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光精工 秋山大輔

■精密機械加工で切削と研磨を行う

有限会社光精工(千葉県)は、ゲージメーカーの協力会社として、1964年に創業した。マシニングセンタ、NC旋盤、研磨による精密機械加工を得意とする。積み重ねた精密加工技術と精密計測技術を基礎に、顧客のさまざまなニーズに応えてきたが、近年は受注が激減。専務取締役の秋山さんは、そのうちまた忙しくなるだろうと、社内の改善をしながら注文が入るを待ち続けた。しかし、状況は良くならない。そのまま時は過ぎ、2012年となった。

■初めての自社商品開発

その年の6月、秋山さんはenmono主催の「マイクロモノづくり経営革新講座」に参加し、自社商品開発に挑戦していた。折りたたみ自転車の開発を計画しようとしたが、開発前に発表しなければならない「開発理由についてのストーリー」を考えられずにいた。

講座では自分の内側と向き合いながら、「本当につくりたいモノ」を見つけていく。「今、はまっていることは何か」という質問に、秋山さんは「筋トレ」と答えた。秋山さんはプロのキックボクサーで、筋トレは趣味と言うより、食べることのように、あたりまえにやっていたことだっだ。しかし、その「筋トレ」こそ、「マイクロモノづくり」の核となる「好きなこと」であると、秋山さんは気づいた。その後は周囲も驚くスピードで、商品開発のストーリーが組み立てられていった。

■プロキックボクサーが開発した筋トレ器具

秋山さんは、筋肉トレーニング器具「くるくるパンプアップ」を開発した。手のひらサイズで場所を選ばず、手軽にトレーニングができる。手に持ってくるくる回すと、内蔵されたボール玉も回り、遠心力が発生する。この遠心力が、筋肉に負荷をかけるという仕組みだ。つまり、ボール玉の回転の速度で、遠心力の強さを決定できる。自分で負荷を調整できることが特徴だ。

秋山さんは「くるくるパンプアップ」の開発をきっかけに初チャレンジしたことが、いくつもあった。講座終了後の2012年11月、秋山さんは試作品でデザインフェスタに出展した。知らない人に商品を説明するのは初めてという秋山さんだったが、熱いプレゼンテーションを行い、常に人だかりができていた。そのデザインフェスタに、さまざまな人が来場していた。理学療法士の方は、「効いているのがわかる」と言ってくれた。クレー射撃をしていて、腕を鍛えているという女性もいた。その女性は、販売品はないとわかっても、「どうしても売ってほしい」と言ってくれた。秋山さんは嬉しくなった。「くるくるパンプアップ」は、自分専用のトレーニング器具として開発したものだ。それを、子どもや女性、年配の方までもが気に入ってくれたのだ。想定外の発見だった。

■新ビジネスへの挑戦

「このような発見があるから、発信しなければならない」

そう感じた秋山さんは、より多くの声を聞こうと、インターネット上で「くるくるパンプアップ」の情報を発信し続けた。秋山さんはファンと交流を持ちながら意見を集め、改良を重ねていった。

【筋肉バカ】“カワイイ筋肉”育成グッズFacebookページ

https://www.facebook.com/MuscleBaka.akky

 

「くるくるパンプアップ」を完成させた秋山さんは、次に、クラウドファンディングに挑戦することを決めた。今後は本格的な販売を目指す。

「価値観は多様化している。新しい価値・市場・ニーズを探すために、アンテナをはりめぐらしていく」

その精神が、たたき合いのマイナス競争を切磋琢磨のプラス競争に変えると信じ、まず自分が変わるという。これからのモノづくりについて語る秋山さんは、注文が入るのを待っていた1年前と180度変わっていた。

https://www.youtube.com/watch?v=-7FGIgNeF-4

 

'13/5/31 第57回MMS放送(ゲスト:光精工 秋山様)

 

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