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第132回MMS放送 「マインドフルネスに基づくリーダーシップ開発、人材開発手法を企業、組織に提供する」後編 一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート 代表理事 荻野淳也さん

中編からの続きです。

 https://zenmono.jp/story/288

●ロジックからマインドの時代へ
荻野    直感というのでよく言うのは、今までの経験の蓄積から出てくる答えとか方向性だって言いますけど、だとしたらやっぱりそれは自分が出しているので、もう思考をスッ飛ばしてそこへ至る。直感でまず答えを捉えて、その後にロジックを組んでいくというところが多分これから

enmono宇都宮    数字って後で作れるじゃないですか。直感に合うような数字って。

enmono三木    多分スティーブ・ジョブズさんがやっていたモノづくりの発想もまず直感で「ここ!」とゴールが見えて、その後に数字とか人を集めてくるパターンだと思うんですね。

宇都宮    あと、技術の開発が進んでくることによって、どんどんピースを当てはめていく。

三木    SONYのWALKMANもこれっていうのがあって、その後に技術とかを無理やり作っていった。

宇都宮    積みあげとは違いますよね。

三木    今の多くのビジネスはロジックを積みあげていくから、全然飛んだものが紛れてこない。そこが今の日本の企業が陥っている罠というか。ロジックの罠かと思います。

荻野    ロジックと思考の罠に囚われて、そこから抜け出せないということなんでしょうね。

三木    S.I.Youとかを今企業の方にたくさん導入されようとしていると思うんですけど、色々な経営企画室の方もいらっしゃると思うんですが、今の日本の企業がそういう罠に陥っていることに彼らが気づいているのかどうなのかという、その辺はいかがですか?

荻野    気づいている企業と気づいていない企業があると思います。でも気づいている企業でも、気づいたんだけれどもどうしたらいいかわからないというところがほとんどではないかと。

宇都宮    次の方法論が見つからない。

荻野    だと思います。私はこういうトレーニング業界長いですけど、色々とトレーニング会社の人たちと会って話しても、今までやってきた既存のコンテンツというものに対しての、陳腐化されている感じがあったりとか、企業のサイドもそうですよね。ロジカルシンキングをずっとやってきたけれども、もう人が変わらないことがわかりました。
荻野    じゃあどうしたらいいんですか? ていう状態なんですよね。それで我々が呼ばれるケースもありますけども。要は思考だけのパターンに囚われてしまって、過去の成功体験に囚われている。その囚われていること自体もわからない。というのがほとんどの企業の特徴で、もがいているという状況かなと思います。

三木    それに気づいた会社がわかろうと努力している段階には来ているわけですよね。

荻野    気づいた会社は「こういうフレームワークがあるんだ」と。じゃあこれを乗り越えていこう。もしくはこれを捨てて新しいものを作っていこうという発想になってくると思うんですけど、やっぱりそこでポイントになるのは自分たちを知っていくこと、マインドフルネスの気づきの力ですね。
荻野    自分たちに気づいていく力で、まず自分たちをちゃんと客観的に見て、それを手放していくというステップを踏まれているんじゃないかなと思います。

三木    今年が日本におけるマインドフルネス元年なのかなと。特にこの本がもう一度出たことによって、ある程度マインドフルネスっていうのがなんとなくビジネスパーソンの中で言葉として活きてくる。我々も中小企業の方で少しずつやっているので、荻野さんも大企業の方でやられて、段々底上げが今年・来年・再来年と、ある程度ベースができてくると、思考の罠から抜け出せる会社がそこから出てくると思うので。

宇都宮    企業だけじゃなくて官公庁、お役人の方々、実は可能性がすごく。

荻野    もう一番の最たるところじゃないですかね。

宇都宮    上司は説得しづらいでしょうけど、可能性はすごくあるじゃないですか。

荻野    この前国家公務員の方々に研修させてもらったんですよ。

宇都宮    それは有志みたいな形ですか?

荻野    有志ではなくて、色んな各省庁にこういうマインドフルネスという研修をしますってお声がけがあって各省庁から。それは女性のキャリア支援っていう根底にある研修だったんですけど、反応よかったと思いますね。

三木    反応はいいですよね。昨日も若手の支援機関の方々だったんですけど、彼らの中では「ああ、おもしろかった」というのがあるんだけど。

宇都宮    持ち帰って、上司にどう説明するかというところで現実がぶつかるんです。

荻野    そこが思考だけじゃないところの体感・身体知も含めたインテリジェンスだと思うんですけど、そこをちゃんと我々が言語化して説明していかなきゃいけないのかなとも思いますね。

三木    そうですね。だから色々大学機関と連携しながら学術的に論文という形で発表していきながら、「これなんなんだ?」と聞かれた時に、「この論文に書いてあります」と出せるようにしておくと上も納得するというか。細かくデータを採って、それを科学的に表現していくというのが多分我々がやるべきことかなと思います。

宇都宮    実績をあげていくという。

荻野    そうですね。我々も今Yahoo!さんをやらせてもらったりとか、そういう実績を積みあげていって、こんなにもう当たり前になってますよっていう状態を早く作りたいですね。

●世界におけるマインドフルネスの今
三木    日本におけるマインドフルネスって多分今年から徐々に広がっていくと思うんですけど、荻野さんは世界の方もご覧になっているじゃないですか。世界におけるマインドフルネスってどんな流れになっているか、お聞かせいただけますか?

荻野    やはりフォードですとかSAPですとか。特にSAPはもうグローバルでマインドフルネスのコンテンツを全世界導入している。特にこのSIYですね。これの世界導入がもうすでに始まっています。ほかの企業も、グローバルな会社だけじゃなくて広まりつつあるというところかなと思います。三木さんと一緒に行かせていただいたWisdom2.0。

三木    ああ、素晴らしかったですね。

荻野    世界中から3千人が集まっているわけですよね。色々話をしてみると、色んなトップ企業のエグゼクティブたちじゃないですか。その温度感っていうのは、やっぱり徐々に徐々に世界に広まりつつあるかなと思います。一つもっと広めたいなと思っているのは、この前Microsoftに買収されましたけどリンクトインのジェフ・ウェイナーですね。
荻野    彼は去年Wisdom2.0に登壇してプレゼンテーションしてるんですけど、彼が言っている自分のリーダーシップスタイルはコンパッション・マネージメントだと言っているんですね。思いやりのマネージメント。日本語にしちゃうと慈悲のマネージメントって言ってるわけです。
荻野    日本語にしちゃうとおかしいんですけど、ただそのコンパッションという言葉とかマインドフルネスという言葉とか、あとウィズダム、知恵ってことですね。という言葉が今ITとか世界を牽引している企業のトップがそういう言葉を使っているわけですね。これはもっともっとみんなに知ってほしいなと思います。
荻野    根底は古い歴史で言うと仏教のエッセンスだと思うんですけど、そういうものがトップ企業のリーダーでさえも、仏教とは言わず禅とは言わず、だけどもエッセンスをみんな用いて自分の会社をよくしていこうと活動しているってことなんですね。僕はこれが世界的な流れになりつつあると思っていて、ヨーロッパでも禅とかマインドフルネスってすごい浸透してきてますし、コンパッションとか利他とかいうところも広まってきている。

三木    日本は一周遅れている感じなんですね。ロジカルシンキングがもう限界だなってようやくわかってきたところで。そろそろマインドの方向に。

宇都宮    その昔を振り返れば近江商人の教えがあったりとか、百年以上続いている商家とかには色んな家訓があったりしますもんね。

三木    本来は禅とか仏教的なものは日本の伝統でもあるわけですから、やっぱり日本からもそういう動き、あるいはオリジンっていうのをベースにしたマネージメントとかコーチングとかが生まれていくべきかなと思っています。

荻野    僕の考えではこれはキャッチボールだと思っていて、今まで僕たちも西洋のもので色々学ばせてもらいました。で、今どうなっているかというと、実は西洋が東洋のもので学んで成果を出しはじめているんですね。であると、マインドフルネスって逆輸入なのかもしれないですけど、日本にあったものを昇華させてマインドフルネスに融合させて、また新しいもの――。

三木    またオリジンに戻ってきてバージョンアップするみたいな。

荻野    バージョンアップをしていくというところが、これから我々がさらにやっていくべきところでもあると思うし、多分日本のマインドフルネスで言うと僕は一つは武道だったりとか茶道とか神道の中にもあるでしょうし、そういったものを我々がちゃんと世の中に、世界に伝わるような言葉にしていく。

三木    まさに日本人であるからこその責任ってあると思うので、それはぜひ一緒に世界に対して荻野さんと一緒にやっていきたいなと。

荻野    やっていきたいと思います。

三木    よろしくお願いします。

荻野    よろしくお願いします。

三木    あと最後、この本『JOY ON DEMAND』のご紹介をお願いします。

荻野    こちらは『Search Inside Yourself』の著者のチャディ・メン・タン、Googleの社員でしたけども、この5月にアメリカで発売されてベストセラーになっています。この本が10月の後半か11月に日本でも出版されます。我々の仲間でもあるNHK出版の松島編集長に担当していただいて、我々のパートナーである木蔵シャフェ君子が監訳で出させていただいて

宇都宮    JOY ON DEMANDとはどういうニュアンスなんですか?

荻野    僕はフローに繋がった喜びだと思っていて、解釈しているんですけど、そういったものがオンデマンドでピッと瞬間切り換えるとそういう状態になれる。

宇都宮    今この瞬間という。

荻野    まさにそうですね。マインドフルネスをさらにジョイの状態に変えていく。それを広めていく。これもマインドフルネスのベースにあるメソッドになっていくと思います。これは企業に対してだけではなく色んな人に広めていこうという風にしています。自分の中での幸せを見つけるメソッドですよ、ということを言っていますのでますます広まっていくんじゃないかと。

三木    皆さんご期待ください。

●世界のマインドフルネスの未来
三木    皆さんにお伺いしている共通の質問がございまして、今回は日本ではなく世界のマインドフルネスってどういう風になっていくのか、どういう役割を果たしていくことになるのかということについて、なにかお考えがあれば。

荻野    これは結構壮大な話なんですけど、やっぱりなかなか世界から戦争がなくならない。今もしかしたら第三次世界大戦の時代になりつつあって、それはどういう形かというとテロという形で現れています。

三木    テロだけではなく、日本の中でも

荻野    イデオロギーから来る対立とか。世界のマインドフルネスで言うと、それを解消していく役割なり力っていうのが実はマインドフルネスにはあるのかなと。

三木    僕もそう思っています。

荻野    我々がビジネスサイドで広げていくと、効果だけフォーカスしやがったマインドフルネスをやっているという捉え方をされることもあるんですけど、決してそうではなくて毎日毎日座っていくと気づくのは自分の中にある本当に大事なもの、価値観であったりとか、自分の使命感だったりとか、あとは良心ですね。ていうのにいずれ気づくことになる。
荻野    その良心だったり価値観・使命感を果たしてく、それを表現していく、広げていくっていうことの根底にマインドフルネスというものがあると思うし、世界中に広がれば広がっていくほど、みんなが座れば座るほどそういった人たちが広がっていくのかなと思っているので、今後の世界のマインドフルネスは世界平和を担っていく一つの役割があると。

三木    標準的なOSみたいな。

荻野    そうですね。

宇都宮    まず座りましょう。

三木    Wisdom2.0の時にジョン・カバット・ジンさんがおっしゃっていたマインドフルネスというものは世界の国とか宗教とか言葉を超えた標準的なOSになれば、みんながコミュニケーションできるようになって、戦争とかテロはなくなっていくんじゃないかとおっしゃってましたけど、それは僕もすごく共感しました。

荻野    そこに向けて着実に活動していきたいなと思います。

三木    ぜひこれからもよろしくお願いします。

荻野    よろしくお願いします。

三木    ということで今日は非常に心に響くお話ができたんじゃないかなと勝手に思っておりますが。

宇都宮    勝手に(笑)。

三木    本当に貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

荻野    ありがとうございました。



▼荻野淳也さん
https://www.facebook.com/junya.ogino

▼website
http://mindful-leadership.jp/

 

 

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