NEWガイアの夜明けで紹介された、クラウドファンディングを活用して新規事業を立ち上げるためのスクール「zenschool(ゼンスクール)」 22期新規募集(残席1名)

「クラウドファンド使い倒しセミナー」イベントレポート

メイカーズ、町工場はクラウドファンドをこう使え!

6月29日(土)の午後、イベント「メイカーズ、町工場はクラウドファンドをこう使え!クラウドファンド使い倒しセミナー」を行った。

今回、クラウドファンドを利用している五光発條の村井さん、光精工の秋山さんにお話を伺った後、ワークショップも開催した。

会場は、mass×mass関内フューチャーセンターを利用させていただいた。mass×massは起業家に情報交換や人材交流の場を提供する、横浜の新たな文化配信基地である。

参加者は業種も年齢も幅広く、女性の姿もちらほら。開演前から、展示スペースでは意見が飛び交う。

はじめにenmonoと、enmonoが主催する講座の卒業生である村井さんと秋山さんが自己紹介をした。村井さん、秋山さんは、「マイクロモノづくり経営革新講座」の課題で自社商品を開発し、クラウドファンドで資金調達をしている。

村井さん、秋山さん、enmono(三木・宇都宮)によるパネルディスカッションが始まった。

村井さんは、精密超微細バネを製造する五光発條の代表取締役社長である。レゴのようなブロックやパズルが好きな村井さんは、金属バネのブロック「SpLink」を開発した。

SpLink」は、プラスチック製のブロックにはないクールさがあり、大人がやっていても恥ずかしさがない。鉄のかたまりを削り出したような、重厚な作品ができあがる。「いくつになってもブロックを楽しみたい!」という村井さんの心の声が聞こえてきそうな商品である。

※五光発條 村井さんの「SpLink」

秋山さんは、精密機械加工を得意とする光精工の三代目だ。そして、プロのキックボクサーでもある。秋山さんは筋トレへの愛と知識を活かして、筋肉トレーニング器具「くるくるパンプアップ」を開発した。

くるくるパンプアップ」は、手に持ってくるくる回して使う。内蔵されたボール玉が回り、その遠心力が筋肉に負荷をかける。「いつでもどこでも筋トレをしたい!」という秋山さんの願望が感じられるような商品だ。

※光精工 秋山さんの「くるくるパンプアップ」

参加者の方から、「いくつかの案があったと思うが、開発へと後押ししたものは何か?」という質問をいただいた。

SpLink」も「くるくるパンプアップ」も、開発者自身が欲しいと思って作ったものである。自分が好きなことだから、寝食を忘れて没頭するし、壁にぶつかっても乗り越えようとする。他の企画は、途中で行き詰まってしまったそうだ。

秋山さんは、知らない人から率直な意見を聞こうと、試作品の「くるくるパンプアップ」でデザインフェスタに出展したことがある。すると、予想していなかった層(女性、子ども、お年寄り)にも好評だった。手応えを感じた秋山さんは、Facebookでより多くの意見を集め、試作を重ねていったとのことだ。

 

スクリーンに、クラウドファンドのプロジェクトページが映し出された。村井さんと秋山さんは、クラウドファンドでスポンサーや支援者を集め、自社商品の販売を本格化させようとしている。

「試作の費用はどれくらいかかったのか。その費用は、目標金額を設定する際、どのようにしたか?」という質問をいただいた。

村井さんが回答した。

「自社にある材料を利用したので、費用はかかっていない。それ(自社技術でできる商品を開発すること)が、講座の大切な事柄でもあった」

プロジェクト公開前に準備したホームページや特許出願、プレスリリースも、できるだけ費用をかけない方法を講座で学んだ。秋山さんは、地元の発明協会に相談しながら特許を出願したエピソードを話してくださった。

 

クラウドファンドの活用は、大きな計画の中の一つの通過点だ。三木が、プロジェクトの支持を得るためのヒントと、気をつけておきたいことを説明した。

クラウドファンドにも、メリットとデメリットがある。「思うように目標金額に達成しないと感じる部分はあるが、宣伝効果があった」と語る村井さん。なんと、その日発行された日経新聞神奈川版に、「SpLink」のプロジェクトが掲載されていたのだ!

このようにメディアで取り上げられると、プロジェクトが営業マンとなって会社のPRをしてくれる。クラウドファンドには、資金調達以上の価値を秘めている。

パネルディスカッションは、皆さんから積極的に質問をいただきながら終了した。

次は、楽しいワークショップである。前半は、「SpLink」でネコを組み立てていただく。ネコ用のキットが全員に配布された時、村井さんより衝撃的なお知らせがあった。組み立てた完成品は、最後に回収するとのこと!

「持って帰れない••••••」と残念に思いながら、村井さんの指示に従って、バネにバネを入れこんでいく。バネの小ささに慣れると、なかなか楽しい作業なのである。皆さん、黙々と手を動かしている。

途中、「パーツが足りない」という声が続出するトラブルが発生したが、次々とネコが誕生していった。見本と比べると、ちょっとユニークなネコ達だ。

SpLink」は、一度体験するとやみつきになってしまうような魅力があった。

 

後半は、秋山さんより「くるくるパンプアップ」のデモンストレーションしていただく。開始時間、秋山さんの姿を探していたところ、タンクトップに着替えた秋山さんが汗だくで登場!外でウォーミングアップをしていたそうだ。

秋山さんが宇都宮に汗をふいてもらいながらデモンストレーションを行った後、参加者の方々にも「くるくるパンプアップ」を体験していただいた。「きつい!」と言いながら、どの方も上手に回してくださった。見ている側はわかりにくいが、使ってみると、筋肉にかなりの負荷がかかってくるのが体感できる。

「(器具に内蔵されたボールが回る)音がいい」

このような感想もあった。

「ボールが回る音は、300ヘルツから1000ヘルツの間の音。ソルフェジオ周波数(582ヘルツ)は、壊れた細胞(DNA)を修復すると言われている。癒しの効果があるのかも知れない」

秋山さんは額から汗を流しながら、そう答えてくれた。

村井さんと秋山さんの人柄が伝わってくるワークショップは、あらたなファンが増えたようだ。希望された方には、懇親会にも参加していただいた。

 

このイベントでは、モノづくりに関わっていらっしゃらない方にも、プロダクト系のクラウドファンド活用例でモノづくりのワクワクを感じていただけたようだ。今は接点がなくても、お互い支え合う関係が生まれるかも知れないと思えるイベントとなった。

     →金属バネブロック「Splink」のプロジェクトを見る

     →「くるくるパンプアップ」のプロジェクトを見る

 

story一覧