NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 22期新規募集(残席1名)

第144回MMS「創業40年、FA設備全般のプロデュースをしている電機製造業がワクワクの新規事業に取り組む」前編 有限会社中村電機 代表取締役 中村 勝彦さん

●ご挨拶と出演者紹介

三木:第144回マイクロモノづくりストリーミング本日も始まりました。本日は有限会社中村電機さんのほうにお伺いしまして、zenschool卒業生の中村さんに色々とお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

中村:よろしくお願いします。

 

●有限会社中村電機の紹介

三木:中村さんの会社をご紹介していただく前に、zenschoolを第9期生で受講していただきまして。

宇都宮:いつ頃でしたっけ?

中村:確か年末年始だったと思うんですけど。年明け早々のところで成果発表があったと思ったんですよね。

三木:2年前(2015年)ですか?

中村:それぐらいですね。確か1月の半ばぐらいのところで何かもう頭の中ヒートアップしてるような感じで。

一同:(笑)

三木:その受講した後どういうことが起こったのかというお話を聞く前に、中村さんの会社のご紹介をしていただければと思います。

中村:会社名が有限会社中村電機といいます。今は株式会社しかないんですけど、有限会社っていうのは昔からあるっていう形であえて社名を有限会社のままで、「うちは古くからやってんだぞ」とちょっと自慢するような形で(笑)。設立は1971年、これが自分の誕生日と一緒なんですよ。

宇都宮:そうなんですか!?

中村:そうなんですよ。だからうちの父は自分が生まれた時に、会社を法人登録した日がこの日なんですけども、私の父が創業で、私はもう完全に2代目です。1971年の8月15日の終戦記念日が私の誕生日です(笑)。それでたまたま会社設立した年が全く同じで。

宇都宮:創立記念日で誕生日も合体させて祝ってもらえるという。

中村:そうですね。だから私は2017年が46歳という、会社もだから46年…

三木:ちょうど46年?

中村:実際46期目になるんですけれども長年やっております。私が100歳まで生きられれば100年企業になるんですけれども、そこまで頑張ってこのワクワクを続けていきたいと思ってます。会社は神奈川県相模原市という、神奈川の中でも一応政令指定都市なんですけど、クマが出るような自然があったりとか…

宇都宮:相模原市なんですか?

中村:相模原市です。クマが出るような自然もありますし、それと相模大野という小田急線の駅があるんですけど、そこはもう都会で伊勢丹があったりとか。あと最近は相模原市の自慢になりますけど橋本という地区にリニアの駅ができるんですね。東京から品川、品川の次が橋本、橋本にリニアの駅ができる。

宇都宮:橋本にできるんですか(笑)?

中村:結局山梨の今テストをしてるところのそこをつなぐと、ちょうど相模原の橋本のところが駅になるんですね。

三木:何年にできるんですか?

中村:すいません。ちょっとそこまで調べてないんですけど(笑)、でも自分が生きてるうちに何とかというところだと思うんです。

中村:今だから土地がドーンと上がってる(笑)。

宇都宮:じゃあ固定資産税も上がってる?

中村:そうなんですよ。実は私、橋本の住人でマンションに住んでるんですけど。

宇都宮:住民税上がるんじゃないですか?

中村:そうなんですよ。「買った時と同じ値段でマンション売れるよ」ってこの間不動産屋さんに言われて、売っちゃおうかなと思ってるんですけど。

三木:将来は東京駅みたいになる?

中村:なりますね。それを期待して。でも都会の新幹線沿いのところのちょっと寂れた駅にならないように、「何か話題性があるような会社があるよ」っていうところで、うちの名前が出てくるといいなと思って日々行動してます。

 

 ●有限会社中村電機の事業内容

三木:やってらっしゃるお仕事内容をどうぞ。

中村:事業内容としまして、一品モノに特化した産業用ロボットですね。ロボットというと皆さん二足歩行のロボットをイメージするかもしれないですけど、四角い鉄の塊で勝手にオートメーションでガチャガチャ動く産業用ロボットを電気でコントロールする、人間でいう脳みそを作ってる会社をやってます。ロボットを自動でコントロールするっていうのは、結局はプログラムでみんな動いてるんですけれども、人間に個性があるように産業ロボットにも個性を付けて、きびきび動くやつもいればのんびり動くロボットもいるという形で、お客様のニーズに合ったプログラムを作ってます。

宇都宮:ティーチングもするんですか?

中村:はい。ティーチングとかもやってますね。産業用ロボットのお仕事という形で、今こういう工場の中でちょっとなってると思うんですけども。

宇都宮:自動機のほうもされてるんですもんね。FAのほうも?

中村:はい。FA機器、ファクトリーオートメーション関係のお仕事がうちのメイン…

宇都宮:でも結構FAの設備屋さんがロボットまでやるってあんまり聞かないですよね。ロボットは大体ロボットメーカーが来るじゃないですか。

中村:そうですね。そこが弊社の売りというか、自動化のところのプログラムも考えて、ロボットと言われているアーム型のモノを整備したりとかっていうのもやってます。

宇都宮:ロボットと設備がちゃんと連動しないとダメだから、両方分かる人がいると一番いいんだけど、だいたい違いますもんね。

中村:だからそこがうちの強みでもあるのかなというところですけどね。連携して両方できちゃう。

宇都宮:でもオフラインロボットとかってあるじゃないですか。コンピューター上でやるやつとか。あれもされるんですか?

中村:いや、そっちのほうはまだ今できてないんですけど、ただロボットのコントロールっていうのも今だいぶ変わってきて、昔はこういう専用のモノでコントロールしてた。今もそれは主力なんですけど、逆にパソコンで3DのCAD上でマウスでその軌跡を動かすだけでロボットも同じように連動するとか、最近はもうリープモーションっていうカメラ系のセンサーみたいなのがあって、キネクトとかを使って自分の手の動きをやるとロボットも同じように連動して動くっていう時代になってきて。

宇都宮:そうなんですか?マテハンのほうがそういう動きをするように専用機器を持って?

中村:そうですね。だからこういうふうにして腕を動かせば、アーム型のロボットも同じように同期して動くんですよね。

宇都宮:おもしろそうじゃないですか(笑)

中村:だからこっちでポジションをクリックしていくとそこの位置を覚えていってティーチングができてしまうっていう。いちいちプログラムで書く必要がなくなってきてる感じですね。

宇都宮:サイクルタイムを縮めるのにはティーチングマンも一番腕のいい人に当たらないと全然縮まんないじゃないですか。

中村:そうですね。カクカクした動きになっちゃうと持ってるものをポーンと飛ばしちゃったりとかするので。

宇都宮:途中干渉したりとかね。進化してるんだ?

中村:今は進化してますね。だからそういうのをカメラとかを使って、うまく誰でもできるような状況には最近なってきているので。うちのスタッフは今古い形のやつはやれるんですけど、私がそういうところに出向いて行って色んな情報を仕入れて、皆に「こんなのあるぞ!あんなのあるぞ!」って言って今やってるところですけどね。

宇都宮:でもロボットってファナックとか川重とか色々あるじゃないですか。

中村:そうですね。

宇都宮:全然言語が違うじゃないですか。

中村:でも基本的には一緒なんです。要は制御するためのコントロールのコンソールというかボックスが使い方が違うだけで、基本的にはもうXYZの軸のポジショニングをただ単純に覚え込ませるだけなんで、正直言ってうちのエンジニアの人たちも分からなくても理屈の原理原則が分かってるから何とかなっちゃう。

宇都宮:混在してもいいんですか?

中村:混在しても大丈夫です。だからうち、F社さん、N社さんとか色んな会社ありますけど、だいたいちょっとマニュアルを読めば対応できちゃうっていうのがうちの強みかなとは思います。

三木:プログラミングもするんですか?

中村:します。そちらのロボットのほうの産業用の多軸多関節ロボットっていう名前ですけども、6軸ぐらいモーターが付いてて、それを全部制御するっていうのは弊社的には…

宇都宮:昔は大企業しか導入してなかったです。最近値段も下がってきたりとか使いやすくなってるから、中小企業とか扱えるようになってきてるので。

中村:そうですね。だから町工場で台車みたいのに乗せてスーって持って行って、そこでちゃんと脚を出してロックする。

宇都宮:そこからマテハンで持ってきて

中村:そうですね。セットしてっていうのをそいつにやらしとくと。今結局高出力で当たっちゃうと怪我しちゃうから柵を付けなきゃいけないっていう規定があるんですけど、今それが共同ロボットっていう形で…

宇都宮:コ・ロボットって呼ばれてる。

中村:人と一緒に要するに手元みたいな形でやるような時代に今なってきてます。

宇都宮:ベンチャーさんもいらっしゃいますもんね。

中村:そうですね。今色んな会社さんも人と一緒に共に働くロボットっていうのに力を入れてきて、私もそこにこれから踏み入れて中小零細という町工場を元気にしていきたいなという目的で頑張ってやっていこうかなと思ってます。

宇都宮:楽しそうですね。

中村:ありがとうございます。

 

●zenschoolを受講する前から続けている活動

三木:zenschoolを受講されたわけなんですけども、その後に何が起きたかというのをちょっと教えていただきたいんですけど。

中村:zenschoolが終わってすごくワクワク感が高まって、それでそのままの勢いでいければ良かったんですけど、ふと終わって気が抜けると現実の世界が待ってて、アニキの世界というところにもちょっと入ってるのもあって、アニキから…

三木:どういう世界があったんですか?

中村:アニキから「お前そんなワクワクしてていいのか?」と。「俺にはワクワクがほしいんです」「そんなんでいいのか?」と。そこから1年間ぐらい言われ続けて。

三木:「売り上げ目標これぐらいにしろ」みたいな。

中村:そうですね。1月ぐらいにzenschoolの成果発表が終わって、4月からワクワクモノづくりを頑張ろうかなと思ってたら、「お前それでいいのか?ワクワクしてる状態じゃないだろ!」とワクワク封印命令が出まして、ちょっと1年間ぐらいワクワクという言葉は…

三木:使っちゃいけない?

中村:「中村勝彦、お前はワクワク使うな」と。おもしろい会で。でもそれも一つの学び…

三木:使っちゃいけなかったんですね。

中村:そうなんですよ。でも私が活動する年間のテーマ「人材」だったんですけど、サブテーマ「ワクワクしようぜ」っていう(笑)。

一同:(笑)

宇都宮:使ってるじゃないですか(笑)。

中村:使ってるんですよ。神奈川経済新聞っていう新聞記者が一緒の仲間でいて、ワクワク新聞を作ってくれて。『新たな一歩にワクワク』っていう(笑)でも何気にPRして、そのことをやってたおかげで…

三木:封印されてたおかげでそれが解き放たれた時には爆発するっていう…

宇都宮:熟成されたんですね。

中村:でもそれは確かにありますね。

宇都宮:発散するより蓄えたほうがいいですね。

中村:すごく自分的にはその1年が…人としてのところの部分はそこで色々とアニキに教わって感化された部分もあります。でも自分の中のワクワク感というのは絶対になくなってはいなかったので、興味だとか津々(しんしん)で活動をしていって、その時1年ちょっと封印してたから余計蓄積されて…

三木:マグマのように爆発するんですね(笑)。何か色々やられたりしてるみたいですが、これは何ですか?

中村:私が5年前zenschoolに入る前からやってたんですけども、うちで制御盤を作るための電線で編み編みしてアクセサリーを作ってたんですね。ゴムひもを付けてみたりとか、クリスマスのリースを作ってみたりとかしてて。「相模原でクマが出るんだよ」ってさっきも言ったと思うんですけど。

三木:クマが出る(笑)。すごいですね。

中村:そしたら相模原市の方が「中村さん鈴付けてくれない?」って言われて、「いや、いいっすよ」って軽いノリで言って、じゃあ買ってくれるのかな?相模原市の人と思ってたんですけど、「実はね…」っていう話だったんですけど。そのアニキ系の会っていうのが、基本振られると『Yes orはい』っていう合言葉がありまして(笑)。

宇都宮:Noはないんですね(笑)。

中村:Noはない(笑)。『Yes orはい』という、それで二つ返事で「はい、喜んで」っていう形でこれを作って。

三木:電線を提供してるんですか?

中村:電線を提供というか、うちで編んで作ってます。

三木:これも結構大変ですね。

中村:これもう製品で。実はそれでネジの浅井さんとかと一緒に墨田のものコト市っていうフリマで出店したりとかしてて、お年寄りの方々が鈴って好きみたいなんですよね。クマ除け鈴なんですけど、みんなバッグに付けてもらったりとかしてて。

三木:かわいいですね。これは何か賞状みたいなのですか?

中村:そうなんですよ。5年前からずっと毎年4月に…

三木:すばらしい。5年もやってるんだ。

中村:はい。入学する新入学の小学生の方々にその鈴をプレゼントしていたんですよ。

三木:何個ずつぐらい?200個ぐらい?

中村:一番最初の時は900個作りました。

三木:すごい。

宇都宮:量産しましたね。

中村:量産しました。その時900個作って、最初は小学校中学校にそれを提供して、うちのパートのお姉さま方がフル稼働していただいて、おかげで…

三木:『Yes orはい』で?

中村:『Yes orはい』から始まったんですけど。

三木:すごいな。貢献してますね。

中村:貢献させていただいて、その後からは大体100名ぐらい新入学の方がいるんですけど、その子たちにプレゼントしていこうという形で、いつも毎年100個ぐらい作って。

三木:この賞状はちょうど3月8日、この間受賞されたばかり?

中村:この間感謝状をいただきました。「ありがとうございます」という形で相模原市の教育委員会から。ちょっと正直こんなのをもらえるっていう気持ちは全然なかったんですけど、行ったらなかなかすばらしい授賞式でちょっと緊張してしまいましたけど。

一同:(笑)

三木:いいことやってますね。

中村:はい。新聞にも取り上げていただいて。次の日問い合わせがきて、近所のおばあさんが「鈴売ってください」っていう話だったんです。やっぱり新聞ってすごいなと思って。

三木:これは販売されてるんですか?

中村:はい。これ一応1個600円で売ってますので、ぜひご興味がある方は詳しくはWebで。(http://nakaele.jp/

三木:クマ除けに。

宇都宮:中村電機さんのホームページですか?

中村:そうですね。そこにクマ除け鈴のことはあまり書いてないかもしれないんですけど、クマ除け、魔除け、何でも使えると思いますのでぜひぜひお問い合わせください。真心込めて1個1個手作りで作っておりますので(笑)

三木:5年間もやられたのはすばらしいと思います。

中村:そうですね。おかげさまでありがたいことです。これから続けていかなきゃいけないかもしれないですけど、そこは頑張って。そのちっちゃな小学生がおっきくなった時に、「中村電機ってそういやどっかあったな、あの時鈴くれたな」っていうところで、今人材が町工場になかなか来てくれないので、ちょっとでも目を向けてくれればなという気持ちもあって、私は今これをやってるという形ですね。

三木:すばらしい活動です。感激しました。

中村:ぜひ小学生があと5年10年して20歳超えて就職するようになったら、ぜひぜひうちに来ていただきたいです。

三木:モノづくりで貢献ですね?

中村:モノづくりで。ロボットとか扱ってますからおもしろいんじゃないかなと思って、ワクワクしてほしいと思ってますんでぜひ。

三木:ありがとうございます。

 

●制御盤とロボットについて

三木:でもzenschool入る前からこういうのをやられて。

中村:そうですね。こういうのはやっぱり心のどこかで何かあるんでしょうね。いつも作ってる制御盤だったりとか、実際は…

宇都宮:(制御盤って)一般の人にはあんまり馴染みないですもんね?

中村:そうですね。こういうものが制御盤なんですけど、中身がこうなってるのを組み立て配線やってるのがうちの仕事なんですけれども、こういうのばっかり作ってるとこういう発想にはなかなかいかないんですけども、自分の頭がちょっとネジが外れてるのかもしれないですけども、こんな発想があって、端材を捨てちゃうのはもったいないよねと思ってて、ちょっと編んでみようと編み編みしたらこんな感じになりました。制御盤の中にこういうPLCっていう、これがパソコンの頭脳みたいな形です。こいつが機械を色々コントロールしているような感じで。

三木:CPUですね?

中村:そうですね。

宇都宮:CPUというよりはコントロールユニットですよね?

中村:コントロールユニットですね。

宇都宮:Arduino(アルドゥイーノ)とかその辺の…FA版みたいな?

中村:FA版ですね。そこはね。それでどんなところで使われてるかというと、餃子を組み立てる装置だったりとか、そうめんを人と共にコンベアーのところで束ねたり、カップラーメンなんかを箱に入れて製品とするための機械だったりとか、この制御盤が使われていてコントロールしているっていうイメージです。今私ども一番のメインっていうのは自動車関係ですね。自動車関係の組み立てラインだったりとかで弊社の先ほど言った制御盤っていうのが使われていて、自動で動かすための機械設備のアンプって言うほうが分かりやすいかもしれないですけど、そういう制御をするための制御盤を設計から製作までやってます。あとは最近は黄色いアーム型のロボットとか、白いのとか青とか、なかなか色もそれぞれ個性に富んでる感じなんですけども、こういった人間の腕と同じようなモノっていうのもコントロールするのがうちの得意分野でもございます。

三木:コントロールっていうのは作業が決まっててその通りに作業指示をプログラミングする?

中村:そうですね。だから「取ってこっちに運べ」ってしてると、24時間365日ずっと運んでますんで、電気だけ供給してあげればずっと動いてますので。

宇都宮:最近色々人間にかなり近づいてますよね。

中村:近づいてます。だから今、目の代わりになるカメラを付けることによって、本当に人間がそこにいてそのモノを取ってっていうのと同じようなことができるようにはなってきてます。

宇都宮:トラブルも少なくなるし。

中村:そうですね。そこら辺はこれから人手不足を補えるようなものじゃないかと思って、うちもそこに力を入れてみんなでやってるところです。

三木:なるほど。後半新たな試みをされているということなので、ちょっとそのお話を伺っていきたいなと思います。

後編に続きます。

中村勝彦さん
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