来させていただいてからは4年です。社長とはもう8年ぐらい。

宇都宮:どういうお知り合いなんですか?

小畑:前職ですね。前の会社の社長だった時の従業員さん。前の会社は創業明治20年の老舗の写真館。そこの社長をしておりました。

三木:そちらの写真館はどういう写真を撮ってたんですか?

小畑:普通に記念写真ですね。お宮参りとか結婚式とか普通に皆さんがイメージされる写真館の経営をしてました。そこで彼女はカメラマンということで新卒から来てくれて、今の会社はそこを離れて作った会社で彼女も一緒に来てくれたということです。トータルだと8年くらい一緒に仕事をしてます。

三木:その前の会社から今の理念系映像集団に変わったきっかけは?

小畑:これは事業承継を失敗したというやつですね(笑)。大失敗しましたね。事業承継もしくは会社を売るとかその辺りに関しては非常に興味もありますしお世話のしがいがある男だと思います。失敗してるだけに(笑)。

宇都宮:事業承継でお悩みの方はご相談いただければ?

小畑:そうです。大失敗しましたから。

三木:変わってから何年ぐらいですか?

小畑:7期目か。

三木:7年前に会社が別の会社になっていって。

小畑:そうですね。全く離れてしまって継承も関係なく立ち上げたのが理念系映像集団です。

三木:その別れたきっかけがこの会社の考え方に影響してるんですか?

小畑:そうですね。名前が理念系映像集団という「お宮参り撮ってほしいんですけど」って言われて、電話出て「理念系映像集団です」でガチャって切られるので屋号がstudio Fitで、Fitはphilosophia imaging teamって理念系イメージ集団と一応なぞってるんですけど、ただ撮るんじゃなくて結婚式でいうと「何で結婚するの?」ということですね。たぶん世の中で写真屋さんにそんなこと聞かれるとびっくりすると思いますけど、僕らにしたら何で結婚するのか、結婚してどうなりたいのか、もっと前からいうと「どこで知り合ったんですか?」とか「どういう関係性?」とか、あとは例えば披露宴とかになると「どんな方が集まりますか?」とかお父さんとの関係性とかお母さんとの関係性、中には揉めておられるご家庭もあるでしょうし、離婚されてるとか色んなご事情を持っておられます。そういうことを知らずにキレイなものを撮るんじゃなくて、そういうことを全部知った上でお付き合いしていく、もしくは撮影の場にいてもらうと映ってくるものが違うという想いが社名になってる。

三木:前の会社で結婚写真を撮る時色々なれそめを聞いたりするのが今の理念系映像集団に引き継がれていると?

小畑:そういうことです。ただ撮るんじゃなくて、「何なの?」って(笑)。

宇都宮:「いかがなさいました?」

小畑:「いかがなさいました?」とか。例えばお客さんとホテルが何か意見の食い違いがあって揉めておられる時に「ややこしいお客さんです」という情報が先に入ってきちゃうので、僕らは「え~」とか思うんですけど、そういうお客さんに限って彼女たちが行ってくれると意外に仲良くなっちゃって、全然問題ないというのは何回もあります。

三木:対話の力ですか?

小畑:そうですね。ホテルの方はそれ以上クレームにならないように対応されるので硬直化されていくんです。でも彼女らに「いかがなさいました?」ということで行ってもらうと割と仲良くなって。

宇都宮:長さんも「いかがなさいましたか?」なんですか?長さんが対応していく時はまた違うんですか?

長:ちょっと違うかもしれないですね。私は新婦さんと歳が近いというのもあるので、割と友達に近い感じで聞いていったりします。「何でこの神社でするんですか?」とか、「何か決め手があるんですか?」とかそういうコミュニケーションを取ってできるだけ心の距離を近くにして、撮影当日の時は友達の結婚式にお祝いに来ているゲストのような気持ちで撮影させていただいてます。

宇都宮:何か違いますか?表情とか。

長:やっぱり違いますよね。カメラマンと新郎新婦さんではあるんですけど、でもそこの心の距離が少しでも近かったら撮れてくる表情は自然体になってきますし、緊張の度合いとか撮られてるなと気になることも減ってくると思うので、打ち合わせの時も撮影の時もお話とかお声掛けはさせていただいてます。

三木:その対話をするスキルはどこで身に付けられたんですか?

長:やっぱり撮影の現場が多いです。撮影している時に無言でただ撮り続けられるのと話し続けながら撮り続けられるのだったら心の負担が変わってくると思うんです。撮影の時はできるだけうるさいくらい喋ってます。例えば1回切って露出するんですけど、ここダメだと思っても「いいね、いいね」と言って撮り続けて(笑)。ここもうちょっと変えたいなという時は「OK、OK。すごい良かったですよ」と言ってまた次の場所に誘導するとか。

三木:なるほど。

宇都宮:それもノウハウをためていくというか経験しながら…?

長:そうですね。経験しながら自分の引き出しを増やしていくという感じです。あとは上手な方の写真を見たりとか、自分の好きなアーティストの方の写真集を見たりとかで勉強していく。自分も実際にそのイメージに近づけられたらいいなと思うので、カメラを持ってどこかふらりと行ってみるとか友達を撮影するとかして練習させてもらってます。

三木:そういう対話の現場を見てて、小畑さんはどういう感じに理解してるんですか?

小畑:もう放置ですね。

enmono(笑)

小畑:写真も僕よりうまいので(笑)。さらっと彼女言ってますけどキレイに写すって難しいですよね。たぶん空間認識力と光の加減を見抜くという、ただし人物をどこに立たせたらどう引き立つかっていうのは回を重ねていってデータベースを持ってるんだと思うんです。僕は経営者ですから、写真撮るんですけどそこまでなかなか見抜けない。彼女はそういうところはパッと見抜いたりするので、サイトに載ってる写真とかもステキなのはほとんど彼女の写真でございますから、放置ですね(笑)。

 

●enmonoとの出会いとzenschool受講

三木:enmonoとの出会いに話を移していきたいと思うんですが、なぜいきなり写真屋さんが町工場の自社商品開発セミナーに来ることになったんですか?

宇都宮:そのなれそめを教えていただきたいです。

小畑:もうすごかったですね。

宇都宮:そこを具体的に聞きたいんですけど。

小畑:一瞬でしたね。各地でデジカメセミナーをしていて、写真が趣味の方がコンテストに出ようとか写真展やろうとかじゃなく、たぶん僕がやってるのはユニークだと思うんです。元はYahoo!さんのオフィシャルのデジカメの講師をしていて、ネットショップに自分たちの商品とかサービスを上げたいという人たちに対してセミナーの講師をやってくださいというオファーがあったので、Yahoo!さんはもう今はやってないですけどそれを各地でやってます。富山でもやってて僕が行くと受講してくれた人たちが「一杯飲もうぜ」って言って集まってくれるんです。その中にあの富山の美術館を作っちゃった梶川さんがいらっしゃいまして。

三木:あの有名人?

小畑:有名人。僕は存じ上げなかったんですね。ガイアの夜明けは見てました。「テレビに出てた人がいるぞ。これは名刺交換しておこう」ということで名刺交換させていただいて、昨今Facebookとかありますからそこのご縁でいつもつながっているという状態になってました。暮れに京セラの稲盛和夫さんの撮影をさせてもらってるんですけど、講演の撮影をしてたら稲盛さんが革新的なイノベーションを起こすにはどうしたらいいかという講演をされまして、僕はそれを記録係で撮ってたんですけど聞きながら「そうだな!その通りだな!」と。写真屋さんやカメラマンってたくさんいらっしゃいますし、皆さん同じサービスを提供されてて価格もコモディティ化してますから、ある種の限界というか、特に現場に入ってもらうと疲弊をしていく。業界という中で仕事をしていくと色んな疲弊するネタはいっぱいあっておもしろくない。だから何かしたいなとずっと思ってたんですけれども、たまたま稲盛さんという人が「何かやれ!」みたいなお話だったので、梶川さんにたった一言「突破口ほしいな~」と。

三木:その時は何かモヤモヤしてたんですね。

小畑:そうですね。「突破口がほしいな」この一言でしたね。何か知らないけど梶川さんが「じゃあつないであげるわ」と。その間にお二人が僕のパソコンの中にポンとあって、実はお二人のことは知らなかったわけではなかったんですけど、そういう風にして出会う予定はなかったわけです。

宇都宮:ハングアウトしてましたもんね?

小畑:はい。何か2月はダメだな~とか3月もダメとか。

三木:去年ぐらいでしたっけ?

宇都宮:去年の12月。17期がちょうど1月にありますよって。

小畑:そこだけポンと空いてたんです。「じゃあ来ますよね」みたいな。

宇都宮:そのために空けてたんですもんね。

小畑:何かそういう話になって、先ほども「zenschoolを体験できる」とか、「発表会を見に行きました」とか、「マイクロモノづくりの本を読んで興味がありました」とかっていうのも全く免疫なく、「突破口がほしい」という一言で20分くらいで行くことが決定したと。

宇都宮:ご縁ですからね。そんなもんだと思いますよ。

小畑:そういう出会いでしたね。

宇都宮:考えに考えて吟味した人はだいたい受けない感じ。論理的に考えるとzenschoolを受講しなくてもいいにどうしても行き着くんですよ。数字としての効果がないので。

小畑:そうかもしれないですね。

 

●zenschoolで得られたことと“そっか”について

三木:そこで生み出されたモノがこちら。

小畑:はい。なれそめです。

三木:これはどういうサービスなんでしょうか?

小畑:ワクワクトレジャーハンティングで僕は一体何にワクワクするのかということをやって出てきたのが“そっか”という。

三木:“そっか”

小畑:なので社名も変わる予定です。

三木:何という社名になるんですか?

小畑:株式会社SOCCAになると思います。例えばさっきのブライダルも全く一緒だと思うんです。「何で写真撮るの?」とか何か気づいてもらう。みんなが撮るから写真撮るとなってくると、「じゃあどこか安いところないかな」となるわけですけど、僕が考えてるのは彼女に撮ってほしいという方をもっと増やしていきたい。だからお客さんと喋ってるうちに「あ、そっか。写真って良いよね」っていうのが出てきたらいいなと思うし、僕も色々お世話していく中で人と雑談してると相手の頭の中に“そっか”って出た瞬間が異様にワクワクして。

三木:それって僕らと同じですね。

小畑:だからこちらから何か言うんじゃなくて、何か雑談していて…

三木:会話の中から自分で気づいてもらう。

小畑:そうですね。何かを気づかれて“そっか”ってなった瞬間って非常にワクワクするという感じです。

三木:ここのなれそめは僕らとの対話の中でどの辺で“そっか”になったんですか?

小畑:企業さんの映像を撮るのが僕は今後主体になっていく。彼女は撮影という部分が主になってくる。でもやること一緒だと思うんですけど、ただ社長さんとかにインタビューする時でも当たり前のことを聞くんじゃなくて、「何でそう思ったんですか?」とか、何かそれに答えを返して「それはそう思う人は少ないんじゃないですか」「どこから来るんでしょう?」と2回か3回ぐらいキューを投げると、今までの固定化してた「そういうこと聞かれたらこう答えよう」って言ってたのが段々なくなっていって、「あ、そっか」っていうのが出てくる。僕たちはそういうものがほしいんです。もうすでにどこかの取材とかで言っていることをもう一度取得して再提出しても何もおもしろくないでしょ。だから極端に言えば「何でその仕事をしてるの?」「何がしたいの?」ということです。映像作ってる若いのはそれがしたいことだと思うんですけど、「何で映像がいるんですか?」「その映像を誰に見せたいんですか?」「何を期待してるんですか?」「どうなりたいんですか?」というところです。だから「いかがなさいました?」っていうお医者さんみたいなことですね。

宇都宮:それって昔からそういうスタイルなんですか?

小畑:やってました。無意識ですよね。ただ「手法としてそういうやり方ありますよ」ってテレビで池上彰さんが言ってたので、それを聞いた時に…

宇都宮:インタビューの仕方みたいな?

小畑:インタビューの仕方です。池上彰さんが言ってたのは「相手のアンサーに対してキューを出さないといけない」と。「あ、俺やってるな」と思って。だからぼーっとやってたのが段々明確になってきて、zenschool来て明確どころか「これや!!」みたいな(笑)。

enmono(笑)

小畑:そこで「あ、そっか」だと。

宇都宮:小畑さんの中に“そっか”があった?

小畑:そうです。「あ、そこだ!」みたいな。だから僕ら撮影を目的にしてしまってて、自分が一番ワクワクしているのはどこかというと「そこだ!」と。ここの人は一体何者で何をしようとしていて、でもそれは聞けば言うんですけど、「じゃあ何で?」と。例えば「うまいこといかない」という一言を言ったとしたら「何でですか?」というと、大概理由を言うわけです。その次キューを出してあげると、やってない自分を発見したりとかただの言い訳で…

三木:そういえばこういうことやってなかったなみたいな?

小畑:そうです。だから相手の“そっか”へ導き出すまでの雑談のネタがいっぱいあるのでたぶん話はなんとかなると思います。

後編に続きます。(8/8公開)

小畑あきらさん
https://www.facebook.com/wobata
 

WEBSITE
http://www.studiofit.co.jp/

 

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