NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 23期新規募集(残席3名)

第147回MMS「経営者の役に立ちたいという思いから経営者同士が参謀になるというコミュニティを創り出す」前編 株式会社経営参謀 代表取締役 新谷健司さん

●ご挨拶と出演者紹介

三木:第147回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日は経営参謀の新谷さんがこの会社を立ち上げることになった経緯ですとか、今やってらっしゃる新たなサービスとかについて色々とお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

新谷:お願いします。

 

●これまで経験したお仕事について

三木:これまでどんな感じのお仕事を経験されてきたのかお話を伺いたいんですが。

新谷:実は私は元々社会人になった時はシステムエンジニアで携帯のソフトウエアの開発をしてて、本当ガリガリのエンジニアですね。C言語とかアセンブラとか。

三木:それは何歳ぐらいから?

新谷:それは22、3から26、7ぐらいですかね。

宇都宮:参謀になる前はそんな感じだったんですね。

三木:元々そういうのが得意だったんですか?

新谷:大好きです。プログラミングやITが好きで興味があって、ソフトウエアの会社に入って携帯のメーカーさんの現場に常駐をして、勝手に好き放題現場でやれたのですごい楽しかったです。

三木:学生の時はそういうのを勉強されてたんですか?

新谷:大学に入って途中で辞めてました。ちょっと変なことをやってまして。

一同:(笑)

新谷:その後に専門学校に入ってそこでソフトウエアの勉強を2年間やりました。

三木:子供の頃からそういうソフトとか数学が好きとか、そういうロジックが好きな学生?

新谷:そうですね。算数とか数学とか成績も良かったので、そっちは自分が得意だっていう自己暗示がかかってました。それでソフトウエア合うんじゃないかと思い込んで3年半ぐらいやった後に、ちょっとちっちゃなソフトハウスに入って、どこに仕事に行くか分かんないっていう状態が色々…

三木:色んなところを転々とするみたいな?

新谷:その時に、そもそも自分でプロダクトを持ってる会社さんとか自分で作ってみたいなという思いが湧いて出てきて、その時に他の会社を初めて見始めたんです。

三木:他の会社どんな会社なのかと?

新谷:そうです。そのタイミングの時にたまたまトーマツにいる昔からの知り合いが「ITに強い人を探してるからちょっとうちに来ない?」と。

三木:トーマツって会計事務所でしたっけ?

新谷:そうですね。トーマツの子会社にトーマツ環境品質研究所っていうISOのコンサルをやってた会社があって、そこの方に声をかけてもらって、「いやいや、別に全然コンサルタント興味ないし。何それ?」みたいな感じで、「いいから。うちのボスが会いたいって言ってるからとりあえず飲みに行こう」と言われて飲みに行ったんですよ。その時会ったのが白潟さんっていう方なんですけどめちゃくちゃおもしろくて、「何だ!?この大人は。こんな熱い大人に初めて会った」と思ってちょっと感化されてしまって、一回取りあえず入ってみようということで入ったというのが…

三木:転職したのは何年ぐらい?3年目?

新谷:3年半ですね。3年半エンジニアやってその後に転職をした。

三木:でも全然違う業界じゃないですか。しかもエンジニアからコンサルティング、その辺の不安とかはなかったですか?

新谷:当時あんまり記憶がないので、不安はなかったかもしれないですね。

三木:そうですか(笑)あんまり考えずに取りあえず飛び込んでみて。

宇都宮:勘ですか?

新谷:そうですね。取りあえず飛び込んでみました。その人がおもしろかったので、この人と一緒に仕事してみたいなと。

三木:飛び込んだらどんな感じでした?

新谷:飛び込んで最初にやったのが社内のシステムの開発で、どちらかというと作るんじゃなく発注する側になって。

三木:仕様を決めたりとか?

新谷:そうです。そこでプロジェクトが大ゴケして発注先が潰れちゃったんですよ。

三木:それは新谷さんのせいじゃなくて?

新谷:私のせいで潰れたわけじゃないですよ?潰れたのはその先なんですけど、そのプロジェクトがちょっと炎上してしまって、それは当然発注側にも責任がすごくあるので、そういうトラブルがあってしんどかったです。結構きつかったですね、その時は。だからあまり寝れず電車の中で貧血で倒れてしまったりとかですね。

三木:総責任者みたいな感じでしょ?

新谷:そうですね。むしろすごく任せてくれる社風だったんですよ。「お前頑張れ。あとは任せた」みたいな感じで。組み込みのエンジニアに業務システムを開発させるっておかしいじゃないですか。

三木:それないですよね。たぶん発注ロットも何千万みたいな感じ。

新谷:そうですね。今思うとすごい腹括ってるんだと思って。任せる側が。

三木:一人で悩みながら?

新谷:そうですね。色々相談すればよかったんですけど、相談もせずに自分で悩みながらやっちゃったんで良くなくて。

三木:部下みたいな一緒の仲間はいたんですか?一緒に考えてくれる人。

新谷:一応チームメンバーみたいなのがいたんですけどみんな兼任なので、私が専任で基本的には私が責任を持ってやっていて、一人ではまり込み過ぎてプロジェクトが頓挫し、ちゃんとサポーターをつけてくれて「もう一回やるか?」って言ってもらって、リベンジでもう一回やらせてもらってシステムができたっていうのが最初です。

三木:良かったですね。そこで捨てられなくて。

新谷:そうなんですよ。だから失敗に対して許容もありますし、それで「この会社、この社長すごい人だな」と思って。それでそのシステム開発が終わったら「ISOのコンサルやってみないか?」って言われて、セキュリティのほうに…

三木:全然関係ない(笑)

新谷:おもしろかったですよ。要求事項っていう定義があって、その後解釈があって、実際どうやって実装しているのか、どうやったら会社の役に立つ状態になるのか。ISOの仕組みがお荷物なケースが多いので。本当に役に立つにはどうしたらいいかっていうところをすごい一生懸命考える組織だったので、それがおもしろくてそっちにはまって。

三木:それは何かはまりそうですね。

新谷:そうです。本当すごかったです。ほとんど寝ずに。

三木:結構何社もあって

新谷:結構みんなハードに働いてたので、夜中の2時ぐらいに「ちょっと明日の準備が終わってないのでちょっと手伝ってもらっていい?」ってやったりとか(笑)周りにいた人もおもしろくて、私のおもしろい基準は、“議論が大好き”っていう。エンジニアとかに議論を仕掛けると「何だこいつ?」みたいな感じになるんですけど、そこに行くとみんな受けて立ってくれるんですよ。

三木:「でもさ~」みたいな?

新谷:そうです。で、やられると。

一同:(笑)

新谷:「何だこの楽しい環境は」いうところがあったので、そういう議論をしながら「じゃあこの解釈は何だ?」「いや、でもこう書いてあるじゃないか」「これは整合性が悪い」とか議論をするのがすごい楽しくて。

宇都宮:でもほとんど寝る時間がなかった。

三木:2時に一回終わって帰って3時にシャワー浴びて。

新谷:そうですね。3時間ぐらい寝て次に行くみたいなのをずっと続けてて。

三木:どれぐらい?

新谷: 5年ぐらい続けたんですかね。

三木:良く体が持ちましたね。でも若いからね、その時30手前です?

新谷:30過ぎぐらいまでそんな感じで。その時に経営とか興味を持ち始めたり、それまでは技術書しか読んでなかったんですけど、「とにかく本を読め」っていう文化だったので、本を取りあえず読んでみたら結構おもしろいなっていうのにどんどん…

三木:経営自体に興味を持ち始めた?

新谷:どんどんはまり込んでいった感じですね。

 

●トーマツでの事業転換と定額制の研修サービスについて

三木:それでその環境コンサルの会社からまた移動したんですか?

新谷:その会社が実はISOのコンサルって、マーケットがボーンと立ち上がってライフサイクルは短いんです。当時はかなり先駆者でちょっと変わったポジショニングで、ISOってやっぱり分厚いマニュアルを作って「このフォーマットを社内に入れます」みたいなコンサルが多かったんですけど、「うちこんなん(薄い)でいいですから」みたいな。「そういうマニュアルを作るのは意味ないですよね。コンサルはこういうことですよね」みたいな違ったポジショニングでやってたので、結構コンペとかで勝ってうちのコンサル結構シェアを取ってたんですけど、結局マーケットが出来上がってくると参入するコンサルが増えてきて価格が落ちてくるんですよ。社長はもう最初から分かっていて、「ISOのビジネスは数年で終わるから次のビジネス立ち上げないとね」って言って、私が入社した時にはもう新規事業の立ち上げの準備をたくさんしてて、20個ぐらいアイデアを実践してたんですよ。

三木:すごい社長ですね。

新谷:そうです。そのISOで儲かってたのでそれを全部ぶち込んだんですね。その中で一つ定額制の研修サービスっていうのがもしかすると中小企業ではすごい役に立つんじゃないかと、そういうことを気づき始めて、社長が腹括って「それに集中するぞ、そっちにもうシフトするぞ」と。「ISOはなくなるから」と。残存需要、最後の需要を取りながら、新しいビジネスのほうにぶち込んで本当に投資して。

三木:何かベンチャーですね。

新谷:本当ベンチャー気質で、そこで思いっきり事業転換をした。それはすごい社内にいて、「あ、こういうことが起こるんだ」っていうのがすごい勉強になりましたね。

三木:その転換した時の社員数って何人ぐらい?

新谷:社員数40人から50人ぐらいいたと思うんですけど、やっぱり半分ぐらい入れ替わっちゃいましたしね。

三木:ちょっとこれは合わないみたいな感じですか?

新谷:そうです。1日20万とか30万とかもらってるコンサルタントが年間20万とか30万の仕事をやるんですよ。何か「あほか」みたいな感じになるんですね。

三木:やってられないみたいな?

新谷:そうです。でもそういうコンサルのプライドみたいなところと、本当にこれが役に立ったり新しい事業を立ち上げていくっていうことのおもしろさに共感できる人と分かれて、「やっぱり新規事業をやるとか事業転換をやるってこういうことが起こるんだな」って中にいてすごい勉強になって、でもそれをすごい勢いで成長させて、定額制の研修サービスっていうのを初めて業界でやって、それを一気に数年で数千社中小企業を開拓して。

三木:何年ぐらいで?

新谷:4、5年でも1,000社を超えてたので。今さっきホームページを見たら9,500社って書いてあったので。

三木:すごいですね。月額4万とか?

新谷:今は4万5千でやってますね。値段は徐々に上げていったんですよ。最初8,000円でやってたんですよ。

三木:それでコンセプトは月何回か受けられるみたいな?

新谷:何回でも何度でも受けられる。定額です。

三木:登録したら一人だけなんですか?

新谷:社員誰でも行けます。定額なので時間さえOKであればみんな出れるわけです。その使いやすさが中小企業さんにはまったっていうのと、あと1回数万円払うってなかなか払える額じゃないので、年間月額数万円で何回でも出れるっていうフォーマットがすごく中小企業さんの買いやすいフォーマットになっていて、それが響いてブワーっと広まっていったんですね。

三木:その事業は新谷さんどういうポジションで?立ち上げメンバーで?

新谷:私は隣で見てたわけです(笑)IT業向けに新規事業をいくつかやってたので、その中の他の新規事業をいただいて、IT業向けにプロジェクト管理を支援するサービスを立ち上げていこうみたいな。

三木:Webサービスみたいな?

新谷:コンサルとか研修とかですね。そういった部署にいてその新規事業の立ち上げを必死にガリガリやってたと。そのアイデアはイノベーションクラブが…

三木:イノベーションクラブ?

新谷:そうです。今はBiz CAMPUS‎(ビズキャンバス)っていうんですが、当時イノベーションクラブって言ってそれがウワーっと伸びていって、すごい新しい営業の方が色々たくさん入って来て社風が変わって。

 

●enmonoとの出会いについて

三木:それがご縁で初めてお会いしたんですよね?そのプログラムディレクターというかそのプログラムの担当をされている方として新谷さんがいらしたと。

新谷:その先です。その後に色々あって、イノベーションクラブの営業のマネージャーをやったりとか、その後に経営企画をやったりとか管理本部入ったりとか色々やって、最後新規事業の事業開発部っていうところに行って、そこでイノベーションクラブ市場がすごい取れました。元々経営者を元気にしようというところがうちの会社のその当時の理念で、ただ経営者の方とあまり接点が…イノベーションクラブって社員研修なので。経営者の方ともう少し接点を取ったりとか何かお役に立てることがないのかなという事業の開発等を色々やってる時に、経営者のための実践・実務の勉強を提供するような場を企画して、その事業がOKをもらって私が責任者で立ち上げて。

三木:経営者向けの?

新谷:そうです。経営者向けの会を立ち上げてそこで出会ったということですね。

三木:なるほど。そのプログラムの名前っていうのは?

新谷:クラウドコラボレーションというプログラムをやって、その時に色んな事例を調べている時にニットーの藤澤社長にお会いしたんですよ。

三木:zenschoolの卒業生。

新谷:登壇いただいたんですよ。めちゃくちゃおもしろかったわけですよ。iPhoneのヌンチャクケースの話が。100%下請けで町工場でやってたんですけど、このままではいけないと、下請け体質を脱却したいということで商品開発をしたと。そのプロセスが非常におもしろくて、その中にクラウドファンディングの話があって、「こういう風にやったら中小企業でも商品開発できますよ」という話をしていただいて、すごく盛況の勉強会になったわけです。

三木:おもしろいもんね。藤澤さんはね。

新谷:その後お礼に行った時に「知ってるか?」って言われたんです。マイクロモノづくりの本を渡されて、「すごい良い本だよ」って読んだら藤澤社長がやられてることそのものだと。これを考えた人たちがいるんだと思って連絡させていただいたと。

三木:それでご連絡いただいたんですね。その後2回ぐらい講演をやらせていただいたんですが、短い時間だったので十分に伝えきれずっていう…(笑)

新谷:私がzenschoolの本質をあの当時は理解していなかったですね。要はモノづくりのプロセスとかモノづくりはこうやったらいけるよっていうそっちのほうを…特にクラウドファンディングっていうものが広まってなかったので、クラウドファンディングをちゃんと理解して使えるようになってほしいので教えていただきたいとお願いしちゃったので、ちょっとズレてるじゃないですか。zenschoolの本質は。当時はそこがあまりちゃんと理解できてなくて。

三木:こちらもあまり説明しやすいコンテンツじゃなかった。ワクワクとか言っちゃってね。

宇都宮:2013、4年ぐらいだよね?

三木:そうです。その時の肌に突き刺さる経営者の目線が楽しくて。

一同:(笑)

三木:そんなところが最初の出会いでしたね。

 

●トーマツ独立の経緯

宇都宮:その後フリーというか卒業されて。

新谷:そうですね。

三木:それでこのお肉の?

新谷:そうですね。肉は全然つながらないですけどね。

三木:お肉はあれですけども。

宇都宮:お肉の前に経営参謀さんですもんね?

新谷:要は実践勉強会みたいなことをトーマツという枠の中でやっていて、200社ぐらいの経営者の方に入っていただいた会にはできたんですけども、どうも自分の「こうしたらもっと役に立つのにな」というのが色んな制約でいくつかできないことがあって。バーもその一つなんですけど。

三木:色々やりたいことがあったんだけどその中ではちょっとできないところがあったんですね。

新谷:他にも理由はあったんですけど。

三木:知り合って半年ぐらいに退職されて?

新谷:1年後ぐらいだったと思いますね。

三木:そっか。「新谷さん、退職されるんだ」と思って。

 

後編に続きます。

新谷健司さん
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